麻雀と経営について書けと言われたので なんとか書いてみました。 | 面白法人カヤック

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2022.10.20

#面白法人カヤック社長日記 No.110
麻雀と経営について書けと言われたので なんとか書いてみました。

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先日、こんな対談を発見した弊社の社員から(昨年の記事ではありますが)、「せっかくなので、やなさんも何か書いてみてくださいよ」といわれました。

【藤田晋×水野克己】なぜトップ経営者は若手に「麻雀」を勧めるのか

そういえば社長日記で麻雀について書いたことなかったなと。カヤック創業者の貝畑と柳澤は、高校時代に卓上にて出会ったという縁もありますし、せっかくなので何か書いてみようかなと思います。

その前に、ちょっと調べてみました。

最近はAbemaやMリーグはじめ藤田さんの情熱もあり、男女や世代を問わず麻雀人口が増えてきたなという印象があります。世界でも麻雀人口は増えているという噂も聞きます。そもそも麻雀人口というのは何人いるのだろうか。

結論。

はっきりした麻雀人口はわかりませんでした。増えているか減っているかについても諸説ありました。中には、世界で7億人近くいるのではないかというとんでもない記事もありましたが、テニスやゴルフをする人口も超えてますよね・・・さすがにないだろうとは思いましたが、いや、待てよ・・・もしかしたらいるかもしれないです。

なぜかというと、麻雀というものは、そのぐらい面白いゲームだからです。

麻雀をある程度やり込んだと自負する人なら、誰もがゲーム中に自然とこうつぶやいた経験があるはずです。

「麻雀ってのは、つくづくほんとになんで、こんなに面白いんだろ・・・」

自然とこのように口から出てしまうのです。

なにしろ、どんなに長時間やっても飽きないのです。僕はこれまで数万時間はやったはずですが、ひとつとして同じ手配にはならない。それほど組み合わせが複雑で新鮮です。驚くほどついていない日があっても、完全にやる気が失せて当分やめておこうと決意しても、次の日にはまたやりたくなります。

つまるところ、言葉を選ばずにいうのであれば、非常に中毒性が強いのです。

あれ、ここで気が付きました。この流れで書き進めていくと、単に麻雀愛を語るということになってしまう。社長日記ですので、「麻雀と経営」をテーマに書き始めたのでした。

やってみます。

まず、シンプルに、麻雀をしていると、今日はついているな、ついてないなという状況が必ずあります。ついていない時は何をやってもだめです。しかも、それが長く続くのです。一方で、信じられないぐらいついている時というのもあります。不思議なことに、こちらはそれほど長続きしません。ついているなと思っても、油断すると、たったひとつのミスでツキを失ってしまうこともある。

つまり、状況によって打ち方が変わってきます。ついている時は、勢いに乗ってとことんいかないとだめなのですが、そこでためらってしまったり、「このくらいの勝ちでいいか」と自分をセーブしてしまうと、たちまちツキに見放されてしまうついていない状態を維持するのは簡単なのに、ついている状態を維持するのは難しい。経営と同じで、絶好調の業績を維持し続けることが難しい。ただ、よくよく振り返ると、ツキを得続けるのも失うのも自分に原因があったりします。

勝負の世界では「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」という言葉がありますが、麻雀では、この言葉を噛み締めざるを得ません。勝負に負ける時は、ほとんど自滅なのです。だから、自分がついていない時は、勝ちに焦るのではなく、対戦相手が自滅するのをじっとこらえて待つしかない。

麻雀とは、いかに勝負から降りられるかのゲームだという人もいます。毎回勝ちに行く必要はないのです。自分がしっかり降りることができれば、相手を勝たせないことができる。自分が勝負する時は、ここぞという時だけで良い。勝負するゲームと、ただ待つゲームを見極めることが重要です。

つまり上手な人はじっと待つことができ、下手な人は、あらゆる局で上がろうとする。では上手な人が下手な人に必ず勝つかというと、そうとは限らないところが麻雀の面白いところです。下手でも強い人というのがいるからです。どんな局でも勝負にいく無謀な人でも、おそろしく強い。普通の確率では考えられないようになヒキの強さを持っている人です。

逆に、上手だけれども弱い人というのもいます。勝負に出なくてはいけない局面で、なまじ上手であるがゆえに降りてしまうような人です。つまり、下手で弱い人はなかなか厳しいのですが、下手だけど強い人、上手いけど弱い人、というのが大半で、上手くて強い人は少ないのです。(ちなみに、僕の知る限り藤田さんは上手くて強い人です)

そして、「上手い」は左脳や論理性、「強い」は右脳や直感と捉えることができるかもしれません。上手い雀士は、確率を一通り理解しています。この局面で振り込む確率は何割とか、そういった類のことです。その確率論に基づいて最善の打ち手を打ちます。麻雀は確率ゲームの要素も多分にあるので、長く打ち続けると上手い人が勝ちやすい。

一方で、強い人は流れを読むのが得意で、時に確率を無視した動きをします。その結果、理屈ではあり得ないような勝利を収めることもある。漫画『キングダム』でも、右脳型(本能型)の将軍と、左脳型の将軍というのが出てきますが、あんなイメージです。

これも経営に通じるように思うのです。経営はアートだと言われるように、左脳だけでなく右脳も大切で、両方のバランスが重要であることを、麻雀を通して学んだように思います。ただ一人の人間が両方持っていなくとも、チームで経営に臨めばいいのが麻雀と違うところです。

麻雀というゲームは心理戦でもあるので、自分が勝負に出ているのか、それとも降りているのか、相手に悟られてはいけません。自分が降りていると悟られてしまえば、どんどん攻められてしまう。本当は降りていても、そんな気配は微塵も感じさせずにブラフを仕掛けていく、そうすることで、相手を勝負から下ろすこともできます。逆もまた然りで、その駆け引きが必要なのは言うまでもありません。ビジネスは交渉の連続ですが、麻雀における心理戦と通じるものがあるかもしれません。

ただ麻雀とビジネスの違いは、ビジネスにおいては、お互いにWin-Win になる構造があることです。自分が得するためには相手に損をさせなければと考えている経営者もいますが、そういう人とは、できればお近づきになりたくないものです。

さらに麻雀の面白いところは、一緒に卓を囲むことで、仮に経営者なら、どのようなビジネス観を持っているか、わかることです。麻雀をすると相手の性格やスタイルがよくわかるというのは皆聞いたことがあるのではないかと思います。人間は窮地に追い込まれると本質が出がちですが、勝負事の世界でもそれが垣間見られるということなのでしょう。つまり、麻雀を通して人の見方を学ぶという副次的な効果もあったのかもしれません。

・・・と、一旦はこんなところでどうでしょうか。

麻雀と経営の関係、ここまで書いてきて、今更いうのもなんですが、正直こじつけのような気もしますし、そもそも上記の藤田さんと水野さんの対談記事で十分語られているなぁ・・とは思いました。

最後に、僕が麻雀を通して学んだことをもうひとつだけ、蛇足ながら追記しておきます。

麻雀には、盲牌(もうはい)というテクニックがあります。麻雀牌を指でつまんで、親指で牌をこすることで、目で見なくてもどの牌かを当てる技術です。牌の図柄がひとつひとつ違い、凹凸があるので、親指でそれがわかるのです。

そしてこの盲牌にも何段階かの技術があります。最初はわかりませんが、ある程度やり込んでくると親指で何度かこすることでわかるようになる。それが第一段階。

さらにやり込むと、そっと一回握っただけでわかるようになります。これが第二段階。

さらにさらにやり込んでいくと、相手がこすってるのをみて相手の牌がわかる。あるいは牌を卓上にこすったときのひっかかりでわかるようになる(ときもある・・・)。これが究極の第三段階です。

そうか、人ってのは、何万時間もひとつのことをやり続けると超人的な能力を身につけるということなのだな。

これが僕が麻雀で学んだことです。

今回は以上です。

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