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鎌倉本社の理由

カヤックの本社は鎌倉にあります。会社の本社をどこに置くのか。これは、意外と軽視されがちですが、すごく重要なことです。そこには会社の意志や思い、戦略上の理由があるべきです。

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地方創生は時代の潮流

では、なぜカヤックのようなIT企業が、鎌倉にあるのか。

経済合理性だけを考えた場合、IT企業の集積する渋谷や六本木のほうが、有利な選択だと言えます。

しかしながら現在は、経済合理性だけを追求するのではなく「人としての豊かさ」を再定義する、あたらしい資本主義の形を模索する時代に突入しつつあります。

個人に視点を移しても、1人1人が個性を生かし輝ける社会を作ることが人の進化として重要視されていますし、会社においても、ひとつの都市だけに会社が集中するのではなく、それぞれの街の特色を生かして、個性ある会社がそれぞれの地域で活躍し始めています。そんな世の中のほうが面白いと思うし、それが持続可能な社会であり、成熟した進化の方向だとカヤックは考えます。

この考え方はまさに、時代の潮流でもあると考えていいでしょう。国も地方創生というキーワードを打ち出しています。

カヤックは、世の中を面白くするために存在します。だから、そんな進化に貢献していきたいと考えています。

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鎌倉の特色

鎌倉にはさまざまな魅力がありますが、中でも鎌倉の魅力は「多種多様な価値観を受け入れる土壌」と「新しい文化を生み出す力」と「世界に向けての発信力」と考えています。

たとえば、鎌倉には鎌倉宗教者会議というものがあります。3.11(東日本大震災)以降、神道、仏教、キリスト教という、宗派の違う宗教が一同に会し、会議を開いています。そして、毎年それぞれの場所で、一緒にお祈りを捧げています。

価値観や立場の違う人たちが手を取り合ってお互いの価値観を尊重する。これは世界的に見ても珍しい試みだと言われています。

鎌倉にはこうした多種多様な価値観を受け入れる土壌があります。

また鎌倉は、新しい文化や価値観を生み出している地域でもあります。たとえば、鎌倉はナショナルトラスト発祥の地でもあり、一節にはNPOの発祥の地とも言われ、他の市と比べて、非常に数多くの市民団体が存在します。

あるいは、日本初の禅寺の一つである建長寺も鎌倉にあります。昨今、禅やマインドフルネスも注目されていますが、鎌倉がもともともっている文化や価値観が、個人の精神性を高めることに相性がよく、結果クリエイティビティを高めることにつながると考えています。

そして鎌倉はそういった多様性と先端性を世界へ発信するうえで優位になるイメージや知名度があります。

この3つの魅力は、面白法人の目指す価値観とも一致し、またこの地から、新しい形の資本主義、人の豊かさの再定義を、発信するにはぴったりだと考え、鎌倉に本社を構えることにいたしました。

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鎌倉資本主義

今世界では短期的な経済合理性を追い求めるだけではなく、持続可能な世界を目指すべく、新しい形の資本主義が増えています。株式会社である僕らは、資本主義そのものを否定するのではなく、資本主義を改善した先によりよい世界があると考えます。

僕らが提唱するのは「鎌倉資本主義」。従来の資本主義が重要とする売上や利益という指標に、下記の3つの経営思想に基づいた新たな指標を追加します。いわば、これを豊かさの再定義と考えています。

経営思想1:健康経営

経営上、社員が心身ともに健康であるかどうかを重視します。この指標は、社員1人あたりの医療費の推移とします。

健康経営を促進するために、社内制度にも投資を行います。たとえば、ありきたりかもしれませんが、心身の健康を意図した農業体験や、禅体験を提供サポートしたりとかといった、シンボリックな制度や福利厚生をつくります。

経営思想2:地域密着型経営

居住地域のボランティア活動に社員が参加することを推奨します。この経営思想はふたつの指標を持ちます。

ひとつは、社員の地域ボランティアへの参加度です。

地域活動をとおして、社員は会社以外で信頼できる人間関係を築くことができ、それによりソーシャルキャピタルが増えることになります。そして、より豊かな生活へと繋がります。

※ソーシャルキャピタルとは、信頼できる人間関係を増やしていく、すなわち社会との接点が増えることが資産であるという考え方です。

鎌倉資本主義の地域密着型経営では、職住接近のスタイルを推奨するため、本社近郊に住む社員への住宅手当や、保育所や学童などのサポート制度を導入します。

本社近郊に住む社員のソーシャルキャピタルの増加は、カヤックのソーシャルキャピタルの増加とも言えます。組織および事業において地域とのシナジーも増えます。

もうひとつの指標は、鎌倉市民(近郊市民も含む)の株主数です。

僕らは資本主義のメリットを享受できる株式会社であり、その最たる形態の上場企業です。この仕組みにのっとれば、会社の成長により、市民の資産を増やすことも可能です。僕らが地域に積極的に働きかけ街をよくする。そして市民は株主となる。結果、住む地域の会社を地域のみんなで成長させ資産を増やしていく。もちろん上場企業である以上、市民のためだけを向いた経営をするわけではありませんが、身近にそういった株主がいるということを意識すること、そういった世界の先に、短期的思考ではなく持続可能な経営があるのではないかと考えています。

経営思想3:共創経営

同じ地域にある会社同士の連携を重視します。多様な価値観を認め合いながらも地域経済の発展にはお互いに手を取り合います。

健康経営のもとでは賛同企業と健康保険組合をつくったり、地域密着型経営のもとでは他の会社の社員と共にボランティア活動に勤しむ事を各社で推奨したりします。

共創経営の指標のひとつは、鎌倉資本主義に賛同する企業群全体の合算の財務状況です。従来の資本主義の指標ですが、地域全体で見ることで協力体制が生まれ、地域経済の活性化の流れを起こします。

そして共創経営のもうひとつの指標が、鎌倉資本主義に賛同している企業群の共有人材流動性です。

働き方は多様化していますが、1社に就労するのではなく、その地域に就労するという形も面白い。そんな人材の流動性も指標として見ていきます。

そして、ここまで読んでいただくとわかるように、鎌倉資本主義は別名、地域資本主義とも言い換えることもできます。カヤックは鎌倉本社であることも、鎌倉資本主義を模索することも鎌倉のためだけに取り組むのではなく、世界に再現可能なモデルとして発信するために取り組んでいきたいと思っています。

地域活動「カマコン」

上記にある地域密着型経営をしていくうえで、カヤックが力を入れている活動の1つがカマコンです。

カマコンはカヤックが創立に関わった地域活動をおこなう団体です。

年代も価値観もさまざまな人達を集めて、地域の課題や新しいチャレンジに対して、ブレストを行うことで、地域の問題を自分事化することができます。地域の問題を自分事化することで、自分がこの街をつくっているという意識になれば、その街がどんどん好きになり、住んでいて楽しくなります。

仕事場が楽しい、これはカヤックが最も大事にしている価値観ですが、あわせて、住環境も楽しいということになれば、人生が2倍楽しくなります。そのためカヤックの社員にはカマコンに参加することを推奨し、サポートしています。

社員1人1人のソーシャルキャピタルが増えると、人生が2倍楽しくなる。この地域活動の良いモデルがカマコンであり、すでに同じフォーマットで鎌倉意外の地域23か所に広がっています。そういった鎌倉で培ったモデルを外に広げるために、社員がそれぞれの地域で、自分なりの豊かさを追求することもカヤックは支援していきます。

カヤックの鎌倉プロジェクト

カヤックでは、さまざまな鎌倉に関するプロジェクトをお手伝いしています。

鎌倉とカヤックの関係や「カマコン」については以下の記事でもお話ししています。ぜひご覧ください。

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