対話について考えていたら会社に「焚き火会議室」ができたという話。 | 面白法人カヤック

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2020.12.10

#面白法人カヤック社長日記 No.79
対話について考えていたら会社に「焚き火会議室」ができたという話。

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少し前の社長日記では、ある本に対する感想をとりとめなく書きました。

その中に、分断や対立というキーワードが出てきました。カヤックは、どちらかというと分断や対立といったことが苦手です。社内で派閥をつくろうとする人は浮きますし。経営陣VS従業員とか営業VSマーケとか、わかりやすい出世競争とか、ステレオタイプな対立構造がなくなるような会社になっています。出世に関していえば、誰が執行役員になったとか会社からの社内アナウンスもほとんどないので、興味がなければ、誰が偉い人なのかさえもさっぱりわからないまま過ごすことができます。

ちなみに、カヤックの中でいろんな言葉が生まれるのですが、ある時わが社のCBOが言った「偉い人はいないけど、すごい人はいる」という言葉も僕は個人的に好きです。

そういうタイプの会社の典型として現れた現象が、代表取締役が3人という体制です。このテーマについても何度か社長日記で書いてきましたが、上場企業で代表取締役が3人いるというのは、非常に少ないのが現状です。

また、競合に勝とうとか、仮想敵をつくるようなマネジメント手法も社内ではあまり見かけません。もちろんゼロではないと思うのですが、どちらかというと戦うなら過去の自分と戦うことを推奨しています。トラブルが起きても、そのことを恨むのではなく、時にはトラブルを起こした相手に対して感謝して祈りを捧げようというのが、社内の合言葉になっています(これはちょっと気持ち悪いか・・・)。

もちろん、人間なのでムカついたり相手を恨んだり感情的になるのは当たり前で、それを抑えることなく正直にぶっ放すことも、決して悪いことではないですが、少し冷静に俯瞰して、最終的には自分にとってすべてがプラスになるようにするには、そのような思考方法がいいだろうという立場をとっています。

だから、分断や対立の反対語といえば、統合とか協調。こちらの方を好みますし、議論よりは対話、対話よりはブレストといった感じです。

少し言葉のイメージを整理すると、議論というのは、どちらが正しいかという比較での解を導き出す話し合いであるのに対して、対話は、お互いの物事の見方をお互いの立場から見てみることによって、理解を深めることを目的にしています。そしてブレストは、この社長日記でも何度も登場しているように、とにかくたくさんのアイデアを出し、もしも案が対立していたら、みんなが納得いく第三の案を出そうという発想です。

ブレストは、対立をなくすためにはつくづく有効な手法だなと思います。第三の案を生み出すということはもちろん、ブレストは単なるアイデア出しの会議ではありません。真剣にやれば、自分と相手の境目をなくす。つまり分離ではなく、統合に向かってチームをつくる最高の手段です。

鎌倉から生まれた地域コミュニティ・カマコンが全国に広がっているのも、このブレストの力を使っているところが大きいんだろうと思います。開かれたコミュニティであるカマコンには、様々な年代、様々な職業、多種多様な価値観の人が参加します。そこでブレストを使うからこそ、上下関係や妙な気遣いもなく、楽しく仲良く活動することができます。

ただ一方で、こちらはあまり外には発信していませんが、上記でさらっと書いた対話というものの力も大切にしています。いくらブレストで仲良くなると言っても、時に対立が起きたりすることもあります。その際には、お互いの価値観を丁寧に話し合う対話の時間を行うことを僕らは重視しています。ブレストは短時間でチームビルディングができるという意味では有効ですが、深い部分で相手と繋がるためには、対話の力も重要で、この両方を大切にしているからこそ良質なコミュニティができるんだろうと思います。

これは、カマコン創業メンバーの中に、ブレストの自称達人である僕と、対話の達人でありコーチを生業としている本多さんという御仁がいたからこそできたんだろうと思います。あるいは鎌倉という、神社仏閣があり、長い歴史の中で深い対話をすることを良しとしてきた土地に育まれてきた文化があったからかもしれません。

・・・とここまで書いていて、この前、とあるイベントで、スノーピークの経営陣の方と対談するイベントの中でも、対話に関する話が出たことを思い出しました。

皆さんご存知の通り、スノーピークはキャンプ用品をつくる会社ですが、同社では、焚き火の力をすごく有効に使っているそうです。何か社内で意見の対立があったりすると、焚き火を前にして囲んで話すとのこと。

焚き火には不思議な力があって、焚き火を囲むと、皆の意識が燃える火に集中します。僕らは「相手の目を見て話せ」と言われてきましたが、皆が焚き火を見ながら話す。でも、その方が意外と本音を言えて、素直になれるそうです。そして自然と第三の案が出てきたりもするそうです。

これはわかります。焚き火を囲んでゆったりと人と話し合った経験のある人なら頷けるのではないでしょうか。

そこで。

カヤックのある鎌倉にも、焚き火会議室をつくりました。「何をするかよりも誰とするか」を重視するカヤックだからこそ、社内で働く仲間の様々な価値観をお互い共有し、対話を促進するためにも、焚き火の力を取り入れようと思ったのです。

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焚き火を囲んでブレストするのもまた面白そうです。コロナで「NO密オフィス」などの施策を進めてきましたが、焚き火ですから、当然アウトドアです。

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昼間はこんな感じです。(ガーデンオフィスと呼ばれるエリアの中にあります)

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なお、スノーピークさんとの対談に関しては、僕が主催する地域資本主義サロンでアーカイブとして視聴することができます。このサロンは、まちづくりに関わるゲストをお呼びして、それこそ様々な問いをぶつけながら、講演というより対話とブレストを使って、まちづくりについて学ぼうというサロンです。僕自身も楽しみに毎回参加してますので、よければどうぞ。参考までに、鎌倉市長の回を視聴できるようにしました。

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