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2019.08.19

#面白法人カヤック社長日記 No.59
esportsで世界を熱狂させたい 「ワンチャンヒーロー」を生み出すウェルプレイドの挑戦

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面白法人カヤックには、esportsの企画運営やマネジメントを行う、ウェルプレイドというグループ会社が存在します。

esportsは、エレクトロニック・スポーツのことです。ゲームをスポーツとして捉える際の名称で、欧米では1990年代後半から広く知られるようになりました。いま世界で最も競技人口が多いゲームは、1億近いユーザが遊んでおり、世界大会ともなると、数万人が動員する規模になっています。最近では、子供が将来なりたい職業ランキングの上位にもプロゲーマーが入っています。

「何をするかよりも誰とするか」まさにその感覚がピッタリ合う、最高に熱いビジョンのある仲間がウェルプレイドにはたくさんいて、esports市場の成長とともに伸びています。

今回の社長日記は、ウェルプレイドを率いる谷田優也さん、髙尾恭平さんとの鼎談形式でお届けします。どうぞ、お楽しみください。

esportsの稼ぎ方が多様化している?

柳澤
:esportsのプロプレイヤーって、いま、日本に何人ぐらいいるんだっけ?

谷田
:プレイヤーとして生活できている人とすると200~300人くらいですね。スポンサードと賞金だけで食べていける人は、やっぱりまだ少ない。それとは別に、YouTubeの配信などで稼ぐ人なんかは、徐々に増えつつあります。

柳澤
:賞金総額33億円の米国フォートナイト・ワールドカップが話題になっていたけど、トッププレイヤーでいくらくらい稼げるもの?

谷田
:日本人でも1億の賞金を獲得する人もいます。億単位の金額を払って海外選手を招聘するということも実際に起きていますね。

いまesportsの世界でも、ストリーマー(配信者)としての価値を高めていくことが注目されています。世界で一番有名なストリーマーも、もともとプロプレイヤーとして活躍していたけど、今はストリーマーに転身して年に数億円稼いでいる。現役で活躍したスポーツ選手がテレビタレントに転身するように、プロプレイヤーとして活動しながら、YouTubeのストリーマーとして財を成すというキャリアの流れができつつあります。

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柳澤
:いろんなタイトルがあるから、キャリアの選択肢も多いし、複合的に稼げる方法があるっていうのがesportsならではの面白さになっているんだね。

谷田
:ハイブリッド型も出てきています。ひとつのチームの中に、プレイヤーとして世界大会に出る選手たちと、YouTubeで動画を投稿するストリーマーたちがいる。選手たちは世界に挑んでストーリーをつくる。ストリーマーたちがお金を稼ぐ。それで複合的にチームのブランディングをする。選手たちが引退するときには、めちゃくちゃ人気がある状態でストリーマになる道がある。そういう価値をつくれるチームが生まれていますね。チーム専任のコーチやマネジャーもいるし、専用シェアハウスも持っている。

柳澤
:稼ぎ方がいろいろあるのも面白いし、種目が多い分、ゲームの数だけヒーローが生まれるっていう世界観も面白い。

高尾
:そういう世界観は、やっぱり、ちゃんとつくっていきたいです。

柳澤
:ウェルプレイドは、プレイヤーのマネジメントもやっているけど、どういうところにこだわっているの? どういう人だったら契約して、どんなことを大切にしているのか。

谷田
:やっぱり、僕らが掲げているビジョンを理解して、一緒に実現していける選手と組んでいきたいなって思っています。esportsというものの素晴らしさを信じて、その価値を上げることに、一緒に取り組んでいきたい。

一番印象的だったのは、やっぱり「けんつめし」の存在で、それまでPCゲームのプロはたくさんいても、モバイルゲームのプロがいない中で、18歳だったけんつめしが大会で優勝して一気に注目を浴びたんです。そして「モバイルのゲームのプロとして活動していきたい」って。親には前例がないって反対されたけど「俺が前例になる」「『けんつめしみたいになりたい』といわれるような最初のプロに俺がなる」って相談してくれたんですよね。

そういう人が増えたらいいし、プロが一線を退いた後に「俺はこのゲームに感謝しているから、もっと広めたい。だからこの大会を開くんだ」という熱量を持って大会を開いてくれたら、みんな参加するし、価値が生まれると思う。そういう人を増やしていきたい。

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なぜ、いまesportsなのか?

ーなぜ、いまesportsが注目を浴びているのでしょうか?

谷田
:「このゲームやりたい」「やってて良かったな」と思える動機が、ゲームの外側に生まれている時代だと思います。ゲームが面白いのは、もはや当たり前で、その上で、ゲームをやり続ける理由を仕掛けていって、初めてそのコンテンツが選ばれるようになる。それにはesportsがいいんじゃないかということに、みんなが気づき始めた。

ゲーム業界でいえば、ゲームをパッケージで売ってきた時代は、数千円出して買ってもらったら、よほどのことがなければ、クリアしてエンディングを見るまでは遊んでくれる。でも、1本に数億円、数十億円かけてつくられたゲームタイトルが、一瞬で無料ダウンロードできる時代には、遊び続ける理由が必要になってくる。

曲は聴き放題、映画だって見放題というコンテンツ大飽和状態の中で、自分の可処分時間をどう使うかさえ、もう、僕らは決められない。でも、1ヶ月後に全国大会があるよ、3ヶ月後にプロになれるチャンスがあるよ。6ヶ月後に世界に行けるチャンスがあるよってなったら、そのゲームをやり続ける理由になるんです。

ゲームの全国大会で優勝すると、それこそ雑誌で特集組まれるとか、海外にファンができる世界。僕も大会で優勝したら、Twitterのフォロワーが500人から一気に3000人に増えたり。そういうことがあると「このゲームをずっとやっていてよかった」と思える。ゲームの中のことだけじゃなくて、ゲームをプレイすることで、いろんな人とつながったり、様々な体験や熱狂をもたらしてくれるものになる。それがesportsだと思うんです。

柳澤
:マラソンなんかだと、プロももちろん、趣味で大会に参加するランナーも大勢いるじゃない。esportsでも、そういう大会ってあるの? みんなが出て、勝敗を決めるだけじゃなくて、楽しんでずっと続けられるような大会。

谷田
:あります。僕らがラスベガスのEVO(The Evolution Championship Series: 対戦型格闘ゲームの世界的なesports大会)に毎年行っているのは、まさにその理由なんです。別に一位になることが目的じゃない。ただ、マラソン以上に僕が面白いなと感じるのは、たとえ体力がなくても勝てる可能性があるから、「ワンチャン」あるかなって。

柳澤
:ひょっとして優勝しちゃう可能性がなくもないと。

高尾
:一昨年、EVOに出た時、予選で入ったトーナメントに世界ランキング27位の強豪選手がいたんですよ。で、僕、先行で彼にリードしたんです。もちろん結局負けちゃいましたけど、「ワンチャンいけるんじゃないか」っていうものすごいワクワク、その瞬間の高揚って確かに存在していて。

谷田
:EVOには5000人エントリーして、初日の予選で256人に絞るんですよ。その256人だけが2日目にプレイできるんです。最初に参加者にもらえるリストバンドに「プール(予選プール)で溺れないでね」って英語で書かれているんです。で、予選を勝ち抜くと「オフィシャル・プール・サバイバー(君は公式にプールを泳ぎきった)」と書かれた別のリストバンドがもらえるんですね。

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高尾
:僕はその時、予選に勝ち残ったので、その日の晩に食事に行っても、カジノに出かけても、トーナメント参加者ばかりだから、リストバンドを見て、おお! ってなるんですよ。「お前、予選残ったのか」「やるじゃないか」みたいに、声をかけてもらえる。

柳澤
:超熱いね・・・。

高尾
:隣に座った外国人に、「オフィシャル・プール・サバイバー、かっけえ」って言われたり。決して一位を取りに行くんじゃないけど、やっぱり嬉しいし、「ひょっとしてワンチャンあるかも」って思える楽しさは、esportsならでは、みたいなところはある。

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「ワンチャンヒーロー」になれる世界をつくっていきたい

柳澤
:そういう場面がたくさんあるといいよね。

谷田
:やっぱりEVOみたいな大会を僕らもつくりたいっていうのが、ひとつの大きな夢ですね。こういう感動体験って最高だなと思うから。

柳澤
:いいね。

谷田
:EVOってコミュニティ発祥の大会なんですね。そこにヒントがあると思っていて。参加者たちが「自分たちがこの大会をつくって盛り上げていくんだ」っていう状態。そういう空気感をつくるのが、まず大事だなと。

高尾
:いろんなゲームタイトルを横断して、それぞれ「ワンチャンある」と思ってもらえる世界が年に1度あって、そこにはプロも参加するし、アマチュアもみんなオープンに参加できるという。メーカーではない立場だからこそ、そういう場作りにチャレンジできるかなと。

柳澤
:ワンチャンって言葉、いいね。大会に出る度に、常にワンチャンあるかも・・・って思えるのは面白い。それってesportsの場合、参加者が、観覧者でもあるけどプレイヤーでもあるって構造がこれを生み出しているのかもしれないね。人生においても、常にワンチャンあるかも・・・って生きてた方が、やっぱり楽しいよね。

谷田
:「やってて良かったな」と思う瞬間のひとつかもしれないですからね。

高尾
:本当に自分でも優勝できるかも・・って、思って参加できるワンチャン的な面白さもあるけど、もちろんマラソンが自己ベストタイムを目指すように、自分との戦いっていうところもありますよね。僕らも最高順位は、Twitterとかでずっと言ってます。2017年128位とか。

谷田
:瞬間でも達成したら、名乗っていいと思うわけだから、僕が「アジアでザンギエフで4位でした」って言ってるのも瞬間風速ですよ。瞬間で行ったけど、それを言い続けてる。本当、一瞬。でも、嘘じゃない。

高尾
:僕も、ゲームセンターでの「ストリートファイターⅤ」は、ガイルで全国3位なんです、だから全国3位の男ってずっと言ってます。これもある意味ワンチャン。

柳澤
:それはすごい。やっぱりワンチャンヒーローになる可能性があるんですね。その世界をつくりたい人、募集。そう言ってまとめましょう、最後。

自分がワンチャンヒーローになるかもしれないし、ワンチャンヒーローをつくりたい人、募集

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