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2014.11.04

#クリエイターズインタビュー No.31
サラリーマン山崎シゲルがHOME'Sとコラボした理由!作者の田中光も同席

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ネットで話題の『サラリーマン山崎シゲル』はご存知でしょうか?お笑い芸人の田中光さんが手がける”ゆるシニカル”な1コマ漫画で、書籍化もされました。

カヤックのクライアントワークでも、不動産・賃貸・住宅情報サイト「HOME'S」のキャンペーンで、サラリーマン山崎シゲルとコラボ。

今回のインタビューでは、作者の田中光さんにもご同席いただき、制作チームのディレクター 首藤まり江、エンジニア 中山祐平、デザイナー 中森源と、制作の裏側を聞きました。

山崎シゲルと部長が「住宅選びのポイントを語る」まで

― 今回の企画はどういう流れで出てきたのですか?

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首藤
HOME'Sの、ネクストさんから何か面白いことをやりたいという相談を受けまして、そのアイデアを出すブレストをしていました。その時、「サラリーマン山崎シゲル」の大ファンだったメンバーが山崎シゲルを使ってはどうかという意見が出て、それがベースになっています。お客さんにはマンガのWeb上の認知度や影響力なども絡めてご提案したのですが、ご担当者様もすぐに面白い!と言っていただけたので、スムーズに話が進んできました。

― 田中さん、今回のオファーを受けて最初の感想はいかがでしたか?

田中
そうですね。僕にとってサラリーマン山崎シゲルを起用したいというお仕事の依頼は、お題をいただくような感じなので、考えるのは楽しかったです。今回なら「HOME'Sで物件探しをしたら?」がお題で、ブラックすぎないという縛りの中で、いかに楽しめる回答を出すかという感覚でしたね。

― 大喜利みたいですね。

田中
ほぼそうですね。僕が好きでずっと続けてきた大喜利の感覚を活かせるお仕事をいただけたと思いました。

― 制作はどのような流れで?

首藤
企画の決定後、田中さんとカヤックチームと先方の担当者さんみんなで、キャンペーンサイトに掲載する1コマ漫画やページの構成を一緒に考えていきました。
まずは、HOME’S内の特集コーナーの内容に対応する物件選びのポイント、「バス・トイレ別」「ペット可」などを選んで、それをお題に漫画を描いていただきました。
田中
今回はお題が物件縛りになっていたので考えやすかったです。ただ、面白いだけにならないよう、HOME’Sのよい面を見せられるネタにすることは意識しました。

― 漫画のネタはどのように決めていったのですか?

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首藤
田中さんに事前にネタを軽く描いたものを持ってきていただいたのですが、ほぼ一発OKでした。多忙の中、田中さんが一緒に来てくださったおかげで、漫画のネタも田中さんからプレゼンしてもらえましたし、先方からの依頼や細かな修正指示にも、その場で対応できました。スムーズすぎて本当にありがたかったです。
田中
基本的には直接お会いしてお話して、意見を取り入れつつ固めてしまう方が話も早いですし、より良いんです。間に人が入ったり、タイムラグがあったりすると、逆にやりにくくて。ラフなんてすぐ描けますしね。
でも「これOKなんだ!」と驚くこともありましたね。たとえば、この「南向き」のネタです。

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絶対NGだと思っていたので、最初は「お金払って」を消していたんです。それを元に戻してくださいと言われて「いいんですか?」と(笑)。つくり手を立ててくださってるのを感じられて嬉しかったです。

「サラリーマン山崎シゲル」の世界観を通して「HOME'S」を印象づけるデザイン&ギミック

― 他社さんのサラリーマン山崎シゲルの企業コラボとの差別化のためにどんな部分を意識しましたか?

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中森
他のコラボコンテンツでは白黒ベースの印象が強かったので、HOME’S のCIカラーのオレンジを強調しました。CIカラーに絵がはまることでコラボ感が視覚的に伝わると考えたんです。

― 細かなギミックもたくさんで楽しいですよね。

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中森
例えば、右下の猫のTOPに戻るボタンは、「ゆる〜く、上にヒューって飛ぶ感じ」とざっくりした動きをエンジニアの中山に伝えると、すぐに形にしてくれるんです。マウスを上に乗せると、ブルブル震えるとか、こっちが言わないことも気を効かせてくれるんで助かります。
首藤
素材も単行本の中の漫画ならどれを使ってもいいというお話だったから、何を使おうかってすごく贅沢な悩みをしていたよね。
中森
はい。とにかく本を読み込んで、シーンに合いそうな素材を探しました。だから、マンガの内容はほとんど頭の中に入ってますよ!

― 細かい仕掛けの集合がこのサイトをつくるわけですね。

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首藤
マンガ中心のコンテンツですから、極論に言えばマンガを並べるだけでも機能的には成立するんです。でも、それではサイトとして意味がありません。なので、あのクスッと笑える世界観に触れていただきつつ、「HOME'S」ブランドが記憶に残るようにと考えてつくった表現なんですよね。
田中
本当にかわいいですよね。僕は普段からふざけたことばかり考えていますけど、一緒になってふざけてもらった気がして楽しかったです。ちょっとした表現に愛を感じる…というと変ですけど、作品をよく汲んでくださって。

― 田中さんは、どの仕掛けがお好きですか?

田中
このシェアボタンを投げる発想がおもしろくて好きですね。こんなこともできるんだと感心しました。

― サイトそのものはどういう構造なんですか。

中山
オーソドックスなHTMLベースのサイトにJavaScriptなどでアニメを載せた形です。最新技術を見せる!というよりも、アニメーションや細かなギミックの表現に注意を払いました。
最初はマンガを並べるだけのサイトをつくるよ、と聞いていたんですが、やっぱりつくっていく中で、そうした表現や動きの部分がどんどん増えて(笑)。猫の足は何ピクセルにすればいいんだろう、とか考えてました。

― ちなみに何ピクセル?

中山
全スクロール分なので5,000ピクセルくらいですね。あと、一度画面外に飛び出して戻ってくる動きは、実はプログラムで色々と手が込んだことをやっていたりします(笑)。

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大喜利スタイルのマンガからストーリー物の動画へ

― 11月4日から公開される動画について教えてください。

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首藤
マンガは大喜利的に描いていただきましたが、動画は段階的に公開されるので、1話ごとに 物語が進んでいくストーリー仕立てにしました。事前にごく簡単な枠組みをプロットとしてお伝えして、あとは自由に描いていただきました。
田中
なので、まず物語ですよね。シゲルが引っ越しするきっかけをつくり、ツッコミの部長が一緒に行動する理由をつくり、行動させ、部屋が決まってオチと。さんざんフッてるんで、
普段ならめちゃくちゃにしますけど、今回はバランスをかなり考えましたね。

なるべくポップにと思っても、普段自分の発想が暗いほうに寄りがちなので、どうしてもそっちに流れやすいのを、どうにかハッピーかつズッコケ感のあるオチにまとめる必要があったのですごく難しかったですね。提出したのは1案ですが、これは当然、ダメだよなってオチもありましたし。

― ボツにしたのはどういう内容だったんですか。

田中
隕石が衝突して地球ごとなくなってしまう、というオチです。必死で家を探しても全部なくなるし…という内容なんですが、これはさすがにダメかなと。HOME’SのCMは、バナナマンさん出演ものは特にあたたかな印象がありますし、お笑いの先輩方が出演してる素敵なCMを台無しにする訳にはいかないという気持ちもあって…。
首藤
でも、悩んでいただいただけあって、これから公開する動画のオチは素晴らしいものになってます!美しいだけで終わったらどこか嘘っぽいところもありますが、救いがなさ過ぎてもダメというところに、ちょうど良く落とし込んでいただき、さすがだなあと感心しました。

― 作者としての見どころは?

田中
動画ということで、シゲルと部長それぞれにナレーションが入っているのですが、声を担当しているお笑いコンビの「わらふぢなるお」ならではの掛け合いも見どころのひとつですね。感情を殺して淡々とやるようにお願いしていることもあって、かなりキャラも固まってきた感じなんですよ。
やっぱり彼らもコント師なので自然と声を張っちゃうんですが、そんな芸人としての長所を殺してくれと無理を言いつつ、頑張ってもらいましたので…。あとはオチもお楽しみにと。

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*― 今回のお仕事を終えてどうですか? *

首藤
ここまで協力的に一緒に制作していただけると思わず、ずっと感謝の気持ちしかなかったです。ラフを見せる場でも田中さんご自身で先方と対話してくださったり。いい物をつくるには大事な工程とはいえ、作家さん自らしていただけることはなかなか少ないですから。
中山
これまでマンガ中心のWebサイトを制作したことがなかったので、とてもいい経験になりました。実は今回のお仕事で関わるまでは「サラリーマン山崎シゲル」の名前しか知らなかったのですが、全部読んでみるとすごく面白くて、仕事へのモチベーションも上がって楽しくできました。
中森
僕はこのプロジェクトが始まる時にすごく面白そうだなだと感じて、絶対やりたいと手を挙げてジョインしたんです。なので、完成したサイトに作者の田中さんからお褒めの言葉をいただけたのには、感無量です。
田中
山崎シゲルは、実はかわいげも重視しているところがあります。なので、字体や動き方など含めて、そこを汲み取ってくださったのが嬉しかったですね。HOME'Sのオレンジの色との相性もよくてオシャレだし、女の子も喜んでくれそうだなとか。すてきなサイトにしていただけて本当によかったです。

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終始和やかな雰囲気で進んだ今回のお話。さまざまなエピソードが飛び出しましたが、動画では掲載できなかったネタもあったのだとか…。そんな裏話もあった動画の公開は11月4日から。どうぞお楽しみに!

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