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Client Work

2015.06.12

#クリエイターズインタビュー No.37
「電波少年」の土屋プロデューサーとカヤックが夢のコラボ!鎌倉発、世界に羽ばたく今昔写真プロジェクト

Client Work

カマコンバレーが展開する地域活性化を目的とした古い写真を収集してアプリにしていく今昔写真プロジェクトの第1弾「鎌倉今昔写真」。そのアプリ制作をカヤックが担当しました。

3月末、5月末には街歩きイベントを開催するなどの展開もあったこのプロジェクト。実は、発起人は「電波少年」のTプロデューサーこと土屋敏男さん。

今回は、土屋さんをお招きして、制作チーム・ディレクター北野広樹、エンジニア松田壮劉雨辰とともに、この企画が生まれた経緯や制作の裏側を話しました。

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横須賀線がつないだアプリ

― プロジェクトがはじまった経緯を教えてください。

土屋
数年前からカヤックの社長の柳澤さんとは知り合いだったんですが、なぜか最近、横須賀線で遭遇する機会が多くて。話の中でカマコンバレーの定例会(毎月1度アイデアをプレゼンする場として開催されている)に誘われたことが、結果的にこのプロジェクトの企画提案へとつながったという感じですね。

― どんなところから、この企画を思いついたんですか?

土屋
僕は由比ガ浜近辺に住んでいるんですが、地元の商店街が60周年らしくて、店先に開業当時の写真を飾っていてね。雰囲気があるな…なんて見ているうちに、街を歩いている時にiPhoneをかざすと昔の写真が見られて、今の写真と一緒にSNSにアップできるアプリがあったら楽しそうだ、と思いついたんです。

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― それでカマコンバレーの定例でプレゼンを。

土屋
そうそう。実際にはいろんな人が面白がってくれて候補の一つになったんだけど。実は僕、今までブレストをした経験が一度もないんです。「電波少年」や「ウリナリ」などのかつて手がけた番組も、自分が面白いと思ったら一直線で、人の意見をあまり聞かずにやってきたから。
だから、カマコンバレーでブレストすること自体に正直慣れるのが大変でした……。だんだん進め方の違いに慣れていった感じですね。

― テレビの制作現場とは全然違う状況だったんですね。

土屋
そうです。初ミーティングで「左に昔の写真、右にブランクがあって昔と同じアングルで撮影すると、位置情報と角度が出るような参加型アプリはどうか」と話したら、「その場に行かないと見られないだけはさすがにダメ、そういう機能は後で追加してもいいけど最初の段階ではなくてもよい」って柳澤さんに即バッサリ斬られてね(笑)。
テレビだったら食い下がるところだけど、アプリについては素人だから意見を聞く気になったんですよね。

― テレビではなく、アプリという手法にこだわった理由は?

土屋
テレビと並行して、年輩の方の人生をビデオにする仕事をしているのですが、そこで昔の写真をよく使うんです。取材で今の寂れた商店街を見た後だと、当時はこんなに賑やかな場所だったのか、と驚く機会が多くて。
だからそれを見せれば、若い世代の地域愛も育めて地域活性に繋がるはずなんです。でも彼らには、そういう写真もアプリじゃなきゃ届かないだろうと思ったんです。

― 街歩きイベントも、そこが始まりだったんですか。

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土屋
そう。高齢者世代の方をもっと地域コミュニティに引っ張り出して、若い世代とのコミュニケーションを図ることで、ひいては高齢者世代の行動を活性化したくて。
とはいえお世話する的な試みは反発が出てしまうし、ご本人達に「自分が役に立てる」という意識を持ってもらうことが大事だから、当時の写真をお持ちなら参加して欲しい、とお誘いしました。

アプリ制作の発想を実地で学んだテレビマン

― 今回アプリ制作に関わられていかがでしたか。

土屋
すごく学びました。僕が日本テレビに入社した1970年代からずっと、テレビの制作は「既にいるお客さんをどう楽しませるか」がスタートラインなんですよね。視聴率5%でも300万人が見るから口コミが見込めるだろうって発想。
でもアプリは、見る人はゼロかも、というところから始める。テレビ屋がアプリを発想する時に間違えやすいのはそこなんだなと。
そして、いかにゼロではない地点から始めるか、そこにたどり着くコストも含めて考える必要があるということが学べたんです。テレビ屋の中ではまだネットを知っているほうだと思うけど、考え方の癖がどうしてもありますから。

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― 制作チームとはどんなやりとりを?

土屋
制作はカヤックに一任ということで、バージョン1の完成を待ってそこに意見させてもらう感じでした。テレビは完全納品が普通だけど、インターネットのものづくりはベストエフォート(最大の結果を得られるよう努力すること)、という点も普段とは違いましたね。
松田
柳澤から「こんなアプリをつくりたい」と言われてデモをつくって提出したら、突然「これは『電波少年』のプロデューサーだった土屋さんからの依頼なんだよね」と言われたんですよ。僕はどストライクの世代だから、びっくりしました。
土屋
だから今日はひさしぶりに革ジャンを着てきましたよ(笑)。
松田
ダースベーダーの曲で出てくる人ってイメージだったから、鎌倉の地域貢献アプリという企画にギャップは感じましたけどね。アプリの構造はシンプルだったので、制作自体はスムーズに進めることができました。

昔のカメラと今のスマホから学んだ写真の見せ方

― UIやデザイン面のやり取りはどんなふうに進んでいったんですか?

松田
まずアプリ上の動作が確認できるデモ動画をつくりました。昔と今の写真の切り替えの際、最もきれいでわかりやすく見える動作を考えました。最終的にスライドになりましたけど、初回でお見せできたので進行も早かったです。

― 画像処理やスライド動作に、なにか技術的な工夫をされたのですか。

縦位置の写真だとスマホの画面比率が合うのですが、カメラでの撮影だと横位置が多いですよね。なので、横位置の場合は回転ロックがかかっていても、右下のボタンを押して回転させて見られるようにしています。
2つの方法をつくったんですが、とにかく写真をスムーズに表示させる仕組みに苦労しました。
松田
スマホは縦画面だけど、昔の写真は横位置で撮影した物が多いんですね。土屋さんにご指摘いただいて初めて気づいたんですが、写真をどう見せたいかを意識している人の考え方だなあと。今回は、開発側として、言われて初めてなるほどな、と思うことが多かったです。
土屋
そうなんだよね、古い写真って集めれば集めるほどほぼ横長だから。その表示方法を改善してくれたんだよね。
松田
身内話になりますが、実は今回、劉のiOSプログラミング初挑戦のアプリなんですよ。彼は元々プログラミングのセンスがあるんですが、iOSアプリに取り組みたいとのことで、今回僕がサポートに入って制作を進めました。
彼には大きな挑戦だったと思いますが、期待以上のクオリティになったと思います。

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草の根でつくる「おらが町のアプリ」を全国に

― 全体的に制作はスムーズに進んだようですね。

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松田
ええ。…いや、でも今回、柳澤からなかなか難しいオーダーもされていて。これは協賛ページに掲載するウチの経営者たちの今と昔の写真なんですが、3人の並びがそもそも違うという(苦笑)。
土屋
それ、切り貼りするんじゃない(笑)? スポンサーになるとこうして社長の写真が掲載できるんですよ。
地域活性事業って助成金に頼りがちだけど、カマコンはクラウドファンディングが基本だから、今回も資金を自主回収できる仕組みを入れようって。この形だからこそ、個人的な写真が出てきて面白いんです。

― 北野さんはいろいろな企画を並行してハンドリングしていたんですね。

北野
ええ。口頭でいただいた案を企画書にまとめてフィードバックを受けて調整したり、鎌倉メインのアプリだったのを、他地域展開の話が出た際にデザイン変更を指示したり。そのつどコミュニケーションを取って対応していました。

― フットワークの軽さがあるからこそ実現できた部分も多いのでしょうか?

土屋
そうですね、イベントとアプリが両輪ですから。アプリに入れる写真をイベントで集めて、そのイベントで地域活性をする。アプリだけが一人歩きできないから、制作側は大変じゃないかな。ゆくゆくはアプリだけでなく、イベント運営や集客方法も含めたマニュアルと一括することになるでしょうし。

― 今後やってみたいことはありますか。

北野
土屋さんのご希望でもある写真撮影機能も対応したいですよね。また、使いやすさの試行錯誤は今後も続けていきたい部分です。
土屋
活動を日本中に広げたいですね。このアプリなら、自分が住む町の歴史を地元の人の写真でまとめた「おらが町のアプリ」が簡単にできる。写真1枚で30分も話せるお年寄りがいる環境では、活気が生まれていいですよ。
日本の地域活性問題に対する具体的な解決策ができたと思うから、テレビでも積極的に伝えるつもりです。手応えはかなりあると思いますよ。
松田
カヤックのCSR活動として、鎌倉に貢献できることが何かあると思っていたところにこのアプリのお話をいただき、上場後でもあったので、いい恩返しができた気がしています。
今後は、他地域展開した際にインフラとして強度のあるものになるよう、アプリの確実性をより高めていきたいですね。

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来年1月には「ベルリン今昔写真」の制作も考えているという土屋さん。日本国内はもちろん、世界に羽ばたく可能性を秘めたこのアプリ。その行く末が楽しみです。

鎌倉今昔写真
http://kamakura.konjyac.com/

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