社長(シャチョー)という言葉には まだ知らない効用があったのだと気づいた話。 | 面白法人カヤック

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2022.04.05

#面白法人カヤック社長日記 No.102
社長(シャチョー)という言葉には まだ知らない効用があったのだと気づいた話。

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今回は「社長」というキーワードについて、僕が気づいた話をします。

僕はカヤックを立ち上げて24年。つまり社長業を24年間やってきましたが、いままで、社長という生き物について、あるいはこの社長というキーワードについての理解が浅かったようです。

というのも、昨年カヤックでは、グループ会社である鎌倉R不動産「\鎌倉R不動産の社長募集します/」と題した対談記事を掲載しました。鎌倉R不動産の社長である小松さんが、5年間社長をやってみて、そろそろプレイヤーに戻りたいという相談があり、ではせっかくだから社長を募集してみようということになったからです。詳しい経緯はこちらの記事をご覧ください。

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​​\鎌倉R不動産の社長募集します/

この記事は非常に反響がありました。この記事から始まった一連のアクションによって、僕の社長というキーワードに対する考察は深まりました。

この記事を出した直後、広告費はほとんどかけてないのに、あっというまに1ヶ月で100人を超える応募がありました。まず、これは驚きでした。実は、その前の年に鎌倉R不動産で副社長を募集したことがあります。その時はまるで応募がありませんでした。にもかかわらず、肩書を社長にしただけで、一気に応募が集まった。ある程度の差はあるだろうな・・・というのは想定していましたが、まさか副社長と社長にそこまで違いがあるのか。というのがまず驚きでした。

つまり、社長というキーワードにはそれ自体コンテンツとしての引きがあるんだなというのがひとつ目の気づきです。

たとえば、こんな話もあります。カヤックが提供する移住支援サービスSMOUTに掲載されたプロジェクトの話です。

長野県佐久市にある「ホシノマチ団地」を運営する方が「社長ばかりが住む団地を作りたい」というプロジェクトを掲載したところ、入居を希望する移住者の方がすぐに集まったのだそうです。

ここでいう「社長」とは「自分の好きなことをして、その対価としてお金をもらえるという状態」とのことですが、定義や解釈は人によって多様であるものの、みな社長という職能に興味があるのか、あるいはみな社長になりたいということなのか、あるいはすでに社長である人にとっても、自分が社長であることは非常に強いアイデンティがあるということなのか、いずれにせよコンテンツとしての引きが強いということなのだろうと思います。

そして2つ目は、その社長というコンテンツをうまく使えば、もっといろいろできるなという気づきです。今回、鎌倉R不動産の社長に応募してくれるわけではないけれども、この社長募集の記事を読んでくれた人がたくさんいました。副社長募集についてはそんなことはなかったのですが、現役の社長が自ら降りたいというインパクトもあったのかもしれませんが、それにしても自分が応募するわけでもないのに読んでくれるというのは、これはコンテンツとしては非常に力があるということです。

そしてその記事を通じて、鎌倉R不動産として大切にしている価値観を多くのお客さまに知っていただくことにもなりました。これは営業やマーケティングの側面でも良い効果があったなと思っています。しかも、小松が地元の鎌倉で夕食の買い物をしていると「新社長は決まったの?」と声をかけられたりもしたそうです。これは大変ありがたいことです。

結局、たくさんの方との面談を重ねて新社長が無事に決まり、この4月に着任してくれました。新旧社長の対談記事を読み物として掲載したのは、こんな風に気にかけてくださる方々に経緯やそこに至った思いをきちんとご報告しておきたいと考えたからです。

このように考えてみると、この社長日記も「社長日記」というネーミングにしたから読んでくれるのであって、やなさわ日記では誰も読まない。社長というキーワードの力の恩恵をあずかっている。そして世の中でイメージされている社長というコンテンツの力を利用して発信することは重要なんだろうと思います。

そして3つ目の気づきとして、多くの応募者の方々の履歴書を見てわかったことがあります。

それは、世の中では、社長という仕事が具体的にどのようなことをやっているのかさっぱり理解されてないということです。

どういうことかというと、たとえばエンジニア募集! と広告を出した場合、デザイナーの人が応募してくることは基本的にはありません。エンジニアがどんな職業かはある程度は想像がつきますし、自分が向いているか向いていないかも比較的わかりやすいからです。ところが社長というのはどうでしょうか。普段何をしているのかよくわからない。よって解釈の幅が非常に幅広い。結果として、多様なバックグラウンドの方が応募してくれるということになる。だから経歴も職歴もすべて様々。これには驚きがありました。

これは、社長という職業が普段いったい何をしているのかさっぱりわからないことの表れなのではないかと思います。あるいは、そもそも社長というのは職能としては何でもありで、専門性は低く幅が果てしなく広いということなのかもしれません。

そういえば、僕も新卒の社員から、普段やなさわさんはそもそも何の仕事をしているんですか? と聞かれますので、そういうことなんだろうなと思います。

ちなみに、社長の仕事とは何か、どういう人が社長向きなのか、一応自分なりにを言語化してみるなら、

社長の仕事は、決める(決断する)こと。

どういう人が向いてるかは、人に興味があること(マネジメントにそれなりの興味があること)か、あるいは、ビジョンが描けること(つくりたい事業や世界があること)。この2つは必ずしもandではなくてもいいしorでもよい。チームで補完はできます。またその2つの方向性や質は、会社の規模によって異なります。会社の規模に比例した動き方ができるかどうかというのも重要になります。

ちょっと今回の主旨とは脱線しました。

そして最後、4つ目の気づきです。応募してくれた方々の中には、鎌倉R不動産の社長というよりも、もっと別のことをカヤックでやってほしいと思う人もいて、本人も必ずしも鎌倉R不動産の社長にこだわっているわけではない。これをきっかけに思ってもみなかった縁が生まれました。今までカヤックに興味は持っていたけども、自分に合う職種がないので応募しなかった、でも今回は社長募集というのできてくれた人もいました。一度そういったご縁ができれば、今はタイミングが合わなくても、カヤックは事業が多岐にわたっているので、いつかタイミングが合うときもあります。そんなご縁もありました。

人の縁とは不思議なもので、当初のお互いの思惑とはまるで違った感じで物事が進むこともある。そのようなことは当初想定していませんでしたが、そんなこともあるんだなと。

このように考えると、創業メンバーである僕らがカヤックの社長を退任するときも「カヤックの社長募集します!」という方法がいいのかどうかは別として、社長という言葉の効用を使ってコンテンツをつくったり発信するのはありなんだろうなとも思いました。

以上が今回の気づきです。

\鎌倉R不動産の社長募集します/の過去記事

地域商社・八女流の社長を募集中!
これに味をしめてカヤックグループ会社である地域商社・八女流の社長を募集します。

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