自分が人の話を素直に聞けているかを測定する方法 | 面白法人カヤック

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2017.07.01

#面白法人カヤック社長日記 No.28
自分が人の話を素直に聞けているかを測定する方法

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今回は、「素直に人の話を聞く」ことの価値と効能について書いてみたいと思います。

・・・と聞いて、今回の記事はなんか当たり前のことを言いそうで、どうも面白くなさそうだなと思った方。おっとそんなこと思わずに、せっかくこの記事を読もうとページを開いてくださったのですから、最後まで素直な気持ちで、この記事を読んでみてください(笑)。

というのも、経営の神様と呼ばれる松下幸之助さんも、「素直である」というテーマだけで本を出しているぐらいですので、実は僕らが思っている以上に深いのだと思います。なんせ、僕も社会人になって22年。会社をつくって20年。素直であることの価値は自分でも十分理解しているつもりでしたが、まだ甘かったです。つい最近、今更ながらこの言葉のすごさを改めて言語化できる経験がありました。なので、その体験をシェアさせてください。

それはカヤック社内の会議で、とあるプロデューサーが新規事業についてのプレゼンをしたときのことです。内容としては、非常に魅力ある事業であり、戦略も筋がよく、全体的に投資をすることに僕は合意をしました。

ただ、一点だけ、直観的にまだ深い議論がなされていない部分があるように思い、もう一度そこを真剣に議論するように伝えました。

そして、次の日にその返事がプロデューサーからメールで返ってきました。その内容は「議論をしましたが、結論は変わりませんでした。スケジュールに余裕がないということもあり、これでGOサインを出してほしいです。よろしいでしょうか?」というものでした。

更にメール内には、その選択のメリット、デメリットも羅列してあり、内容を見る限り議論をしたように見えました。

ですが、ここで僕は気づきました。

どうも内容を見ていると、一見ロジックは整理されているけども、これは、もともと議論していたことを、丁寧に解説しているだけのように見える。なんとなく結論ありきの議論であり、なんなら、このメールは、僕を説得するためのメールのようにも見える。これは、素直に指摘を聞いて議論していないのではないか。

なぜそのように直観的に感じたのでしょうか。

それを言語化する過程で、改めて気づきがありました。結論が変わっていなかったことが問題なのではありません。変わっていなくても変わっていても、そこは重要なポイントではないのです。ただ、僕の経験上、人の指摘を素直に聞いたときには、どういうわけか、もっといい案が出たり、大幅に変更はなくてもちょっとした改善点が見つかったりと、「おお!改めて見直してみてよかった!」と、ミラクルが起きるケースが多いのです。

メールを見る限り、そんな形跡が見当たらなかったのです。

「指摘を素直に受け止めて議論する。」

これを実行するためには、絶対に、結論ありきではだめです。もう一度ゼロベースで話し合ってみる。そういう姿勢でなければなりません。

考えてみれば、僕も取締役会でそういう場面に出くわすことがあります。取締役会では、社外取締役の方々と、決議事項に対して議論します。全員が賛成をした状態になるのが理想ですが、時に意見が割れることもあります。それは、情報の格差によって引き起こされるものや、スタンスや考え方の違いによって引き起こされることもあります。反対の意見を持つ人から指摘があったときに、なんとしても周囲を説得しようという姿勢ではなく、一旦素直に受け止めて再度議論してみると、自分たちが想像もしていなかったようなもっといい案に変化することがある。そういうケースを何度も経験してきました。

実は、「素直に人の話を聞く」ことの価値と効能って、こういうことではないかと思うのです。つまり、素直に人の話を聞くことは、すべて自分のためであり、自分が最強になるための方法論なのです。

いやぁ、これは深い。こんなことをできる人はそうそういないんじゃないでしょうか。

冒頭で触れた松下幸之助さんも、『素直な心になるために』という本の中で、「社会に出て、実は意外と人の話を素直に聞ける人が少ないことに気がついた」というようなことを書かれていました。

相手が素直に聞いているのかどうかは、第三者にはわからないものです。本人の気持ちなんていうのは本人にしかわからない。しかも自分自身でも、自分が素直に聞いたかはわかりにくいものです。であれば、本当に素直に聞いたときは、結果として先述のような効能が表れるはずなので、その効能があったかどうかの結果をもって、相手が素直に聞いてくれたのか、自分が素直に聞けたのかを判断するというのも手だなと、この年になって気づいた次第です。

今回は以上です。

追記
前述のプロデューサーとは、その後丁寧に話し、気になっていた部分をうまく改善することができました。また、この文章はそのプロデューサー本人にも公開することを伝えた上で書いております。
以上補足まで。

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