愛はあるか?カヤックを飛び出したPARKの3人が見つけたカヤックとの付き合い方 | 面白法人カヤック

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2016.06.14

#退職者インタビュー No.17
愛はあるか?カヤックを飛び出したPARKの3人が見つけたカヤックとの付き合い方

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カヤック卒業生のその後を追う退職者インタビュー。今回は2015年1月にクリエイティブエージェンシーPARKを立ち上げた3人、プロデューサーの三好拓朗さん、アートディレクターの佐々木智也さん、コピーライターの田村大輔さんです。「愛はあるか?」を理念に、企業ブランディングやプロモーションなどを手がける同社。現在の仕事内容や卒業後のカヤックとの関係性などを伺いに、原宿にあるオフィスまでお邪魔しました。

腰を据えたものづくりを目指す3人

― カヤック時代と起業後の仕事内容は変化しましたか。

三好
そうですね。在職中はWeb上の分かりやすい面白さやバズを重視する案件が多かったですが、今はブランディングやサービス立ち上げなど、お客さまとチームで取り組む案件が増えました。具体的に何をつくるかが決まっていない段階から参加して、コミュニケーションの方針やコンセプトを設計するような、戦略立案〜制作までを一貫してお手伝いするプロジェクトが割と多いですね。

― それぞれの役割分担などはあるのですか。

画像左から田村さん、三好さん、佐々木さん

田村
プランニングは全員で行い、制作に入ると各自が職能を活かす感じです。プロデューサーの三好は進行などのプロジェクトマネージメント、アートディレクターの佐々木はデザインを中心にクリエイティブ関連、コピーライターの僕は言葉…と。

― カヤック時代の案件で思い出深いものを教えてください。

佐々木
入社して最初に担当した某エナジードリンクのキャンペーンサイトですね。その時に三好と初めて同じチームになったんですが、それが今のルーツになった気がします。元々僕は広告業界からWeb業界への転職組で、ルールや時間感覚、ものづくりへの捉え方も違う中、同じく異業種から来た三好と出会って、この人はなんだか違うぞと。
三好
それで仲良くなったんだよね。仕事帰りに「今日も頑張ったー」って恵比寿にあるビール180円の居酒屋で毎日一杯だけ呑んで帰って。僕も映像業界からの転職組で同じ境遇の人だって嬉しかったんですよ。
田村
三好とはコーポレートサイトの制作やブランディング、佐々木とはソーシャルギフトサイトなどのサービス開発でよく一緒に組みました。どちらもカヤックの主戦場とは少し違う分野でしたが、今の仕事に続いている気がします。

― では、カヤックで身についたと思うことは?

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三好
未知の案件を整理する力でしょうか。当時、初心者だった僕にすら案件をどんどん任せてくれる。最後は助けてくれる先輩がいたからでしょうけど、安心していろんなことに挑戦できました。そういう環境は若い人にとってもいいですよね。
佐々木
チームでいい仕事をして信頼関係を築く考え方とマネジメント力ですかね。入社した当初はエンジニアとの意思疎通で困ることもあったんですが、仕事を任せることで信頼関係ができることを知りました。あと、チームビルディングの経験も今の会社運営の肥やしになっています。
田村
カヤックは企業の人格化が上手なんです。採用プロジェクトなど普通のことでも面白くコンテンツ化する。そういうマインドが、今の自分にも役に立っている気がします。

独立後はクリエイティブのパートナーとして

茅乃舎さんのブランドサイトのリニューアルはカヤックとの協業でしたね。

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佐々木
このプロジェクトはブランディングに近いことが求められていて、「PARKでやるほうがいいかも」と、久場さん(カヤックCBO)に仕事を任せてもらったんです。
田村
久場さんはいつも「PARKの一番の営業部長は俺だ」と言ってくれてて、僕らの力が発揮できそうな案件が来たときには声をかけてくれるんです。ほんと、パートナーとしていい関係を続けさせていただいてます。

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― 制作の流れはどんな感じで?

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田村
初回のプレゼンは僕ら3人だけだったよね(笑)。その後の具体的な方針決めは久場さんと我々4人で、さらにその後の制作フェーズで他のカヤックメンバーに入ってもらいました。
三好
3人で福岡に行って、いろんな方とお会いしてヒアリングすることから始めたね。社長様、商品開発の方、コールセンターの方、店舗のスタッフさんなどなど。実際に店舗で接客体験もしましたね。馴れないネクタイをしめて(笑)。茅乃舎さんが大事にしているキーワードのひとつに「てまひま」というものがあり、僕らもそれをしっかり感じて、サイトで表現していこうと思いまして。
佐々木
制作に入ってからは細かい指示も必要なので、横浜のカヤックのオフィスに何度も通い、直接エンジニアの横に座って一緒にやってました。在職中に築き上げた関係もあり、「この人とやる時はこうやって伝えるのがいい」と接し方を把握しているのでスムーズでしたね。

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― 完成後はいかがでした?

三好
元々の方針として、お客様へのアピールはもちろん、社内の方々も自分たちのブランドに対する誇りを強めていただきたいという想いがありました。その想いはもちろん茅乃舎の方々も同様で、全社的にとても期待のかかったプロジェクトだったので、お互い「いいものをつくろう」という一心で熱量高く進めていけましたね。
佐々木
そしてできあがったサイトが、社員さんたちの自信を深めることにも繋がったようで、意識が変わりつつあると伺った時は嬉しかったですね。時間をかけて会社に深く入り込んでつくり、内も外も変わっていただきたいという僕らの願いが実ったなと。

― その他のお仕事だとどんなものが?

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「ことでん」車両をジャックした先行イベント、走る駅ビル「FLAG号」。

三好
昨年(2015年)10月にオープンした、香川県の商業施設「瓦町フラッグ」ですかね。「瓦町」という高松市の中心地に構える駅ビルのリニューアルプロジェクトです。昨今の郊外化などによって近隣商店街も元気をなくしていて、ビルのリニューアルを通じて街全体も活気づいていく、という未来を描いて企画を進めてきました。
田村
社長さんからは「テナント頼りの駅ビルとは違うものにしたい」とゴールが明確だったので、施設コンセプト、ロゴマーク、PR施策まで一貫性をもってつくれた気がします。特にプロモーションでは、CMなどマス広告にを用いず、おそらく世界初となる電車内を舞台にした走るポップアップショップを展開したりと、リアルな仕掛けづくりにこだわりました。

独立したからこそ見えるカヤック

― 最後に、客観的な立場で見たカヤックについて教えてください。

三好
「面白法人」って名前をつけて社会に新しい価値をつくった会社ですからね。仕事は楽しくていいって考え方のパイオニアですよね。僕らもそれだけの価値があるものを生み出したいです。
佐々木
充実感の濃さですかね。実際は制作の現場なので大変な部分も多いですけど、それすら楽しいと思える仕組みや風通しの良さがあるなぁと。普通はなかなか扱えない規模の案件を若いうちから手がけられたりしますしね。
田村
求心力の強い会社ですよね。上場後も株主とコンテンツを一緒につくったりしてファンを増やしていたり、そういうところが外の立場から見てもいいなと思います。

「やっぱり、原宿は刺激が多くていいですね。おかげで僕ら全員、10キロぐらい太りましたけど」と田村さん。

カヤックで活躍してきた3人のお話は、さまざまな発見のあるものでした。社員がいきいきと働き、自分の道を見つけた後もカヤックとの業務を通して世界を拡大できる。そんな関係性をカヤックは今後も目指しています。


カヤックでは、退職者インタビューを時々公開しています。退職に対する考え方は、コチラをお読みください。

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