村瀬大輔のお悩み相談 | 面白法人カヤック

Information

2009.05.08

村瀬大輔のお悩み相談

Information

作りたいものの数に比べて
時間が足りなくて困っています。

しょうがないので、一番作りたいものから順に作っているのですが、それを作っている最中にもどんどん作りたいものが出てきてしまいます。
アイデアが出たときに取りかからないとどんどん古い物になってしまうし、そのときの熱も冷めてしまいます。
アイデアは一般的なウェブサービスから、技術者の使うツールなど様々な物があります。ウェブサービスネタであれば、所属しているラボチーム(BM11)に投げればふくらませてくれるし、開発も委譲できるのですが、それ以外の物は僕の中でリストされるだけで終わってしまうものが多くあります。
先日も「ファイル共有ソフト ジャイアン -みんなの物はオレの物」とタイトルされたアプリの設計書を見つけてこんなのもあったなぁと思ったりなどしました。使っていたメモ帳から記憶をたどるとおそらく5年以上前の物です。

このように消えていくアイデアをなんとか世に出す良い方法はないでしょうか?


あれれれ。

前回の相談者の松原さんは結婚についての相談でしたが、今回はその続き……というか、だんなさんからの相談ですね。ふむ。アイデアが思いつきすぎて仕方がないと。
またこれずいぶん贅沢な悩みだね……

ずばり、2つの方法をお答えします。

1つは、アイデアを発信するのみ。自分ではつくらない。
アイデア発案者です、という名誉だけいただく。
昔、カヤックサイト内にも"没案データベース"というページを設けていましたが、それに近い感じで、アイデアを投稿、蓄積するようなサービスそのものをつくってもいいかもしれませんね。

2つめは、自分の手足となる部下を育てる。
あるいは、自分のやりたいことを実現するために、誰かを巻き込む能力を身につける。
自分のつくりたいものをつくるために人をつかう立場になるってこと。

というところでしょうか。どうしたって自分1人で作れる時間と量は限られていますからね。

2つめの方法である"マネージメント業務"に関しては、技術者にしてみれば「そんなの興味ない」って人も多いですよね。Googleでも、技術者の能力とマネージメント能力は完全に別モノだから分けて考えている、と聞きます。
でもカヤックを11年間やってきて最近思うのは、ある意味、技術者ほどモチベーションが安定している人種はいない、ということ。
ってことは、いわゆるマネージメント業務のスキルがなくても、マネージメントソフトみたいなものをうまく使いこなせば、技術者というのは、十分人を動かせる立場になれる適性があるような気もしています。

ぜひ村瀬君も挑戦してみてください。

回答者:代表 柳澤大輔

関連ニュース

© KAYAC Inc. All Rights Reserved.