2016.10.25
#みんなの理念解釈 No.2「経営理念」とかいう、正直自分と関係なさそうなものとの向き合い方
![みんなの理念解釈](https://www.kayac.com/uploads/current_user/389/news/2016-10-24/7795cf0f1949f9473536.png)
新卒で入ったカヤックという会社は、経営理念をびっくりするくらい大事にしていた
カヤックで広告の企画を考えたりつくったりしています。高橋祐司です。新卒で入社し、もう5年目になってしまいました。こんなコーナーがあるくらい、カヤックは経営理念である、「つくる人を増やす」という言葉を大切にしている会社です。年に2回の合宿(一日中ブレストするという過酷な行事)でも、この言葉についてやなさん(社長)から毎回解説があるくらいです。
※ぜんいん社長合宿についてはこちら(http://www.kayac.com/company/institution/)
最近のぜんいん社長合宿では、社員がカヤックの経営理念をどう解釈しているかを話すというコーナーが設けられ、2016年4月の合宿で、たまたま視界に入った僕が話すことになりました。そのときに話したことをせっかくなので書き起こしてみます。
経営理念を創業者と同じレベルで捉えることはできない
一言で言うと、
「経営理念を自分の都合のいいように解釈して、自分のエネルギーに変えよう」
ということです。
カヤックは、いまの役員仲良し三人組がつくった会社です。経営理念も3人で考えてつくった言葉です。
3人は自分たちでつくった言葉がゆえに愛着もあると思いますが、僕ら社員のように「経営理念これな!よろしくな!」と与えられる立場からすると、どうしても、正直同じレベルで愛しきれないですよね。
学校の校歌とかルールが、入学する前から決まっているのに似ているかもしれません。
つまり、3人と完全に同じ気持ちになったり、完全に同じ解釈をするのは難しいなと気付いたんです。なので、ぼくは「自分らしくいい感じに受け止められたらいいんだ」と、ある意味開き直ることにしました。
幸いなことに「つくる人を増やす」という言葉には、好きな解釈がしやすいシンプルさがありました。
パワーをもらえるものを、一つでも増やせることはとてもラッキー
僕は、自分が元気をもらえる源みたいなものが、たくさんある人が幸せな人だと思っています。それはお気に入りの場所だったり、音楽だったり、映画だったり、人だったり。
パワースポットのようなパワー◯◯が、たくさんあればあるほど、自分でいられる、自分に帰ってこれる気がします。
なので、経営理念という、与えられたある種とっつきにくいものでさえ、自分が元気がもらえる言葉として、またはそれらに関係するものとして、自分の中に落ち着かせることができたら、それはラッキーなことじゃないですか。
たとえば本の読み方だったり、音楽の聴き方って、すごく自由ですよね。
同じ曲でも、
「これは永遠の愛を歌っているんだ」
「私には、死んだ友人に向けてのメッセージに聴こえる」
これだけ解釈や受け止め方が分かれたりします。
経営理念の受け止め方も、同じで、完全に「自分次第」でいいんじゃないでしょうか。
となると、経営理念をスルーするのは、実はすごいもったいないことなのかもしれません。ポジティブでさえあれば、自分の好きなように受け止めればいいんです。せっかく考えるなら、自分が元気をもらえるソースを、一つ増やしてみるチャンスくらいの気持ちです。
「会社を利用する」って言葉がありますが、まさにそれで、自分と会社の精神的な距離感に関わらず、使えるものはなんでも使おう、経営理念だってガソリンに変えちゃいませんか。
もともと好きな言葉たちと仲良くさせる
たとえばぼくの場合は、もともと好きな言葉がいくつかあって、それらと同じようなところに並列させて、それらに関連付けて、「つくる人を増やす」という言葉を捉えています。
1.サカナクションの山口一郎さんがよく言っている「さがす遊び」
2.お酒の広告のキャッチコピーだった「楽しいことは、つくればいいよ。」
3.コルクの佐渡島庸平さんの著書のタイトル「ぼくらの仮説が世界をつくる」
4.IMALUさんの名前の由来とされる「生きてるだけで丸儲け」
非常に個人的なので伝わりづらいと思うのですが…
もともと好きなこれらの言葉たちと一緒に「つくる人を増やす」という経営理念と向き合うことで、かなりどうでもよかったはずの経営理念というものが、自分に力をくれる言葉として消化することができる、ということです。
ナルトと九尾の関係みたいなもの
カヤック(のごく一部)では、ガッツとかパワーのことを、「チャクラ」という言い方をします。
※ナルトを読んでない人はごめんなさい。読んでみてください。
企画書を頑張ってつくらないといけないとき、「今日は相当チャクラ練らないとなぁー」なんて会話をします。
経営理念が、自分の中にすっと腹落ちする言葉になったとき、それはいわば、ナルトにとっての九尾のような、自分の中に生き続けて、困った時や弱った時に力をくれる、大きなチャクラの源になってくれるはずです。
なんだか余計にややこしい書き方になってしまいましたが、伝わったでしょうか?
ぜひ、あなたもナルトが九尾と心を通わせ、チャクラを借りられるようになったことでぐんと強くなったように、自分には関係がなさそうな会社の経営理念を、自分にパワーをくれる言葉として捉えてみませんか?
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