カインズに面白事業部が発足!キーワードは「くらしDIY」 | 面白法人カヤック

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2023.05.24

カインズに面白事業部が発足!キーワードは「くらしDIY」

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〜面白法人カヤック資本業務提携から1年、現場に潜入レポ〜

カヤックとカインズは、昨年2022年5月23日に資本業務提携契約を結びました。
提携発表からこの1年でどんな動きがあったのか。

カインズさんにカヤック広報担当が潜入して聞き込みをして来ました。

◆カインズに面白事業部が発足!多彩なバックグラウンドを持つ混合チームが誕生

業務提携してから約半年後。なんと、カインズに「面白事業部」なるものが発足していました!
潜入したのは、その面白事業部の中核を担うリーダー会議。そのメンバーであるカヤック・北川、泉、そして、カインズの煙草(たばこ)さん、内野さんの4人に聞きました。

(面白いことをやっていくんだ、という意気込みの“象徴”として、面白事業部ではカヤックで活用している「漫画名刺」をつくった)

ー面白事業部について教えてください。

北川
資本業務提携をきっかけに「くらしを、もっと面白く」を合言葉に活動してきたのですが、よりスピード感を持ちながら施策を実行していくためには、外からではなく内から会社を変えていくことが必要だという認識にいたり、カインズ社内に「事業部」を新設し、推進していこうということになりました。カヤックとしても新たなチャレンジです。
そういった背景で、昨年の11月16日にカインズのイノベーション推進本部の中に「面白事業部」が立ち上がりました。
メンバーとしては、面白法人カヤックから2人、カインズから14人の計16人で構成されています。部長として、カヤックの執行役員で面白プロデュース事業部の事業部長を務めていた私(北川)が就くことになりました。

(向かって左からカヤック泉、北川、カインズ煙草さん、内野さん)

内野
私は、マーケティング本部のカルチャー企画室というところで、全国のカインズ店舗のうち、70弱の店舗に完備されている「カインズ工房」を管理・運営していました。そこではDIYのワークショップも開催していました。
煙草
私は、デジタル戦略本部のデジタルビジネス推進統括部で「CAINZ DIY Square(カインズDIYスクエア)」というファンコミュニティのためのWebサービスの企画・運営をしていて、コミュニティをスケールさせる/ビジネスにつなげるといったことに取り組んでいました。
「CAINZ DIY Square」は、内野さんが担当しているワークショップとの親和性が高いんですよね。「カインズ工房」のワークショップのヘビーユーザーの方が「CAINZ DIY Square」というコミュニティを牽引してくれていますし。
ちなみに私(泉)は、北川と同じ面白プロデュース事業部で、ディレクター兼プロデューサーとして、様々な案件を担当してきました。

(カインズ工房のWebサイト。店舗でDIYができる場を提供している)

内野
元々、カインズにはDIYがライフスタイルに組み込まれている世界・文化をつくることを目的とした「DIYer100万人プロジェクト」がスタートしていました。とはいえ、既存233店舗(2023年4月末時点)のうち「カインズ工房」がある店舗は限られているので、より全国のみんなにDIYを楽しんでもらい、DIYをしていない時もDIYで繋がってもらいたいという思いがありました。
煙草
そんな中デジタルで展開している「CAINZ DIY Square」がコロナ禍に生まれました。オンラインとオフライン双方を舞台に活動する2つの部署に、カヤックさんが加わるかたちで、この部署ができました。
北川
これまでも様々なクライアント様に対してパートナーとしてお手伝いをしてきましたが、今回は、単なる受託制作の構図ではなく、いわばカインズ社員としてカインズの事業成長にコミットし、内側からコーポレートカルチャーにも関与していくことになるので、カヤックとしても、私や泉としても新たな挑戦となっています。

(会議の様子)

◆「あなたの好きを加速する」新しいDIYにしていきたい

ーこれからは具体的にどんなことに取り組んでいくのでしょうか。

北川
カインズは今年4月に「くらしDIY」という新たなビジョンを発表しました。われわれもそのコンセプトを軸としながら、自分らしくくらしをアレンジする創意工夫の精神をひとりでも多くの人にもってもらいたいという願いがあります。
ただ、「創意工夫のあるくらしをしてみてください」と言うだけでは最初の一歩をなかなか踏み出せないので、ワークショップをはじめとしたオフラインのコンテンツや新しい店舗での体験、さらにはオンラインのコンテンツなどを用いて、人々の興味の入口をつくることが、まずひとつ私たち面白事業部が取り組んでいくものだと考えています。

ーDIYに興味がなかった層にも「創意工夫精神」を起動させるって難しいと思うのですが、そこにアプローチするための具体的なプロジェクトはありますか。

北川
まだ詳細は言えないのですが、例えば、元々のDIYのイメージとしてある「日曜大工」的な行為を全面に押し出すというのではなく、「ペット好き」「園芸好き」「料理好き」な人や、カヤックにもたくさんいる「推し活」をしている人などに向けて、好きな対象のためにDIYをしてみるというアプローチです。
DIYを押し付けるのではなく、「〇〇×DIY」で、〇〇はあなたの好きなものが入ります。自分の情熱や時間を注げるものとDIYとのかけあわせで、DIYの入り口になると考えています。
北川
それこそ、コンテンツをかたちにする強みを持っている面白法人カヤックの力の出しどころです。しっかりと出口としてのビジネスにつながるような取り組みを行いつつ、カヤックの部署名にもなっている「面白プロデュース」を体現していければと考えています。カヤックでは2022年から「クライアントワーク事業部」という部署名を「面白プロデュース事業部」へと変更しました。アウトプットの手段を定めずに、課題に対して臨機応変に面白くプロデュースすることで解決していくことを目指しています。

(カインズ工房がない地域でも出張ワークショップが開催できるように開発した「CAINZ DIYトラック」)

◆違う企業文化のメンバーがそろったチームづくり

ーなるほど。ちなみに、まったく違う企業文化のメンバーが集まっていますが、そこで葛藤はありますか?

煙草
いえ、チームの雰囲気がすごくいいです!
内野
これまでカインズでは、課題に対して、みんなで交えてディスカッションしながら完成させていくというよりは、宿題を持ち帰って必死に考えて発表するという文化がありました。カヤックと一緒になることで、ブレスト文化やディスカッション文化がこのチームでは主流になっていると感じます。
煙草
そうですね、よく言えばカインズは打ち合わせが短いとも言えますが。(笑)このチームでは、完成形をもっていくというより、早めに相談したり、ラフな段階から当てていってみんなで話したりすることが多いので、カヤック文化の影響だなと思います。
確かに、「仕事はもっと面白く、学校で友達と遊ぶようにやろうよ」みたいなカヤックの精神は取り込んでますね。何事も、ひとりで抱え込んで悩まないで欲しいと思っています。

◆目指すはメンバー全員の“得意”を生かすDIYハック!

ー「漫画名刺」はある種のカヤックの人事制度的な取り組みですが、そのほかに対社内で、取り組んでいくことはあるんでしょうか。

カインズのメンバー(従業員)は全員DIYerです、という「全員DIYer宣言」をしたいなと考えています。メンバーの当事者性をつくっていくため、すでにカインズには、カインズが考えるDIYの楽しさを伝え、DIYerをサポートするメンバーをキャプテンとして認定する「キャプテン制度」というのがあります。
煙草
例えば、巨大水槽付きの家を建てたメンバーとか、スリランカカレーが大好きすぎるメンバーなど、秀でたスキルやノウハウを持った仲間がカインズにはたくさんいます。そのようなメンバーの得意を活かせる取り組みを検討していきたいです。
内野
キャプテンには、知識や技術面と、お客様との関係性を高めていけるようなコミュニケーション能力の高い社員を各店舗に配置しています。そして、今後考えていることは、この「キャプテン制度」の拡大です。
いまはそのキャプテン発掘のため、社員だけでなく、パートさんやアルバイトさんにもオープンな立候補式にできないか、と人事に相談しています。
ゆくゆくは、カインズには「となりのカインズさん」というオウンドメディアもあるので、その記事に専門家として出るといった活動もしてもらえたらと考えています。

(「となりのカインズさん」Webサイト)

ーなるほど、DIYerを増やすための手段として、対社外でコンテンツを生み出し、対社内では社内制度をつくってみる、という社内的な目線もあるということですね。自分の得意を活かせる機会があるというのは、社員にとってもモチベーションがあがりますね。

面白事業部でいうと、面白事業部の社員自身が、自分で記事を書いたりどんどん情報を発信したりしようよと話しています。
北川
すでに1本、面白事業部で「となりのカインズさん」の記事を書かせてもらいました。
「軒先ハッカー」というチームをつくり、鎌倉で人気の「朝食屋コバカバ」さんの軒先に「大人も子どもも使える屋台」をハックさせていただきました。詳しくはぜひ、記事をご覧ください。

【記事】「となりのカインズさん」鎌倉の人気店「朝食屋コバカバ」をハック! 軒先ハッカーがあなたのまちをDIY
https://magazine.cainz.com/article/137915

(メンバーはみんな有志。プロの建築家や空間デザイナーの方にも入ってもらった)

―まちをDIYでハックしていくという取り組み、面白いですね。ありがとうございます。最後に意気込みをひとことでお願いします!

北川
面白事業部では、普段私たちがDIYと思っているものよりも、DIYをもっと拡大解釈して面白いコンテンツを生み出していきます!DIYの入口をたくさん増やしていきたいと考えているので、楽しみにしていてください!

取材・筆:面白法人カヤック 広報 渡邊好惠(ぴーち)

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