岡山県新庄村が村内の個店を「まちのコイン」でPR 3月24日から導入開始 | 面白法人カヤック

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2021.03.10

岡山県新庄村が村内の個店を「まちのコイン」でPR 3月24日から導入開始

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プレスリリース報道関係社各位

転入者が村民の約14%!村内で馴染みのお店をつくり定住促進、地域内の経済循環を高める

株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役CEO:柳澤大輔、東証マザーズ:3904)は、人口約900人の小さな村・岡山県新庄村に、当社が開発したコミュニティ通貨(電子地域通貨)サービス「まちのコイン」が活用されることをお知らせいたします。
人と人、人と店をつなげる「まちのコイン」により、転入者を含めた住民の結束を高めると共に、商店の認知度を上げ、地域内の経済循環を高めることを期待しています。

背景:増加する転入者への対応と地域内の経済循環の鈍化という、2つの課題

新庄村は、人口約900人と全国で25番目*に人口の少ない村ですが、自主自立の意識が高く、明治5年の町村制制定以降、一度も合併をしていません。そのため今でもなお色濃くその「村民性」を残し、「村民一家族の村」として村民同士の互助活動が活発です。一方で、この5年間の転入者数は127人であり、村人口と比較すると約14%にあたります。そのような状況から、元々村に住む住民と新しく村に住み始めた方とが知り合う場を多く作る必要性が生まれています。また、村内の個人商店は小規模で大きなPRを行っていないため、年間約10万人訪れる観光客の多くは村内の商店を利用することがなく、観光による地域内経済への大きな効果を生むことができていない現状があります。

そこで、個店のPRに「まちのコイン」を活用することにより転入者と村民、地域内外の人と個店をつなげる機会を作りたいと考えました。今後は、「まちのコイン」でしか得られない特別な商品やサービスの提供により客数を増やしたい考えです。また「まちのコイン」の流通量によって、村内の古き良き住民互助の関係性やお互い様の精神を可視化することができ、移住定住の促進に繋げることを期待しています。

*平成27年度 国勢調査参照(東日本大震災によって全村避難をしている自治体は除く)

高齢化率約40%の新庄村で、アプリサービスを導入する課題とチャンス

新庄村においても高齢化は例外ではなく、約40%が65歳以上です。また個店も同様に店主は高齢の方も多く、「まちのコイン」で利用するQRコード決済は初めての試みです。携帯電話を保有している人は多いものの、アアプリサービスを活用できるのかという課題があります。そのため現在導入に向けて、スポット(加盟店)向けのワークショップを実施し、一般向けの利用説明会なども計画しています。また、個店だけではなく、世帯をスポットとすることで、高齢者と同居する人が替わりに操作したり、高齢者を手伝うことでコインを獲得・利用できるチケットの導入も検討しています。

特産物「ヒメノモチ」から、通貨名は「もちん」に

夏の昼と夜との温度差が激しい新庄村は、美味しい餅米の生産に最も適した気候条件です。そんな新庄村全域で生産しているのが「ヒメノモチ」 です。通貨名には、この村を代表する特産物の名前と、「きもちをつないでにぎわうふるさと」のテーマにある「きもち」から、「もちん」にしました。

新庄村役場 担当者 総務企画課 千葉主任のコメント

今回まちのコインを導入することにより、①通常の商品の取得は現金で支払う、②商店等が提供する特別な商品・サービスの取得はコインだけでできる、というしくみを構築し、商店等への客数を増やし、村内での経済循環を増大させることを目指しています。これまで実施されてきた誘客・経済対策とは異なり、「商店等が創意工夫を凝らして作り出した経済的負担が伴わない形で提供できる特別なサービスを基礎に客との関係性を深めながら客数を増やす」という新たな取り組みです。今後、商店等に限らず地域団体等の活用も進めていきます。

新庄村「まちのコイン」概要

開始時期 2021年3月24日(水)
利用場所 9ヶ所(咲蔵家.・新庄宿須貝邸・木挽家・本坂屋・うみかぜ整体院・水路珈琲・すぎや・
森林セラピー事務所・新庄村役場)
*3月10日時点
利用方法 コミュニティ通貨「まちのコイン」アプリをAppStoreまたはGoogle Playからダウンロード3月24日(水)から地域表示を「鎌倉」に選択し利用開始
通貨名 「もちん」

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