2016.03.04
#クリエイターズインタビュー No.47ネーミングサービス「KOTODAMA」を新潟の高校生に譲りました【対談あり】

カヤックコピー部のコピーライターがあなたに代わって、ネーミングやキャッチコピーを考えるサービス「KOTODAMA」。
2012年にオープンしてからの約3年半、華道教室の名前・玉ねぎの苗の名前・コンサルティング会社の名前・介護施設の名前など、日本全国からさまざまなオーダーがあり、合計463件・2299案の面白ネーミングを提供し、昨年の12月にサービスを終了いたしました。
そして、カヤック自社制作のコミュニティサービスやスマートフォンアプリを特別価格で提供する年末SALEで買い手を募集したところ、新潟県に住む高校生から手が挙がり、Webサイトのソースコード一式をお譲りしました。
(個人情報や過去のデータ等は譲渡しません)
そこで、KOTODAMAを買い取った高校生の野村さんと、KOTODAMAを運営していた元カヤックの長谷川哲士さんと対談をしてもらいました。

(新潟にお住まいのため、対談はSkypeで行われました)
- 長谷川
- こんにちは、KOTODAMAを運営していたコピーライター代表の長谷川です。
- 野村
- こんにちは。野村泰暉です!よろしくお願いします。
- 長谷川
- あ、コピーライター代表というのは、株式会社コピーライターという会社の代表取締役という意味で、世のコピーライターの代表という意味ではないんですよ。高校生なんですね。ふだんはどんな活動をしてるんですか?
- 野村
- いま高校2年で、来年受験生なんです......あと、仲間4〜5人で、Nomu-LaboというWebサイトをつくってコンテンツの企画・運営をしてます。
- 長谷川
- ノムラボってオムタコに似てますね。では、KOTODAMAも、そのNomu-Laboの活動のうちのひとつになるんですね。
- 野村
- そうなんです!
- 長谷川
- ちなみに、オムタコは、タコライスを卵で包んだものです。そもそも、KOTODAMAというか、カヤックを知ったのはいつなんですか?
- 野村
- 1年くらい前、先輩からカヤックという会社のことを教えてもらいました。そして興味をもっていろいろ調べていって、KOTODAMAがいちばん印象に残りました。
直感で即購入!
- 長谷川
- へぇ〜!なんでですか?
- 野村
- 「名前を売る」っていうのが僕の中で新鮮だったんです。
- 長谷川
- なるほど。「名前を売る」っていうと紛らわしいですが、まぁそれで、売却のニュースをみてすぐに買っちゃおうと思ったんですか?
- 野村
- はい!「まじか!あのKOTODAMAが」って......どうせもう売れちゃってるだろうなと思いつつ申し込んだんです。
- 長谷川
- すごいなぁ......このサービスを自分たちでつくるということは考えなかったんですか?
- 野村
- つくることも考えましたが「それって結局すでにもう誰かがやってることじゃん」となるのが嫌だったので、KOTODAMAを使ったほうがいいと思ったんです。
- 長谷川
- なるほど〜。その、人とかぶっていてはダメという感覚は大事ですね。これからはどう使っていくんですか?
- 野村
- 本格的な運営は、大学にいってからにしようと思ってるんです。いっしょに運営していくメンバーが、今は各地にいてばらばらなので、東京で集まって楽しみながら真剣にやっていきたいと思ってます。
- 長谷川
- KOTODAMAの運営は、いい経験になりますし、やればやるほどスキルも身についてくると思うくのでとてもいいと思いますよ。
- 野村
- そこでなんですけど、ネーミングのコツとかを教えていただけたらと思うんです......
母が使っても違和感のないネーミングはいける!
- 長谷川
- たくさん言うとよくわからなくなっちゃうと思うので、いま思いついたものを5つ挙げてみますね。
- ・まず自分で考えて、そのあと、それを検索してみる
- たとえば、考えたネーミングがあやしいお店の名前と似ていたら気持ちよく使えないですよね
- ・類似サービスを調べてみる
- ほかのサービスはどんな思いでこのネーミングにしたのかなあと想像するのは訓練になります。そして、そのサービスと差別化していくことも考えないといけません
- ・口に出してみる
- 読みにくさや、声に出したときの気持ちよさや、実際に使われるときのイメージができて、文字だけを見ていても気づかなかった発見があります
- ・母が言ってるところを想像する
- これはおすすめの方法ですが、母が口ずさんでいても違和感のないネーミングはいいネーミングです
- ・四文字を意識してみる
- 鉄板なのですが、キムタク・パズドラなど、四文字だと流通しやすいです。略されたときのことを意識するのもいいと思います
- 長谷川
- これらは一例ですが、こんなことを意識しながらがんばってください!
- 野村
- ありがとうございます!
面白いところに飛び込んでいきたい
- 長谷川
- 将来について聞いてみたいんですけど、こういうふうになっていきたいなぁみたいなのはありますか?
- 野村
- いまのところは、その場で面白いな!って思ったところに飛び込んでいきたいと思ってます!
- 長谷川
- なるほど、だからKOTODAMAも買ったんですね。
- 野村
- そうなんです!
- 長谷川
- どうぞこれからもKOTODAMAをよろしくお願いします!
あ、あとカヤックにも遊びに来てくださいねー
- 野村
- はい!ぜひ!よろしくお願いします!
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