英治出版を子会社化、カヤックとの「組織の結婚式」を開催!? | 面白法人カヤック

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2024.02.29

英治出版を子会社化、カヤックとの「組織の結婚式」を開催!?

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結婚式らしく会場をバルーンやお花で装飾し、ウェルカムボードも制作

2月29日に英治出版株式会社を子会社化し、面白法人グループに新しい仲間が増えました!

今回の子会社化では、発行済株式の約99.9%をカヤックが取得する一方で、英治出版の従業員のみで構成する社団法人「一般社団法人英治出版をつなぐ会」が社名とパーパスの変更に拒否権を持つ種類株式(いわゆる黄金株)1株を所有するというユニークな仕組みを導入。

これは、グループ会社の独自の組織文化を尊重することを目的とした、M&Aが活発化しはじめた国内でも例の少ない新しい試みです。

また、このM&Aを象徴する「組織の結婚式」を2月22日に開催!
英治出版代表の原田さんや役員、その他従業員の方とカヤックの柳澤を始めとする役員や社員など、総勢26名が英治出版に集まり、両社の新たな門出を祝いました。

「組織の結婚式」もまた非常に珍しいのではないでしょうか?

今後、国内では事業承継ニーズの増加等を背景に中小企業のM&Aが活発化していきますが、そんな中でこんな儀式も増えていくのかもしれません。
ということで、今回の「組織の結婚式」の様子を少し公開します!

「組織の結婚式」って何?

「組織の結婚式」のアイデアは、英治出版から4月に発行する『「儀式」で職場が変わる――働き方をデザインするちょっとヘンな50のアイデア』(クルシャット・オゼンチ、マーガレット・ヘイガン著、齋藤慎子訳)で紹介されている「2つの組織の結婚式」に倣って、自分たちでもやってみよう!となりました。

今回のM&Aをリードした英治出版の高野さんやこの本を担当した齋藤さん、カヤック側でM&Aをフロントで推進した丹治を中心に、自分たちの結婚式では4つの目的を達成しようという意識合わせをしながら、結婚式からイメージするコンテンツのアイデアを出し合って行きました。

今回カヤックが提案した4つの目的

1.「Eat your own cooking」、英治出版はもちろん同グループの仲間であるカヤックも、英治出版のつくる本をしっかり自分たちで体現しよう。

2. 面白法人グループ化に至るプロセスをフロントで進めてきたメンバー以外にも、新しい「変化」と「機会」を意識付けよう。

3. それぞれ個性ある組織として、お互いの文化、一人ひとりの個性を知り、認め合う機会にしよう。

4.実際の結婚式のように、いつか振り返って思い出せるような「力のある思い出」をつくろう。

ウエディングケーキは必須だろうと、ラブラブなハートのケーキを用意

「組織の結婚式」なので、みんなが主役であるものにしようとドレスコードを「祝われるのにふさわしい格好」にしました。この発想も、両社が従業員参加型でフラットな組織という共通点があったからこそ一致した意見だなと思います。

ベールをつけたり、胸にコサージュをつけたり、華やかな衣装に身を包む両社の社員

誓いの言葉、乾杯、ケーキ入刀。
そしてティール組織・ソース原理専門家・東京工業大学特任准教授の嘉村賢州さん、「コクリ!プロジェクト」創始者・英治出版フェローの三田愛さん、オーセンティックワークス株式会社代表取締役中土井僚さん、株式会社トビムシ代表取締役 竹本吉輝さん、島根県海士町の出版社「海士の風」の皆様などから祝電もいただきました!

結婚を祝われているな、という実感が沸々と湧いてきます。

誓いの言葉を会社を代表して読む原田社長と柳澤

カルチャーマップをつかって組織文化の相性診断をやってみた!

お祝いムードの中、これから夫婦(グループ)となる両社の組織文化のマッチングを、カルチャー・マップをベースに作成した事前アンケートから導き出してみました。これがなかなかの盛り上がりに。

両社の従業員が、それぞれ10の項目に関する質問に10段階で回答してできたカルチャー・マップがこちら。

事前のアンケート結果をまとめたカルチャーマップ

さらに、両社の回答が約2pt以上離れた項目とほぼ一致している項目を詳しくみていくと・・
「統一感と個性」の項目では、英治出版は5.5と中央値でとってもバランス型に対し、カヤックは9.3で良く言えば「個人の個性重視」、悪く言えば「バラバラ」という結果に。
他にも、「意思決定」や「評価の伝え方」などに両社の違いがあることがわかりました。

一致しているところでは、「意見の対立(0:対立回避、10:対立奨励)」が8.0と全く同じ数値だったり、「説得方法」、「職務の明快さ」、「意見の対立」、そして「関係性」も数値がほぼ一致。

少し違いもあるけど、基本的な価値観はとても近い=お似合いなパートナーであることがわかりました(笑)

両社の代名詞にもなっているフラットな組織文化が数値でも明らかに

この組織文化の相性診断とも言えるカルチャーマップは、お互いの組織や企業文化を理解するのにとても良い方法だったので、面白法人グループの他の子会社でもやってみよう、となりました。

今回は英治出版の新刊『「儀式」で職場が変わる――働き方をデザインするちょっとヘンな50のアイデア』に乗っかって、「組織の結婚式」をやってみましたが、価値観が似ている両社だからこそ盛り上がったイベントだったかなと思います。
なので、面白法人グループになったら必ず結婚式をするという予定はないですが、カヤックでは今後もその会社の組織や文化、一人ひとりの社員の気持ちを大切にして、M&Aのプロセスを含めてコンテンツ的な発想で進めていきたいと思っています。

ちなみに、組織文化の相性診断は、カヤックに関係なくM&Aを考える企業の組織文化を理解するのに役立つと思うので、近々このフォーマットをカヤックサイトで公開します!お楽しみに!

今後とも、面白法人グループをどうぞよろしくお願いします。

(取材・文 梶陽子)

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