カヤックアキバスタジオ、大ヒット中の「劇場版アイドリッシュセブン BEYOND THE | 面白法人カヤック

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2023.06.02

カヤックアキバスタジオ、大ヒット中の「劇場版アイドリッシュセブン BEYOND THE PERIOD」に技術協力!プリビズ制作の裏側をちょこっと公開

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5月20日より全国の劇場にて上映開始となった、バンダイナムコオンラインが提供するスマートフォン向けアプリケーションゲーム「アイドリッシュセブン」初の劇場ライブ「劇場版アイドリッシュセブン BEYOND THE PERIOD」。上映初日から満席劇場が続出、感想ハッシュタグ「#ムビナナ参戦」が世界トレンド1位をとるなど、大ヒットロケットスタートを飾りました。

カヤックアキバスタジオでは、自社が企画開発したバーチャルカメラ技術「ジャンヌ・ダルク」をアニメ業界としては初めて使用し、本作のプリビズ制作(※Pre Visualizationの略)の協力をさせていただきました。

アニメ業界初!絵コンテ作成なし!VR上のバーチャルカメラでプリビズを制作

カヤックアキバスタジオが企画開発した「ジャンヌ・ダルク」は、VRデバイスを使って仮想(バーチャル)空間上で、現実のように撮影ができるバーチャルカメラ技術です。現実だけではなく、仮想空間内の人物や物体の動きをデジタルデータに記録できるモーションキャプチャによって、カメラ情報と撮影動画を保存、活用ができます。

「劇場版アイドリッシュセブン BEYOND THE PERIOD」では、この「ジャンヌ・ダルク」を使い、アニメ制作の従来フローにある絵コンテの作成を行わずに、プリビズ制作をしました。

具体的には、監督が実際にVRデバイスを使用して、キャラクターがダンスするバーチャル空間の中に入り、バーチャルカメラを持って撮影していきました。さらに1曲あたり100台以上のバーチャルカメラを設置するなど、15日間の撮影期間で約4500カットという膨大な動画・カメラデータを「ジャンヌ・ダルク」から書き出し、アングル素材として編集・調整していきました。これらの「ジャンヌ・ダルク」を使ったプリズム制作により、絵コンテ作成のフローを削減するだけではなく、監督の作りたいカメラアングルの解釈に齟齬なく、アニメーションを作りこんでいく作業者に伝えることが可能となりました。

次世代のワークフローを取り入れた「劇場版アイドリッシュセブン BEYOND THE PERIOD」を是非劇場でご覧ください!

監督がバーチャルカメラとなるコントロラーを両手にもち撮影している様子

固定カメラ約100台のアングルやドリーの速度などを監督が1カットづつチェックし、リアルタイムで調整を実施

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