「強豪校で強くなる!」次のキャリアに悩むデザイナーがカヤックでかなえた夢 | 面白法人カヤック

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2023.02.01

「強豪校で強くなる!」次のキャリアに悩むデザイナーがカヤックでかなえた夢

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独学でデザインを学び、スマホゲームの開発運用、UI・UXデザインやVRコンテンツ制作に従事した後、カヤックへ中途入社した中川さん。現在はアートディレクターとしてWEB制作、SaaS系のサービス開発や、R&D事業まで幅広く領域を広げ活躍しています。転職して達成できたこと、カヤックで働く面白さとは何かを語ってもらいました!

中川直明

1987年生まれ、2016年入社
面白プロデュース事業部・意匠部/アートディレクター・デザイナー

意匠部のリーダー、アートディレクター兼デザイナーなど複数の顔を持つ。趣味はバスケットボール、子供と走り回ること、仲間と肉を焼き酒を飲むこと

独学でデザイナーになり、カヤックという強豪校へ転校

ー現在カヤックのアートディレクターとして活動されている中川さんですが、転職前のキャリアについて教えてください。

もともと、学生時代は建築の勉強をしていました。将来、建築関係の道に進もうか悩んでいた時にiPhoneが登場して、「これからはiPhoneの時代だ」と確信したんです。専攻とは違う業界でしたが、ガラケーのサイト運営をしているITベンチャー企業に入りました。入社した時は総合職だったのですが、スマホアプリの開発をやってみたいと自分から手を挙げ、デザイナーの道に進みました。

ー独学でデザイナーの道に進んだのですね。

はい、当時のデザイナーの先輩に教えてもらいながら、チャットアプリの開発やスマホゲームのUI・UXデザイン、VRコンテンツ制作などに携わってきました。
新卒2年目で、大手ゲーム会社が勤務先を買収。その後は、既存ゲームタイトルの運用チームのUIデザイナーとして、いくつかのタイトルを経験しました。数年間海外での開発にも関わり転籍までしたのですが、「やはり日本で働きたい」と思い、転職を考えました。

ー転職を意識していた時は、どんなことを考えていましたか。

まず、今までのように自社サービスの仕事をするのか、受託で幅広くものづくりをするのかで迷っていました。働き方として、今のスキルをそのまま活かすのか、経験を広げるために挑戦するのか、フリーランスになるのか。いくつかの別れ道があったのですが、僕は経験を広げる道を選びました。

ーカヤックに転職しようと思った決め手は?

転職エージェントに将来やりたいことを話したら、「カヤックが合いそうだ」と勧められたことがきっかけでした。当時はゲームをつくることにフォーカスしていましたが、デジタル分野で他にも色々つくってみたかったし、「0から100まで関わりたい、デザイナーの枠を超えて挑戦できる会社がいい」と話していたんです。

実際にカヤックのデザイナーと面談してみたら、ニュースで見たことがあるような有名な実績が多くて驚きました。「この先、色々なものがつくりたい」という漠然とした夢も、「カヤックなら何でもつくれるよ!」と言ってもらえたことも嬉しかったですね。「この人たちの中で揉まれたら、数年後にはきっと自分も強くなれているに違いない」と、強豪校に転校するような気持ちで転職しました、笑。

「幅広いものづくりがしたい」という夢を達成

ー強豪校に転校って面白い表現ですね、笑。 2016年にカヤックに入社してからどんな仕事をしてきましたか。

クライアントワーク事業部のデザイナーとして入社し、WEBサイト、アプリ、WEBのゲームコンテンツなどの制作をしていました。数年前より、WEB中心の仕事からつくるものがさらに広がり、SaaS系のサービス開発や、R&D事業の開発チームに参加しています。
入社時からの変化としては、広告やキャンペーン案件に比べて、時間をかけて制作に向き合うようになりました。クライアントと向き合って、時間をかけながらものづくりし、アップデートしていく関わり方には、前職での自社サービス開発運用の経験も活かされていると思います。

ー転職時に「数年後には強くなれている」と思ったことが達成されているようですね。中川さんが携わった案件をいくつか教えていただけますか。

日産自動車に技術協力しているR&D事業では、先端技術や10年後20年後のドライビング体験をコンテンツに落とし込みました。例えば、アメリカで開催された『CES2019』では、日産自動車のメインブースで、XR技術を使ったデモ展示コンテンツの企画開発や運用を行いました。

▲NISSAN『Invisible-to-Visible(I2V)ドライビング』プレゼンテーション

360度の巨大LEDモニターを使い、現実とVR・ARをおりまぜながら新時代のドライビング体験を演出したのですが、世界中に届けるエンタメ作品をつくったような達成感がありましたね。海外の大きな舞台では、バグの発生やオペレーションがうまくいかないことがよくあるのですが、無事故で実施できたのも嬉しかったです。

あと、カヤックらしい案件として印象に残っているのは、貝印株式会社の『切るとは展KAI CUT ART』です。「どんなものにするかはお任せで、101周年イベントの入り口に置くいい感じのコンテンツを、3週間ほどでつくってくれないか」というお題でした。つながりの深いクライアントの依頼に全力で応えるため、チーム全員で熱く話し合い、実現した案件。時間と戦いながらも、コンテンツの3Dモデルの見せ方、体験のクオリティにもかなりこだわりました。

▲「切る」ことを多角的に体感できるインタラクティブアートコンテンツ『KAI CUT ART』。QRコードで読み取ると、スマホ上でも「切る」体験ができる

皆で車に乗って会場まで行き、自ら機材の搬入や設置をしたこともいい思い出。大人はもちろん、子供たちが笑いながら楽しんでいる姿も見ることができて、「お祭り」みたいな仕事でした。

ー今後、どんなことにチャレンジしてみたいですか。

バスケットボールをずっとやってきたので、バスケットボールの世界に恩返しできるような仕事がしてみたいです。あと、一歳の子供がいるので、子供が楽しめるコンテンツをつくりたいですね。

ー子供も喜ぶコンテンツと言えば、『うんこミュージアム』が有名ですよね。

実は、カヤックは『うんこミュージアム』のかなり前に『うんこ演算』というコンテンツをつくっていたのですが、時代を先取りしすぎたようですね、笑。今度こそ、子供が愛してやまないものづくりを手がけたいです。

「究極の〇〇オタク」と一緒に働く面白さ

ー中川さんはこの仕事のどんなところが好きですか。

誰かが喜んでくれたり、楽しんでくれたり、発見があったり、ものづくりを通して何かのきっかけがつくれるところでしょうか。
あと、僕は「ピンチはチャンス!」と感じるタイプ。「このままじゃやばい」と追い込まれて、そこから皆で解決の糸口を見つけて挽回していく時がすごく楽しいです。

まだまだ、課題もあります。例えば、自分が知らない分野だとアイデアがなかなか出ないこと。色々なものに触れて、興味関心をもっと幅広くしたいですね。だから、未体験の分野の仕事は、ディレクションのためにも必ず自分自身でもやってみるようにしているんです。インターフェースのインプットの為に、触ったことのない楽器や機材に触れたり、自家栽培をしてみたり、楽しみながら色々チャレンジしています。

どんな部分で楽しさが生まれるのか、どうして失敗するのかとかなど、自分で体験しないとリアルにならない。調べただけでは分からない「感覚」を大事にしています。

ーところで、カヤックのアートディレクターと、一般的なアートディレクターとの違いはあるのでしょうか。

アートチームを率いるリーダーとしての仕事内容やキャリアパスには、大きな違いは無いと思います。
ただ、イラスト、3次元表現、最新デバイスなど、「すごい得意技」を持っているデザイナーやクリエイターがいることが強み。それぞれが面白く働く「究極の〇〇オタク」が混ざり合うことで、シナジーが生まれています。

ちなみに、僕はアニメの「ワンピースオタク」。ワンピースのキャラクターのサンジをメインにしたキャンペーンでは、ワンピースオタク仲間のプランナーと一緒に、サンジにまつわる全シーンを漫画から抜粋して企画書をつくりました。ふたりとも漫画を全巻読み込んでいるので、勉強しなくてもスラスラと企画書を書けてしまうんです。クライアントにも「これだったら......」とお墨付きをもらいました、笑。
オタクが関わると、ファンの勘所を分かっていたり、リサーチの必要があんまり無かったりする。カヤックではこういうことがよくありますね。

▲『ONE PIECE アニメ連動キャンペーン ホールケーキアイランドサンジ奪還編』では、主人公ルフィとサンジの今までの冒険をまとめたコンテンツ『1分で分かるホールケーキアイランド編ルフィVSサンジ』を制作

ー最後に、カヤックのアートディレクター職に興味がある人にアドバイスがあればお願いします。

コンテンツに対して愛がある人、得意な分野があって熱量が高い人、誰かと一緒にものづくりするのが大好きな人には向いていると思います。
事業も幅広く、好奇心旺盛な人が多いカヤックで働いていると、自分の好きなことも仲間が熱中していることも掛け算になって、面白いことが広がっていく。オタクが輝ける会社なんです。デザイナーに限らず、いい意味で「やばい」、そんな人を待っています!

(取材・文 二木薫)

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