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2021.11.12

社会貢献に関わる仕事を、持続可能な事業にしていく 『まちのコイン』コミュニティマネージャー、カスタマーサクセスの仕事とは?

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「人と関わる仕事がしたい」と、コミュニケーションを大切にしながら地域の「つながりづくり」を支える來島(きじま)さんと功刀(くぬぎ)さん。エンジニア・カスタマーサポートとして入社した後、『まちのコイン』のコミュニティマネージャー・カスタマーサクセスに社内転職した理由、全国展開に向けて奮闘中の仕事のやりがいや魅力について語ってもらいました!

來島 政史(右)

1983年生まれ、2007年入社
ちいき資本主義事業部/まちのコイン コミュニティマネージャー(鎌倉エリア)
​​逗子・葉山ローカルメディア「ズシレコ」編集長としてPodcast配信しています

功刀 悠花(左)

1987年生まれ、2010年入社
ちいき資本主義事業部/まちのコイン カスタマーサクセス
趣味の陶芸が高じて自宅に窯がある。各地方でひとり飲み歩きが好き

全く違うポジションから、地域の仕事に「社内転職」

ーー今日は、『まちのコイン』事業に関わる來島さんと功刀さんに、仕事の魅力についてたっぷり伺いたいと思います! まず簡単に自己紹介をしていただけますか。

來島
学生時代はずっと音楽活動をしていて、自分のバンドのHPをつくったりしながらWEBの仕事も掛け持ちしていました。音楽をやりつつもWEBの道を進み、WEBデザイナーになりました。「床が人工芝のオフィスで、サイコロをふって給与を決める不思議な会社がある」と聞いて、興味を惹かれたのがカヤック。当時は自分の表現活動として、音楽、アニメーション、映像をWEBで制作するのが楽しかったので、WEBで面白いものをつくることに強かったカヤックに転職しました。

2007年にエンジニア職として入社し、ゲーム事業部に異動した後、現在はちいき資本主義事業部で働いています。

ーー入口はITで入ってきて、今は地域に関わる仕事に変わった、と。ご自身で希望したのですか?

來島
はい。きっかけは、地元の逗子に戻って結婚を経て、「自分が持っているITスキルや音楽を使って、住んでいる地域を良くしていきたい。そうしたら、暮らしがもっと面白くなるのでは」と感じたことです。
地元に目が向いたことが、異動の理由というか、原体験です。地域のイベントを手伝ったりWEB制作を手伝ったりしながらゲーム事業部にいたのですが、だんだん面白くなって歯止めが効かなくなって、今ここにいます、笑。社内転職ですね。
功刀
私は美術大学の陶芸コースを専攻していて、学生時代から鎌倉の古美術品の店で働いていました。「同じ鎌倉で働きたい」という思いから、カヤックを見つけました。実は、あまりカヤックの業務内容に前知識を持っておらず、最初は場所ありきで志望したんです。
美大にいた経験や、基本的なPC操作ができたことからご縁をいただき、ゲーム事業部のカスタマーサポートになりました。私自身ゲームやアニメが好きったので、好きなものに携われるという期待感を持って入社しました。

ーー功刀さんも、スタートは全然違う事業部だったんですね!

功刀
ちいき資本主義事業部に異動したきっかけのひとつは、鎌倉の『まちのコイン』の実証実験に興味が湧いて手伝ったことです。商品を買ったり、サービスを受けるだけだったお店の人と違う形で関われたことが、今までに無い経験で、すごく印象的でした。
二つ目は、住んでいる地域で交流を持つきっかけが多々あり、学校とも職場とも違う、「同じ場所に住んでいるだけでつながれるコミュニティ」の面白さを知ったことだと思います。

コミュニティ通貨『まちのコイン』の運営を支える「コミュニティマネージャー」「カスタマーサクセス」

ーーちいき資本主義事業部での、現在の職務内容について教えてください。

來島
担当している『まちのコイン』は、カヤックのちいき資本主義事業部のサービスのひとつで、スマホアプリを使用したコミュニティ通貨です。2019年11月に行った鎌倉エリアでの実証実験を皮切りに、現在では全国14エリアでの導入実績があります。

『まちのコイン』は、アプリに登録すると、地域内の加盟スポットや団体でコインを使ったりもらったりできる仕組みです。特徴は、仲間づくりのための「コミュニティ通貨」であること。いわゆる地域通貨は地域の外に出ていかないように設定されていて、日本円の代わりになる立ち位置のものが多いのですが、『まちのコイン』は原資や換金性が無い。
功刀
法定通貨ですと、金額をものさしとしてサービス内容を設定しますよね。『まちのコイン』は、どんなサービスを提供するか、より自由度が高い仕組みなんです。私たちは、「お金では買えない体験やサービスが受けられるコイン」だと言っています。

▲地域の人やお店に役立つことでもらえる『まちのコイン』。たまったコインで、ユニークなサービスや体験を楽しめる

ーー『まちのコイン』は地域コミュニティや互助活動の促進に重きを置いているところが特徴なんですね。

來島
カヤック代表の柳澤が、ITの力で地域を元気にしようとする取り組みを長年続けてきたことや、従来の資本主義と異なるベクトルの「地域資本主義」を提唱していることが根底にあります。
『まちのコイン』は、「地域資本主義」を数値化するためのツールなんです。コインの流通量によって、地域の活性度やSDGsへの貢献度が可視化されることが目的です。その中で、僕は「コミュニティマネージャー」、功刀さんは「カスタマーサクセス」という役割を担っています。
功刀
先ほど『まちのコイン』が全国で展開されていると話したのですが、私は福岡県八女市、鳥取県智頭町、岡山県新庄村などのエリアを担当しています。
仕事内容は、『まちのコイン』の導入前に地域の運営者と一緒に準備を進めていき、導入後は運営のアドバイザーとして伴走すること。この2フェーズをメインに、カスタマーサクセスとして携わっています。
來島
鎌倉エリア担当の僕がやっている動きは、フランチャイズの関係性に例えるとわかりやすいかもしれません。鎌倉エリアは直営店のようなもので、僕は直営店の店長みたいなものなんです。まず、本拠地である鎌倉をどう盛り上げたらいいか、という部分を担っています。功刀さんのカスタマーサクセスとは、役割や得られる知見はそれぞれ違っています。

カヤックオフィスがある鎌倉エリアにコミットする僕は、『まちのコイン』を導入していくにあたってどんな成功や失敗があるのか、すぐ側で一緒に体験できる。その情報をためて、他のエリアに横展開しています。
功刀
他のエリアでは、私たちがずっと現地にいて物理的に何かすることはできないので、成功や失敗をどう消化していくのか、定例会議で一緒に考えています。以前は、打ち合わせでも現地に赴いていたようですが、コロナ禍で出張はかなり減りましたね。リモートでも、しっかりコミュニケーションするように気をつけています。

地域=人の集まり。人が好きな、盛り上げ力のある人と働きたい

ーーコミュニティマネージャーとカスタマーサクセスで、コミットの仕方が違うんですね。それぞれのポジションで、必要なスキルは何でしょうか。

功刀
行政だったり民間の運営団体だったり、BtoBのお仕事ですので、コミュニケーション能力は大切ですね。
それから、初めての人にも臆さないことも大事。行政や事業者の方からすると、私は圧倒的に年下なんです。ある程度の度胸も必要になってきます。回数をこなし、しっかり教えてもらううちに、だんだん営業のコツも分かってくるので、逆にちょっと図々しいくらいでいいと思います、笑。
來島
功刀さんは人の懐に入るのがすごくうまいんです! 出張の時とか、そのスキルを発揮していますよね。
功刀
仕事にどう活かすかというと、例えば、出張ではクライアントと別れた後にふらふらっと知らない場所も探検します。「行政が連れてきた人」という肩書きを離れて、地域の人に混じって話を聞いてみると、また違った意見を聞くことができるんです。
來島
僕はエンジニアで入社してその後はゲームディレクターだったので、いわゆる営業的な経験が無く、けっこう模索しましたね。パソコンに向かうだけじゃなくて、実際にお店に足を運んだり人と会うことが好きな人ほど、向いているんじゃないかな。取り込み力が大事ですね。
功刀
來島さんは、人間関係の俯瞰がうまい。まだつながっていない、いい関係があることに気づいて、地域のハブになっていると思います。
來島
地域というものは人の集まりなので、関わるうちに「どんな人がいて、どういうことをやっているのか、つながりはどうか」について自然と分かってくるんです。
僕はローカルとか、ローカルにいる人たちがすごく好きなんですよね。そこが僕のスキルというか強みで、「この人とこの人をかけ合わせたら、面白い企画ができるのでは」とか、「あの場所が『まちのコイン』の加盟スポットになったらシナジーが生まれるのでは」と思い立ち、ドンピシャではまることも。僕自身、地域イベントやお祭りが大好きなので、その点は今の仕事に活きているな、と思います。

ーー一緒に働くなら、どんな人がいいですか。

來島
コミュニティを構築するためのコミュニティマーケティングの知識・経験、思考力や分析力といったビジネス能力も大切な一方で、地域の人が好きで、のっかる力があり、リーダーを勇気づけてくれるような人がいいですね。地域の人にも熱量が伝わっていくので、盛り上げてくれるメンバーが増えてくれると嬉しいです。仕事としてやっているけれど、気持ち的には地域の人と同じ立場になれると、やっぱり心を開いてもらいやすい。
功刀
いろいろな年代や業種の人と関わり、時には議論することもあるので、コミュニケーション能力は大切です。あと、お酒が飲める人もいいですね、笑。地域に行くと会議をしますよね、その会議の後も重要なんです。飲んでいると常連さんが来て、実は重要なキーパーソンだったりすることも多い。楽しく飲める人は向いていると思います。

人との関わりや、つながりづくりを側で見守ることがやりがい

ーー『まちのコイン』の事業でどのような案件に携わってきたのか、具体的に教えてください。

功刀
最近ですと、福岡県八女市の『まちのコイン』導入1周年を記念して、2021年10月10日から16日の間、毎日Instagramライブを配信しました。当時は福岡県が緊急事態宣言下で、行政主体のリアルイベントがいっさいできない状況でした。せっかくの1周年ですし、もともと八女市の『まちのコイン』の運営団体さんが頻繁にInstagramライブをされていたので、1週間連日で「八女✖️鎌倉」のスペシャルコラボ配信をやってみることにしたんです。

▲連日1時間のライブ配信に挑戦、様々な加盟スポットからの中継を届けた

功刀
八女茶の事業者と鎌倉のお茶屋『CHABAKKA TEA PARKS(チャバッカティーパークス)』さんのお茶トークを配信したり、八女と鎌倉のバーチャルツアーを実施しクロストークしたりしました。視聴されている人たちの地域への関心も高く、質問も飛び交ったりして盛りがることができました。
『まちのコイン』には体験数というKPIがあるのですが、今年度最多を記録しました。オンラインでもイベントを成功させることができ、ユーザーさんにも楽しんでいただけて嬉しかったです。
來島
コロナ禍の世の中になってから、直接人と触れ合ったり、出会う機会が少なくなってしまいましたよね。でも『まちのコイン』はオンライン上でもきっかけをつくることができるサービス。地域の中でリアルイベントが減ったとしても「つながりづくり」のお手伝いができていることに、やりがいを感じますね。

鎌倉では、2021年10月31日にフードロス削減をテーマにした「まちのもったいない大マーケット」を開催しました。
「まちのもったいない大マーケット」は『まちのコイン』の加盟スポットや団体と一緒に、コインを使ったりもらったりしながら、もったいないものを廃棄せず循環させるプロジェクトです。フードドライブや規格外野菜の交換に加え、ローカルミュージシャンのライブステージ、フードロス削減に取り組む事業者のゲストトーク、量り売りのマルシェなどを開催しました。

この半年間で、鎌倉エリアの『まちのコイン』の加盟スポットは約170スポットに、ユーザーさんも4300人以上になりました。嬉しいですね。

▲「神奈川県SDGsつながりポイント事業」の一環でもある『まちのコイン』。「まちのもったいない大マーケット」ではフードロスやゴミ問題などの社会課題の解決を、楽しみながら取り組んだ

ーーどのイベントもとても面白そうですね! この仕事の好きなところを挙げると?

來島
僕も含めて、ちいき資本主義事業部に来たいと言うメンバーは、「人と関わる仕事」がしたい。今までは、お客様の顔が見えるというよりお客様が使うサービスをつくっていて、直接触れ合える機会が、比較的少なかったんです。
一方で『まちのコイン』では、幅広い年代のいろいろな業種の人とコミュニケーションを取りながら、サービスのフィードバックを直に聞くことができる点がすごく楽しいです。
功刀
使っている人が実際に楽しんでいる様子を、間近で見ることができる。それがいちばん楽しいですよね。
2020年に実施した小田原のビーチクリーンが、とても印象に残っています。様々な世代100人くらいの参加者が集まって、ゴミ拾いをした後に得たコインで、加盟スポットの干物のBBQを楽しみました。いわゆるボランティアではなく、「いいことをして、いいことが返ってくる体験」なんですよね。さらに、その干物がとても美味しくて、皆んなお土産に購入していきました。

ただ楽しいだけではなく、地域ににぎわいが生まれ、人が集まることで経済も動く。『まちのコイン』の目指している形が体現されていて、感慨深かったですね。
來島
鎌倉エリアの加盟スポットには、「アルペなんみんセンター」という難民認定されるまでの保護施設があるんです。難民の方々は、日本円を何かの対価として得ることができないけれど、『まちのコイン』なら使うことができる。そこで、難民の方々が自分のスキルを提供することでコインを手に入れる機会をつくりました。後日「まちのマーケット」に難民の皆さんが来てくれて、ご自身のコインでお子さんにプレゼントしていたんです。

法定通貨の収入が無い中、ただ与えられるのではなく、社会に貢献し自分で得た報酬で買い物をする体験を喜んでいるのを見て、「この仕事をやっていてよかった」と実感しました。忘れられない思い出ですね。

▲『まちのコイン』ユーザーに、本場のセイロンティーを淹れてふるまうスリランカ出身のリヴィさん。香り高く、疲れが癒されるような優しい甘さに、飲んでいる人からも歓声が

ーーIT事業だけど、「人の顔や体温」を身近で感じられるお仕事なんですね。課題に思うところは、どんな部分ですか。

功刀
『まちのコイン』は日本円との換金性が無いなど、割と新しい考え方の新しいサービスなので、うまく伝わらないこともあります。伝わるまでのハードルは高いな、と思います。
コロナ禍で売上が落ち込んでいる事業者に、ビジネスとしても理解いただけるよう説得力を増していくことが課題ですね。
來島
社会貢献に関わる仕事がお金になるのか、地域に根付くのか、という部分が課題なんです。「世の中に対していいことをしているから、良し」ではない。ちゃんとビジネスとして昇華させ、持続可能な事業にしていくことが重要だと思っています。
そういう観点から、きちんと数字を追っていくことを学んでいる最中でもあります。

ーー最後に、これからの目標を教えてください。 

功刀
物理的に遠い地域を担当しているので、いつか手離れが必ずあるんです。3年間やったら、はい終わり、ではなくて、地域だけでまわしていくにはどうするのか。カヤックがいなくても、『まちのコイン』で地域が循環していくところは目指したいな、と思っています。
來島
直近の目標は、鎌倉で『まちのコイン』が当たり前のもの、暮らしに密着したものになっていくこと。そこが達成できると、バトンタッチして他のエリアでも再現していける。全国に広がることで、従来の資本主義の指標とは違う、より「優しい日本」になっていくと思います。その実証としても、鎌倉エリアをどんどん盛り上げて行きたいです。

取材・文 二木薫

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