現実を上書きする体験をつくる集団「Rewrite」を発足

2020.08.04

Client Work

カヤックではこれまでUnity、UnrealEngineといったリアルタイム技術を活用し様々なコンテンツを提供してきました。これまでの実績と知見を生かし企画・制作を行うXRチーム「Rewrite（リライト）」を立ち上げました。
Rewrite Website：https://rewrite.kayac.com/

「Rewrite」はUnity、UnrealEngineを駆使したリアルタイム技術に注力し、VR、AR、展示、映像のクリエイティブ表現を追求したチームです。クリエイティブ・ディレクターでカヤックアキバスタジオ取締役の天野清之をはじめとした先鋭クリエイターで構成され、VRアニメ「からかい上手の高木さんVR」、TVアニメ「マギアレコード魔法少女まどかマギカ外伝」の本編演出、VRプロジェクションマッピング「傷物語VR」、米津玄師が3D空間にイラストを描きながら歌うティザー映像「LOSER／ナンバーナイン」などを手掛けてきました。

リアルタイム技術は、XR分野を中心にあらゆる分野でUnity、UnrealEngineでコンポジットまで完結し、レンダリングするという新しい映像表現が可能です。リアルタイム技術によりバーチャル空間でのイベントやライブが開催でき、インタラクティブな新しい表現が生まれています。また、アニメ(映像)からゲームやイベントまでを統一されたフォーマットで開発することで、表現が「鑑賞」から「干渉」へ変わりユーザーの体験を全く新しくすることが可能です。

「Rewrite」は、今後も現実世界と仮想現実を融合した新しい体験を提供いたします。

クリエイティブ・ディレクター天野清之

需要や活躍シーンが広がり続けるVR！五感を駆使した仮想現実の体験を提供！

1986年に現在のHMDの前身となるヘッドトラッキング機能に近い技術を備えた「ダモクレスの剣」を発表し、そこから多くの技術者によって研究・開発が進められてきたVR。2012年の「Oculus Rift」の発表で再びVRが脚光を浴びることになり、幅広い価格帯でのデバイス販売が加速し、VRを家庭で楽しむ人が増加しています。

中でも、コンシューマー向けのエンターテイメント用途と企業向けの教育・訓練用途等の成長が著しいです。

カヤックが企画・制作を行った、西尾維新氏原作｢傷物語｣全三部作の完結編ブルーレイ＆DVDの発売を記念し2017年7月12日より無料配信を開始した「傷物語VR」は、ダウンロード数や一人あたりの起動回数など大きな反響をいただきました。

また、2020年5月22日(金)よりOculusストアおよびSteamストアにて発売を開始した、大人気からかい青春コメディー漫画『からかい上手の高木さん』(山本崇一朗著)のVRアニメ「高木さんVR 1学期」は発売初日からSteamのVR売上トップページにランクイン。主人公の西片目線で、高木さんと一緒に並んで学校から帰宅したり、海でビーチボールができるなど、原作で大人気のシーンから本作オリジナルストーリーまで、超至近距離で高木さんのからかいを体験できるコンテンツが4シーン用意され、『からかい上手の高木さん』ファンの皆さんから好評をいただきました。

様々な産業で活用され急成長する人工知能(AI)を活用し、新体験を提供！

AIは1950年代から研究されており、ブームと冬の時代が交互に訪れてきたと言われています。現在はビッグデータを用いたAIの機能学習が実用化されたことで、第三次ブームが続いています。

総務省、文部科学省、経済産業省の3省では「生産性」「健康、医療・介護」「空間の移動」の3分野でカテゴライズしており、その中でも「生産性」「空間の移動」において「Rewrite」では企画・制作を多く提供してまいりました。

日経イノベーション・ラボ（日本経済新聞社）とカヤックが共同開発した「描かれなかった風景を体感できるAIT「Art Immersion Technology」は、2018年9月26日より国立新美術館で開催された「オルセー美術館特別企画ピエール・ボナール展」で、新たに開発した人工知能で画家が作品として描いた実際の風景を画家のタッチで再構成し、展示室全体に投影。これまでに目にすることができなかった画家が描いた絵の周囲の風景を、画家の視点で見ることができる新しい体験が話題となりました。