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2014.04.02

#クリエイターズインタビュー No.21
9年間ありがとう!ART-Meter座談会〜後編〜

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カヤックが運営する絵画の測り売りサイト「ART-Meter」を、3月31日に東急ハンズさんに譲渡しました。その記念も兼ねて行う座談会後編です。今回はカヤックから代表の柳澤大輔と運営スタッフのディレクター 藤原秀樹、そして東急ハンズからITコマース部 城野佐和子さんにご登場いただき、譲渡の経緯や「ART-Meter」の今後をお話いただきました。

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東急ハンズが見つけた「ART-Meter」の可能性

柳澤
今日はありがとうございます。4月から「ART-Meter」を運営いただくということで、いろいろとお話を伺えればと思います。
城野
よろしくお願いします。
柳澤
まず「ART-Meter」に興味を持たれた理由を教えていただけますか。

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城野
東急ハンズでは、2013年から「ハンズ・ギャラリー マーケット」(以下ハンズ・ギャラリー)という手作り品のC to Cサイトを提供しています。その運営をする中で類似サービスをいろいろと見ていて、絵画に特化した販売サイトが珍しいなと気になっていたんです。ですので、一度コラボのお話をしてみようと伺ったのが最初ですね。
柳澤
なるほど。最初はあくまでコラボのみというスタンスで?
城野
いえ、あわよくばという気持ちも少し(笑)。
柳澤
じゃあ、ちょうどよかったんですね(笑)。でも、カヤックとしても、もし御社が積極的にそういうサイトを始められるのであれば協力、もしくはサイトをお譲りしてもいいと最初から考えていたんですよ。
城野
嬉しいです。2013年にハンズ・ギャラリーで作品を募って人気投票をする「東急ハンズオリジナル年賀状デザインコンペ」を開催したんですが、上位20位までを官製年賀はがきとして商品化して全国の店舗とネットで販売したところ非常に好評で。その時に、絵画やイラストの応用力を実感したんです。
柳澤
なるほど。
城野
元々、東急ハンズ設立のきっかけは、親会社の東急不動産が土地建物を販売し、そこで暮らす人々の暮らしをより豊かにするような商品を扱う店を作ろうとしたところにあります。絵画をインテリアとして楽しむART-Meterのコンセプトは個人的にも会社的にも共感できますので、今後もこの方向で運営できればと思います。
藤原
ART-Meterが将来的に、東急グループのさまざまな分野とつながるようになれば新しい可能性が広がりますね。

画家たちがより楽しく活動できる場に

柳澤
東急ハンズさんに譲渡を決めた一番の理由は、実店舗を運営されていることでした。やはり実店舗には大きな可能性があると思いますし、画家さんあってのサイトなので彼らに喜んでもらえる企業がいい。そういう相性や印象のよさも含めて検討した結果でした。
藤原
どの選択をすれば、画家さんにいい形になるのかということをまず考えましたもんね。
柳澤
そうそう。
藤原
東急ハンズさんなら画材や素材のように作り手を応援するものをたくさん扱っておられますし、画家さんにとっても良いお話しになると思いました。実際に、運営元変更のお知らせをしたところ、ユーザーさんから歓迎するようなメッセージもいただきました。
柳澤
今後はどんな企画をされてみたいですか?
城野
デザインコンペをどんどんやりたいです。デザインを元に弊社で製品化できる商品はたくさんあるので、ブックカバーやマスキングテープ柄、ダイアリーの表紙などをART-Meterの画家さんから募ることもできますよね。考えれば何でも作れそうな気がしているんですよ。
藤原
自分の作品が商品化されてたくさんの方に使ってもらえるようになれば、画家さんもうれしいでしょうね!
城野
ですよね。あと、できるかどうかはわかりませんが、東急グループへハンズとコラボ提案などを行って、ホテルの客室やロビーに飾る絵を募集する企画などをやってみたいです。タイアップなどで話題にもなりますし、ART-Meterは色んな画風の画家さんがたくさん登録されているのでそういうレベルまでできる可能性もあると思っています。
藤原
東急ハンズさんの店舗内に、作品を展示していただくような可能性もあるのでしょうか?
城野
それはもちろんぜひやりたいです。壁への展示は通常の商品売場を割かなくても展開しやすい分、広くスペースをとることもできるのではと思っています。階や売場ごとにテーマを変えて絵を募集したりもできそうですね。
柳澤
いいですねえ。
城野
ハンズ・ギャラリーにも絵画で出品されている作家さんはいるのですが、やはりまだ人数も少なく、インパクトのある企画はできない歯がゆさがありました。でも、ART-Meterの画家さんを含めれば大規模な企画もポンと実現できそうなのが楽しみです。それが今の一番の夢ですかね。

D.I.Yや手作りを後押しする力としての「ART-Meter」

藤原
これからは、オンラインとリアルスペースを絡めた、絵画や手作り系の企画がより増えそうですね。
城野
ええ。東急ハンズは元々「手の復権」というテーマを掲げ、D.I.Yや手作りに特化したお店から始まったのですが、最近は文具やキッチンなどの雑貨が増えて手作り系の材料・素材が少なくなってきていました。でも今また手作り体験イベントの強化など、各店・各部署で原点に戻ろうという動きが増えてきました。
柳澤
なるほど。
城野
その一つが新規事業のハンズ・ギャラリー マーケットなんですが、ご好評いただいて渋谷から各店、Webへと広がり、さらにART-Meterにまで繋がってきたので、今後もその傾向は強まると思います。
柳澤
そういえばうちも以前、「dododay」というD.I.Y.レシピ&作品投稿SNSをやっていたんですよ。レシピも2,500点くらいあったかな。このサイトこそ東急ハンズさんがやればよかったんだろうなあ。ちなみに社内での反響はどうでした? もしかして反対とかありませんでしたか?
城野
特にはなかったですね。
柳澤
じゃあ期待されてるんだ、よかったです。
城野
東急ハンズが中心に据えるテーマと共通項のある事業なので、社内でも抵抗は少ないと思います。お客様が選びやすいようなキュレーションやイベントなど、ハンズならではの色を出していければと思います。
藤原
今後は、つくる人と買う人どちらが増えてほしいですか?
城野
どちらもですが…まずは買う人でしょうか。作品が売れると画家さんもやりがいになってがんばれますから、ART-Meterでこんなにたくさんの絵が手軽に買える、ということをもっと広めていきたいと思います。
柳澤・藤原
今日はありがとうございました。

夢のあるお話がたくさん詰まっていた座談会の後編。Webサイトの中で(時にリアル店舗も平行しながら)育ってきたART-Meterは、これからより大きな場で、大きな可能性の中で運営されていくことでしょう。その行く末が、わたしたちもとても楽しみです。

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