2011.06.07
ワガシャのホープ「片岡巧」
言わせてください。「この漢(ヲトコ)は最高です」
この片岡巧という漢(ヲトコ)には、「採用は縁とタイミングだ!」ということを、改めて認識させられたように思います。
今年の1月からカヤックにジョインしてくれたのですが、実はありがたいことに、それより随分前からカヤックにジョインしたいという意志をつたえてくれていました。
でも、最初の彼からのオファーは、こちらから見送りました。それは組織としての機が熟していなかったというか、彼がどのようなポジションで働けるのか、具体的なイメージが湧かなかったから、というのがその理由です。
基本的に、人は楽しく働けていないと病んでいきます。
楽しく働くためには幾つか条件があるのですが、自分が認められている状態、すなわち、組織の中で必要とされる、かけがえのない存在になっている状態になることが1つの条件となります。カヤックでは、少なくともそういった状態になるイメージが湧く社員しか採用しないことにしています。
これは必ずしも、いわゆる「仕事がデキル」というスキルに比例している訳ではありません。
カヤックのような特殊な組織の場合、業務そのものが非常にニッチでマニアック。いわゆる仕事がデキル人であっても、その適正がないとパフォーマンスが出しずらい組織なのです。
その際に、仕事がデキル人ほど自分のパフォーマンスが出てない事を自分で感じ取ってしまいますので、かえって自分自身に自信を失い、ストレスがたまります。で、そのストレスのはけ口が“自分自身に向かう人”と“周囲に向かう人”といて、周囲に向かう人は、自分だけではなく周囲も楽しくないという状況を生みだします。
なのでまずは、カヤックのマニアックさにはまるのかどうか?そういったことを含めて適正を見ていきます。
次に、もともと制作陣だけで社員のほとんどを占めている会社ですので、そもそもディレクター、デザイナー、プログラマー以外の職種の人間が少なく、それ以外の人間がパフォーマンスを上げ難い組織になっています。
でも、そこは規模が大きくなるにつれて、つまり組織の成熟度にあわせて変わってきました。すなわち入社のタイミングということが重要なのです。小さな会社で、パフォーマンスを出せる人と、大きな会社でパフォーマンスを出せる人は違います。つまり、どの時点であればタイミングが合うかもふまえて、採用を決めます。
で、この片岡巧という漢(ヲトコ)を最初のオファーで見送ったのは、そういったもろもろのことを含めて、タイミングがまだ早いと思ったから。そして、今年の1月に入社してもらったのは、今ならタイミングが合うと思ったから。
そして、見事にそれは当たりました。タイミングはバッチリでした。
所属する演出部にて、フルにパフォーマンスを発揮してくれています。きっと本人も楽しく働けているのではないでしょうか。周囲からも、認められていますし、僕も何よりも来てくれてよかったと思っています。そんな状態ですから、楽しく働けてないわけがない(強引に)。
で、実際彼にしかできなかった事とは。
まずは、その1。「新卒採用プロジェクト」
2009年新卒採用コンテンツ
http://shinsotsu.kayac.com/2009/
この斬新なコンテンツもさることながら、今年初めて“説明会を行って選考をする”という、いわゆる新卒採用のフローができたのも彼のおかげ。今のところ内定者も数人決定し、来年入社してくれるのが楽しみな人材が確保できました。
そして、その2。「こえ部ディレクター業務」
昨年カヤックが出したサービス こえ部
http://koebu.com/
技術主導で、ディレクター不在だったこのサービスにディレクターとして入り、UIの向上、機能追加はもちろん、外部との提携をしかけたのも彼のおかげ。鷹の爪とのコラボで、映画にもでることができました。
そして、その3。
本来の演出部のミッションである、カヤックのブランディングや広報や販促。こちらも、彼がジョインしたことにより、メディアへの露出もさらに加速がつき、様々なきっかけが生まれています。
そして、その4。
忘れてならないのが、彼自身が元々ミュージシャンという経歴だったということ。上記の新卒採用コンテンツに使うBGMもサクっと自分で作ってしまう多才さ。やっぱりモノづくりが好きだからうちに来てくれたのね。と再確認。それ以外にも、ブレストでも当然カヤックのほかのディレクタ同様アイデアもがんがんだしてくれます。やりたいことが次から次へと湧いて来るようですから、どうぞ自由に今後もやってください。カヤックはそういう人ほど大歓迎です。
最後に。
1月の入社早々、ぜんいん社長合宿に参加し、はじめてカヤックの社員達とコミュニケーションを取った帰りのバスで、カヤックの三大変人の1人、熊岡良修と、カヤックの三大意味なし男の1人、野崎錬太郎の2人を賞賛していたその感性。その会話を密かにバスの前の席で聞いてた時、「あぁ、この漢(ヲトコ)は、きっとカヤックで楽しめるだろうな。」と思ったことを思い出しました。
やっぱり「何をするかよりも誰とするか」が、カヤックなのです。
この先どこまで伸びていくのか!?という末恐ろしさを覚え、武者震いさえ感じております。
せん越ながら、今後も今の自分に満足することなく、謙虚さ、素直さを忘れず、常に変化し続けていって欲しいという思いと共に、万歳三唱を贈りたいとおもいます。
賛辞者:代表 柳澤大輔