庄司容崇のお悩み相談 | 面白法人カヤック

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2009.03.06

庄司容崇のお悩み相談

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できる人間 というのは、

問題が発生した時に、即座に問題を理解して、論理的に解決策をまとめ、わかりやすく説明し、人を動かします。

どうやったら僕もそのような人間になれるでしょうか。


前回の悩みには、それはもうノリノリで回答できたのですが、今回は手ごわい。
ここだけでは語り尽くせないテーマです。

で、じっくりと悩みを読み返してみたのですが、「できる人間」について、あなたの中には揺るぎないあなたの定義をお持ちのようですね。
でも「できる人間」といっても様々ですし、その人それぞれの方法論がある。

うん。 じゃぁ仮に、「できる人間」=「人を動かすことができる人間」と仮定しましょうか。
人を動かすために必要なスキルは、必ずしも「論理的にわかりやすく説明することが出来る」だけではありません。むしろ、あなたのよさは他にもある。
多分あなたは頭もいい人だから、心配しなくてもそこそこ「できる人間」になると思います。だからこそ、論理的でわかりやすい説明ができる人間になるように努力することを怠ってはいけません。

でも、もっと、あなたらしい「できる人間」への道のりってなんでしょうか。

それは「誰かを妄信できる」ってことじゃないでしょうか。
何かを信じた、その自分を信じる。

いつも「カヤックの役員は最高です!」って言ってくれるじゃないですか。
そりゃボクらはそう言ってくれたら正直嬉しいよ。
でも、「あまりに妄信的すぎると、まわりはそれを察知して引いてしまうことがあるので気をつけた方が良い」って何度かアドバイスしましたね。
だけど、それをもう少し深く突き詰めると、ある意味それも1つの才能かなと。
つまり、妄信の幅をもっと広げてみる。
全ての出会った人に対して、相手の良いところを探り、それを盲信する。これは最強ですよ。

我々のようにネットサービスを運営していると、一方的なクレームが時にありますよね。
その中でも誤解や勘違いから引き起こされている問題もありますよね。

でもそのときに、ハナから相手の勘違いを想定して対応するのと、まず、そのお客さんの言ってることは絶対的に正しいという前提を持って対応するのでは、 見方が360度変わってきてしまいます。
着地点がたとえ同じであっても、大切なのは、その経緯であったりします。
出発点の違いによって、経緯が全然違って来る事があるのだと思います。

で、そもそもどちらが正しいなんてのはないんです。 ユーザーにしてみれば、自分の意見が100%正しいと思って提言してくれている訳ですから、それはそれで正解なのです。

なので、まずは相手を妄信してみる。
そしてこの妄信こそが、人を動かすことにつながってくるのです。

だって、自分を妄信してくれる人がいるって貴重ですよ。
無心に自分を信じてくれている人の頼みなら、期待に応えない訳にはいかない。 無心に自分を信じてくれているから、恥ずかしいことは出来ない。 で、ついつい動いちゃう。

そういう動かし方、そういうできる人間、というのもありでしょう。

えーと、前回も文章長すぎです。って言われたから、ここまでにしときます。ほんとは、もっと論理的にわかりやすく説明したいんだけど……
まだまだ僕もできる人間ではありません。

回答者:代表 柳澤大輔

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