渋谷おとなりサンデー | 面白法人カヤック

渋谷おとなりサンデー

渋谷おとなりサンデー

クリエイティブの力で、まちを「自分ごと」へ 。区全域を巻き込む地域住民交流プロジェクト

渋谷区 区民部 地域振興課では、毎年6月の第1日曜日を「渋谷おとなりサンデー」の一斉開催日とし、地域のつながりを深める取り組みを行っています。この活動を通じて、ご近所同士の交流を促し、いざというときに助け合える関係づくりを目指しています。

「渋谷おとなりサンデー」のモデルは、1999年にフランス・パリで始まった「隣人祭り(Neighbours' Day)」です。「おとなりさんと仲良くなろう!」を合言葉に、地域の人たちが集まり、手作りのパーティーを開くという素敵な取り組みが元になっています。

カヤックは本事業において、単なるイベント運営ではなく、「どうすれば区民が自発的に参加したくなるか(自分ごと化)」「実施のハードルを高く感じず、開催したくなるか」をテーマに、幅広く事業全体の支援を実施してきました。行政主導の事業を、区民主役の「文化」へと育てる、3年間を伴走しています。

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2024年度 - 「ヨコ」のつながりをデザインする、ブレストとデジタル活用

カヤック参画初年度は、コロナ禍で少し疎遠になっていた地域のつながりを、もう一度あたため直すところからスタートしました。

大切にしたのは、主催者同士の「ヨコのつながり」です。単に各々がイベントを開くだけでなく、顔を合わせる「ブレスト交流会」を実施。「一緒に何ができる?」とワイワイ話し合うことで、意外なコラボ企画がたくさん生まれました。 さらに、コミュニティ通貨「まちのコイン(ハチポ)」を使ったデジタルスタンプラリーも導入。参加者がいろいろな会場を巡るきっかけをつくりました。

結果、当日は渋谷区全体で80以上のイベントが開催され、点在していた「おとなり」の輪をひとつの大きな面としてつなげることができました。

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2025年度 - 開催数は110超へ。「まちのリビング」がつくる交流の型

開催数が110を超え、過去最大の盛り上がりを見せた2年目。「やりたいけど、準備が大変そう…」という開催の壁を取り払うことに挑みました。

目玉は、渋谷本町さくら公園を「まちのリビング」に変身させる実験です。「ボロノイ レジャーシート」や「ちゃぶ台 テーブル」など、オリジナルツールを広げるだけで、いつもの公園が居心地の良い空間に早変わり。 長谷部区長の「初めて会った人同士で、カンパイ!」の合図で、世代も立場も違う人たちが自然と混ざり合う風景が生まれました。

詳しい様子はこちらをチェック ↓
渋谷おとなりサンデー「おとなりサンデーパーク」

特別なコンテンツがなくても、ちょっとした「場のしつらえ」があれば会話は弾む。そんな新しい交流の形を、みんなで実感した一日となりました。

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2026年度 (予定) - 「ちゃんとしなきゃ」からの解放。 誰でも使える「お手軽開催キット」

3年目は、本町で生まれた成功モデルを渋谷区全体へ広げていきます。
目指すのは、日本人にありがちな「人を呼ぶなら、ちゃんとおもてなししなきゃ」という真面目さからの解放。「少人数でも、未完成でもいいよ」というゆるやかな空気を、文化として定着させたいと考えています。 そのために、一般の区民がもっと気軽に集まれる「お手軽開催キット」を開発中。「これさえあればOK」というセットを用意し、準備のハードルをぐっと下げます。
行政が主導するイベントから、住民が思い立った時にすぐ乾杯できる、そんな自走する日常の風景を目指しています。

 

「やらなきゃ」を「やりたい」へ。クリエイティブで地域コミュニケーションのハードルを下げる

地域活動やイベント開催の最大の敵は、実は「完璧主義」かもしれません。「失敗したらどうしよう」という不安が、せっかくの想いにブレーキをかけてしまいます。
だからこそ、カヤックは「ハードルの引き下げ」にこだわりました。ブレストで無責任にアイデアを出していい。シートを広げるだけでいい。そんな「未完成でもOK」な空気を、クリエイティブと「面白がる力」でデザインしていきます。

「おもてなししなきゃ」を手放して、ただ同じ食卓を囲むフラットな間柄へ。「義務」ではなく、「楽しそうだから行く」というシンプルな気持ちこそが、結果として最強の防災対策である「顔の見える関係」をつくります。

肩の力を抜いた「いい意味での適当さ」が、誰にとっても心地よい地域の絆を育てる。渋谷での実験が、そんな未来のヒントになると信じています。

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支援内容

  • 企画 戦略
     ┗ 要件定義、リサーチ
     ┗ 各年度ごとの 全体戦略、コンセプト 策定
     ┗ 各年度ごとの 各実施施策 詳細設計
     ┗ ブレスト、アイディエーション

  • クリエイティブ制作 & ツール開発
     ┗ Webサイト 制作、運用
     ┗ オリジナル 交流ツール 制作、運用
     ┗ オリジナル ストリートファニチャー 制作、運用
     ┗ オリジナル Tシャツ 制作
     ┗ ポスター、チラシ 制作

  • 運営 & 実践サポート
     ┗ 事務局 構築、運営
     ┗ 開催者サポート
     ┗ アンケート調査
     ┗ 実施 報告書 作成、報告

  • 自主開催イベント 企画 / 設計 / 実施 (2025年度 以降〜)
     ┗ イベント 企画
     ┗ イベント 体験設計
     ┗ イベント 会場設計
     ┗ イベント 運営

 

プロジェクトチーム

(※最新 2025年度 以降〜)

  • 全体プロデュース : 井野 貴亮、松本 亮平
  • プロジェクトマネジメント : 井野 貴亮、松本 亮平
  • クリエイティブディレクション : 松本 亮平
  • 実施施策 企画 / プランニング : 井野 貴亮、松本 亮平、松本 健太郎
  • オリジナル Webサイト / Tシャツ デザイン : 大瀧 迪子
  • 事務局 運営 : 松本 健太郎
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