阿蘇草原再生プロジェクト「絶やすな。千年ともし続けてきた、阿蘇の火を。」 | 面白法人カヤック

阿蘇草原再生プロジェクト「絶やすな。千年ともし続けてきた、阿蘇の火を。」

阿蘇草原再生プロジェクト「絶やすな。千年ともし続けてきた、阿蘇の火を。」

美しい阿蘇の草原を未来につなぐPR施策

熊本県阿蘇の草原を守り、次世代に受け継いでいく活動「阿蘇草原再生プロジェクト」。公益財団法人 阿蘇グリーンストック、熊本県、環境省が取り組む本プロジェクトの一環として、減少し続ける草原の問題をより多くの方に知っていただき、未来につなぐためのPR施策をカヤックで企画・ディレクションしました。

千年ものあいだ人の手によって守られてきた草原を、未来へ

美しい姿で私たちを魅了する阿蘇の草原は、千年以上前から存在したと言われています。四季があり、降水量も多い日本の気候では、草木は樹木へと育ち、あっという間に森林になりますが、地元の人々が生業を守るために「野焼き」や「放牧」を行い、草原は維持されてきました。

しかし近年、地元の人たちの高齢化や、人手不足によって、維持が困難な状況に。この美しい阿蘇の草原を、なんとか未来に残していきたい。そんな思いを込めて、「絶やすな。千年ともし続けてきた、阿蘇の火を。」というキーメッセージを開発しました。

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5つの目的別に制作した13種類のポスター

キーメッセージを軸としながら、草原の魅力や課題を伝えるために、13種類のポスターを制作しました。草原維持活動を行う地元の方々のブランディングや、企業への支援募集、若年層への認知拡大、観光者への行動喚起、そして大阪・関西万博来場者への支援募集と、5つの目的別にさまざまなメッセージを発信しています。

①草原維持活動 ブランディングポスター

野焼きをはじめとする草原保全活動を行う地元の方々を「ヒーロー」と定義づけ、その活動の意義を伝えることで、ボランティア参加を促しています。

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②企業向け 支援募集ポスター

熊本の企業の方々に向けたポスターです。ボランティアに参加することで社員同士の絆が深まることや、草原という観光資源が失われることによる経済的ダメージ、水源涵養による水の恩恵など、企業にとっての草原の価値を訴求しています。

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③若年層向け 認知拡大ポスター

「あ、そ」「大炎上」というキャッチーな一言で目を惹きながら、阿蘇草原に訪れている危機や、野焼きの重要性を、熊本の若年層に向けて伝えています。

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④観光者向け 行動喚起ポスター

ボランティアや寄付だけではなく、あか牛を食べることや、草原アクティビティを楽しむことでも草原保全につながります。実際に阿蘇へ観光に訪れている方々に向けて、阿蘇の観光を楽しむことが草原の保全に寄与することを伝えています。

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⑤大阪・関西万博来場者向け 支援募集ポスター

万博会場に来場した県外の方々に対して、熊本県・阿蘇の草原の面積が減少しているという事実を伝えながら、世界文化遺産登録を目指していることや、今の世代で草原を終わらせないという決意を訴求しています。

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阿蘇の草原を守る、牧野組合の認知を拡大する映像を制作

ポスターに加え、映像も制作。阿蘇の草原が地元の人々(牧野組合)など、さまざまな人の手によって守られているということを知ってもらうためのブランディング映像を企画しました。

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