つくる人が増え、ゆくゆくは鎌倉全体が本当のものづくり村になったら!? 「かまくらツクルンダ‼︎村」に潜入してきました! | 面白法人カヤック

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2017.06.16

つくる人が増え、ゆくゆくは鎌倉全体が本当のものづくり村になったら!? 「かまくらツクルンダ‼︎村」に潜入してきました!

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3月26日、春休みの日曜日。朝からしとしと雨模様、ちょっと冬に戻ったかのようなお天気ですが、鎌倉駅から御成商店街を歩いてすぐの古民家には10時を過ぎた頃から続々と子どもたちが集まってきました。

この日は子どもたちのための5つのワークショップが、夕方まで繰り広げられました。

「この場所はもともと、カヤックが鎌倉につくる開発拠点のひとつとして、古民家をリノベーションしました。そんな場所で経営理念"つくる人を増やす"に則り、カヤックだからできる次世代のクリエイターたちを育成しよう、というのが今回の企画の最たる目的です。」(カヤック藤川

そんな次世代クリエイターたちの拠点づくりの第一弾として、今回は子どもたちのためのワークショップを行いました。

ツクルンダ‼︎村受付

鎌倉のものづくり拠点として既に様々な取り組みをしている「ファブラボ鎌倉」、革小物をつくる「kuluska(クルスカ)」、タブレットで絵を描くうちにプログラミングを習得できるワークショップを展開する「デジタルポケット」、光るアクセサリーづくりの「乙女電芸部」、想像した30年後の未来を缶詰にするワークショップ展開する「ピスタチオ」が先輩クリエイターのゲスト講師として登場。4歳から小学生までの様々な年齢の子どもたちが「ツクルンダ!!村」を訪れました。

各ワークショップは約60分のプログラムで設計され、1日に2回ずつ展開。ちなみに「かまくらツクルンダ‼︎村」の古民家は2棟が隣り合わせ。それぞれの棟の各部屋を利用してワークショップが進みます。

四足歩行ロボットFab walkerで「歩く」をデザイン! 〜ファブラボ鎌倉〜

ファブラボ鎌倉のスペースでは、古民家の前庭をのぞむ畳の部屋で大きな座卓を囲み、大人も子どもも楽しんでいた様子。ロボット組み立てキットFab walkerを触り始めると、皆みるみるうちに、真剣な表情に。1回組み立ててみることで「機構」「道具の使い方」「観察力」を学び、身につけていきます。大切しているのはパッケージ化されすぎないこと。「レッスン」ではなく「グループワーク」なのだそうです。

ツクルンダ‼︎村1

ツクルンダ‼︎村2

ツクルンダ‼︎村34足歩行のロボットを自分たちで組み上げる空間は、ついつい大人も子どももじっくり入り浸ってしまいます…

ツクルンダ‼︎村4〜ファブラボ鎌倉 渡辺ゆうかさん〜 学びの生態系を広げ、どうしたらみんなが「つくる」ようになるのかを私たちファブラボは常に考えています。暮らし全体に繋がる職能やテクノロジーがもっと見えやすく、つくり、使いやすくなることを思い描きながら、誰が来てもそれぞれが好きにつくりたいものをつくれるような、地域のなかの場を目指しています。

ツクルンダ‼︎村5隣の子ができているのを見ると自分も挑戦してみたくなる。できた子は、隣の子に教えてあげたくなる。その連鎖こそが、ワークショップの醍醐味なのかもしれません。

ファブラボ鎌倉の詳細はこちら

自分だけのメディスンポーチをつくろう! 〜Kuluska(クルスカ)〜

“旅と手紙のある暮らし”をテーマに日々の暮らしのなかで楽しめる雑貨や文房具のオリジナルプロダクトを製作している「Kuluska(クルスカ)」のワークショップでは「メディスンポーチをつくろう」というお題のもと、それぞれ自分の好きな色の革材料を選び、自由に絵を描き、ポーチをデザインしていきます。

できあがったポーチは飴やおこづかいを入れ首からさげられるサイズ。ふたつつくるので家族にプレゼントすることもできます。

ツクルンダ‼︎村6

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ツクルンダ‼︎村8自分の大切なものを入れておくためのメディスンポーチ。革って少しだけ大人っぽい素材だし、みんなちょっと緊張感も漂わせながら自分なりのデザインをしていきます。

ツクルンダ‼︎村9〜Kulska 藤本直紀さん〜 これまで大人向けにワークショップをしてきたクルスカですが、ここ2年ほどは「子どもクルスカ」も開催。小学校や学童で開催することも多く、最近だと「けん玉ケースをつくりたい!」というリクエストをいただき実施しました。スタンプやバッジ、簡単な洋裁のようなものなど、“つくって自分で使えるもの”“1時間以内でつくれるようなもの”を開発しています。

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kuluskaの詳細はこちら

描いてつくる!カンタンプログラミングビスケットワークショップ 〜デジタルポケット〜

2階にあがると和室の畳にタブレットを置いて何やら真剣に絵を描いている子たち。こちらは、タブレット上で自分の描いたイラストにプログラミングをして指示を出し動かす「ビスケット」のワークショップです。

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指示の方法と動きのつけ方を先生に教わると、創意工夫をしてどんどんイラストを動かし始めていく子どもたち。それぞれのタブレットからつなげられたハブとなるフィールド(ステージ)には参加した皆が作成したイラストが大集合!最後はとっても賑やかな海と草原が完成しました。

ツクルンダ‼︎村15自分たちがつくった、海のなかでいろいろな動きをする生き物たちを見せてくれました。

ツクルンダ‼︎村16〜デジタルポケット 中山先生のコメント〜 私が勤める幼稚園では、園児にも、そして卒園した小学1〜2年生の希望者向けにも「ビスケット塾」という授業を行っています。動きを自分でつくるという図工的な意味以外にも、生物の進化に興味が湧いたりと、いろいろな要素が含まれている「ビスケット」のプログラミング。40分くらいの授業でも子どもたちは全く飽きず夢中で描き、学んでいますね。

ビスケットの詳細は こちら

デジタルポケットの詳細は こちら

光るLEDアクセサリーをつくろう!〜乙女電芸部〜

マスキングテープや「おゆまる」という80℃のお湯でやわらかくなって自在に形がつくれる素材を用いた乙女電芸部のワークショップ。普段あまり見ることのないカラフルで不思議な素材にみんな興味津々…! LEDでキラキラ光るオリジナルブレスレットとブローチをつくりました。

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ツクルンダ‼︎村20乙女電芸男子も相当お楽しみの模様。

ツクルンダ‼︎村21〜乙女電芸部からのコメント〜 私たちは、大学時代に電子工作やプログラミングを学んでいたメンバーによって、テクノロジーを可愛いものに昇華させたい、という欲求の発散として始まった部活です。“光るもの”は小さい子たちも関心が高いようで、かなりみんな前のめりでした!

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乙女電芸部の詳細は こちら

30年後のかんづめ工場 〜ピスタチオ〜

先の乙女電芸部さんとの入れ替えで場所を同じくして始まったのは、30年後の自分を想像して書いた手紙でかんづめをつくるワークショップ。

自分がお父さんやお母さんくらいの年代になった時にどのように暮しているかを子どもたちが想像し、かんづめの機械を実際に触ることでも楽しんでもらえたら、という思いの込められた企画でした。

ツクルンダ‼︎村23

ツクルンダ‼︎村24親御さんと一緒に手紙をしたためる子もたくさん。30年後のことを家族で一緒に想像するってとても貴重な時間です。

ツクルンダ‼︎村25〜ピスタチオ小村先生からのコメント〜 数々のワークショップを開催している私たちピスタチオでは、ちょっと考える時間を取るような、アイデアを受信する側にも発信する側にもなるようなワークショップを大切にしています。今回のこの古民家、とても雰囲気がよいですね!

ピスタチオの詳細は こちら

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ツクルンダ‼︎村26

この日の企画を担当したのは、面白法人カヤックの藤川松田丹羽の3名。カヤックが今後また鎌倉へ戻って来るにあたり、地域の人との一体感を出せるような“村”をつくりたい、というのがそもそもの始まりだったそうです。

「カヤックがただ単に“インターネットの会社”としてでなく、こういった雰囲気で“つくる”ことをしているんだということもこの場所を通じて伝わっていけば嬉しいです。また、現在カヤックにいるメンバーも“鎌倉ってこういう場所で、地域の人とこういうことができたらいいな”というイメージを膨らませやすくなるはずです」とカヤック松田。

4歳のお孫さんと訪れた女性が「いつもは触れ合わない年齢のお兄さんやお姉さんと一緒に遊んでもらい、どんどん積極的になり楽しんでいる様子が見えてきて1日の間だけで成長が見られて嬉しいです」とおっしゃっていたのも印象的でした。

「かまくらツクルンダ!!村」に興味を持たれた方は、ぜひ今後の動きにもご注目ください。世代を問わず関わる人が増え、本当の村ができあがっていくのが楽しみです。

「かまくらツクルンダ!!村」の詳細は こちら

 
主催:面白法人カヤック
協力:NPO法人CANVAS

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