健康経営 | 面白法人カヤック

健康経営

カヤックが正しくない健康経営を目指す真意

健康経営の基本

病気になればどんな優秀なクリエイターも、ものをつくることができません。クリエイターにとって病気は最大のリスクです。だからこそ、そのリスクを会社としてどう対応していくかが必要となります。

健康経営をリスクマネジメントの視点からとらえると、

1. 予防
  • 研修
  • 健康弁当
2. アラート
  • 健康診断
  • ウェアラブルデバイス
3. 対処
  • 産業医による面談
  • 休暇

この3ステップにまとめることができます。

それぞれのステップに応じた施策を企画・実施することで、メンバーの健康をマネジメントしていきたいと考えています。


正しいけれど正しくないこと

運動は病気の予防に効果的なので、適宜インセンティブを設けて、健康施策として実施する。これは、一見すると正しいアプローチのように見えます。

しかし、どれほどの社員がその施策に積極的に参加してくれるでしょうか?むしろ、施策に対する無関心を助長する可能性さえあります。世の中には、正しいけれど面白くない=人が動かない施策が多数存在します。

"正しい"健康経営が健康に対する無関心を助長する」そんな可能性があるということです。

カヤックでは、その落とし穴にはまらないためにも、そして面白法人的健康経営を推進していくためにも、オリジナリティのある、思わず参加したくなる仕掛けをつくっていく予定です。

話題になるコンテンツとソーシャルゲームという、人を動かすコンテンツをつくり続けてきたカヤックだからこそできる健康経営があると考えています。事例については随時こちらにアップしていきますので、どうぞお楽しみに!

サボり方研修

クリエイティブは不健康だ

カヤックが考えるクリエイターの健康とは、

  • 高いクリエイティブを生み出せる健康状態であること
  • その健康状態を維持し続けられること

この2点に集約されます。

これまでと正反対のことを言ってしまうかもしれませんが、カヤックは必ずしも「一般的に言う不健康であること」を悪だとは思っていません。

「健康的な生活を!」と言いすぎる「ヘルスハラスメント」のような事態は、クリエイターの会社として必ずしも健全な状態とは言えないのではないかということです。

一般的な健康経営とカヤックの健康経営の違い

一般的な健康経営カヤックの健康経営
考え方「不健康でない=健康」体と精神がいい状態にあれば、生産性が上がると考える(一時的に)体が不健康な状態でも、フロー状態に入ることで、生産性が上がる人もいるという多様性を受け入れる
施策期間・人に関係なく一定の施策を実施する個人のクリエイティブのつくり方に合わせた施策を実施する
一般的な健康経営考え方「不健康でない=健康」体と精神がいい状態にあれば、生産性が上がると考える
施策期間・人に関係なく一定の施策を実施する
カヤックの健康経営考え方(一時的に)体が不健康な状態でも、フロー状態に入ることで、生産性が上がる人もいるという多様性を受け入れる
施策個人のクリエイティブのつくり方に合わせた施策を実施する

健康弁当や健康研修など、健康のための施策はもちろん実施していきますが、同時に、クリエイティブを追求しているクリエイターがそれらを度外視できる環境を整えることも必要です。健康経営には、バランスが重要なのです。

ルールをつくることで禁止するのではなく、ある程度は各自の判断に任せる「ゆるふわ健康経営」。それが、クリエイターの健康をつくっていくために、必ず気に留めておかなくてはいけないポイントだと考えています。


満員電車回避制度

満員電車乗車時には、ジェットコースターの頂点にいる時の2倍のストレスがかかっている。
健康経営の一貫で実施した「正しいサボり方研修」で学んだことの1つです。

『矛盾の経営―面白法人カヤックはどこが「面白い」のか?』(英治出版)で、柳澤が「満員電車での通勤は人生におけるムダであり、人間の創造性までダメにしてしまう」と言及しているように、そのような状態で出社しても、クリエイティブな仕事ができるはずがありません。そこで、カヤックでは満員電車を回避するためのさまざまな制度を設けています。

鎌倉職住近接手当

開発拠点のある鎌倉周辺に住むことができれば、満員電車乗車を回避することができます。鎌倉や逗子など、開発拠点周辺に住む社員に対して、家賃の一部を補助しています。

満員電車回避通勤

カヤックは裁量労働制を採用し、原則的に出社/退社時間を自分の意思で決定できる環境です。さまざまな事情で鎌倉周辺に住むことが難しい社員にも、クリエイティブを生み出すことの阻害要因になる満員電車を回避してもらうための制度です。

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