カヤックの人事部長。会社でも、休日でも、真冬に北海道の実家に帰るときも、365日を同じ半袖Tシャツで過ごす、Tシャツ部唯一の部員。青春を落語に捧げた落語家人事。
「自分って神がかってる」と思った体験を教えてください。
代表取締役のひとりである久場が考案した「Tシャツ部」の活動を引き継ぎまして、冬でも上着等を着ずにTシャツ1枚だけで過ごす活動を行っています。とても寒い活動です。2年前の12月のある日、風邪をひいて病院にいかなくてはならなくなりました。
病院にいくにも上着をきることはできません。なぜならTシャツ部だからです。でも、冬にTシャツだけで病院にいって「風邪をひいたので治してください」といったら確実に医者に怒られるので、それも嫌です。
考えた結果、ジャケットを着ずに病院までもっていき、さも待合室で脱いだ体をとりました。これによって、診察室にTシャツ入室することと、医者に怒られないことを両立させることができました。
このアイデアを思いついた自分は神がかっているとおもいました。
自画自賛してください。
やはり私は人事という仕事で、面接を日々していることもありますから、人をみる目があるところですね。
「人を見る目」に関してわかりやすい具体的な例をひとつあげます。
私は「Tシャツ部」という、冬でも上着等を着ずにTシャツ1枚だけで過ごす活動を行っています。とても寒い活動です。
冬にTシャツだけで外を歩いていると、知らない方からも「寒くないんですか?」と質問されることがあります。
このときに、「寒くないですよ!」と元気いっぱいに答えるべきか、「寒いに決まっているでしょう」と答えるべきか、質問してきた人の特徴によって瞬時に判断し、適切な答えを返すことができます。
基本的には、本当に冬にTシャツだけで歩いていることに対する「驚き」が大きい方には、安心感を与えるために「寒くないですよ」と答えます。
「こいつちょっと変な人なのでは?」という面白半分で「寒くないですか?」という質問をしている方には、「寒いに決まっているでしょう」と予想外の答えを返してあげたほうがよいという方針です。
この見極めをできるようになったことが、カヤックに入社してみについた一番の能力であり、すごいなと自画自賛したいところです。
カヤックの「つくる人を増やす」という 経営理念についてあなたの解釈を聞かせてください。
つくる人になることは、満足要因を満たすことである。
「満足要因を満たす組織作り」というほぼ誰もが否定しない人事の基本施策は、そのまま「つくる人を増やす」という理念を活かした施策になるということ。
自分の頭の中で、「面白法人」というキーワードと人事施策はつなげていたが、「つくる人を増やす」と人事施策はあまりつながっていなかたので、これによってかなり一貫性のある活動ができています。