2019.03.30
「常識のボーダーを踏み出しながら、新たな成長を」第14回株主総会レポート
境内の桜のつぼみもほころびかけた春の陽気に恵まれた日、今年も鎌倉・建長寺で面白法人カヤック第14回目となる定時株主総会を開催いたしました。
株主総会に先駆けて、今年も「会社説明会」「ブレスト(ブレインストーミング)ワークショップ」を実施しました。
「会社説明会」では「そもそもカヤックってなにをやっている会社?」「なぜ鎌倉に本社を置いているの?」といったお話を。その後、昨年に続き、カヤック流ブレストを体験いただけるワークショップを実施。「ブレストカード」を使って、ルールのご説明。カヤック社員もファシリテーターとして各チームに加わり、ブレストカードを使って次々とアイデアを出していきます。
「つくる人を増やす」を経営理念に掲げるカヤックが、なぜブレストを大事にしているのか。面白株主の皆さまにも、短い時間ながらご体験いただき、アイデアには会場からの拍手も。
そして、いよいよ株主総会が始まります。大広間にお集まりいただき、代表の柳澤より開会のご挨拶、第14期の事業報告を申し上げた後は、あらかじめ面白株主のみなさまからお送りいただいたご質問に回答させていただきました。
その後、昨年に続いて「シェアタイム」を実施。面白株主の皆さま同士で感想や疑問をシェアいただきながら、振り返っていただきました。
続いて、ご来場の皆さまからの質疑応答ならびに決議を行いました。質疑応答では、人事・組織の取組、ご報告した事業の詳しいビジネスモデルなどについてご質問いただいたほか、「これからも大胆な経営を期待する」といったご意見もいただきました。また「より多くの施策を株主として提案したい」という趣旨のご発言もいただき、ぜひ面白株主としてさまざまなアイデアをいただきたい旨をお答えいたしました。主なQ&Aはこちらをご覧ください。
総会終了後は「おまけ株主総会」です。今年も取締役がひとりずつ「小噺」を披露します。
社外取締役(監査等委員)の北川徹さんは、国連の国別幸福度ランキング発表のニュースで日本が58位であったことを引用しな がら、ランク低迷の一因である「人生の選択の自由度の狭さ」は日本のビジネス社会にも当てはまると指摘。逆に「常識」を半歩でも踏み出した世界には手つかずのチャンスが多く転がっており、その意味で面白法人カヤックは『非常識』な存在とコメント。
社外取締役の森川徹治さんは、これまで各社のCFOと仕事してこられた経験から「カヤックの経営に感じた違和感3つ」というお話を。「ひとつめは経営の分散。これまでは『選択と集中』が常道だった。しかし激変する経済環境の中、分散こそが数十年後の新たな経営スタイルになる可能性がある。ふたつめはローカル軸。規模を追求しグローバリゼーションに進む潮流の中、あえて鎌倉にこだわることの可能性。みっつめはガバナンス。継続は力、長くやって初めて取組の真価が発揮されることもある。まだ小粒だが、ひょっとしたら10年後、20年後にこうした経営モデルがスタンダードになるかもしれない。ポテンシャルはあるからこそ、暴走せず、長続きするように、真剣にガバナンスに取り組んでいこう」と決意をいただきました。
社外取締役(監査等委員)中村隆夫さんは、毎月シンガポールから深夜便でカヤックの取締役会に参加しているエピソードを紹介しながら、コンプライアンスについてはまだ未熟なところがあると指摘。成長段階の中で努力を続けているが、今後も取締役会で真剣に議論していきたいと表明。
社外取締役の佐渡島庸平さんは、「僕は編集者として作家をプロデュースしている。これまでは『ヤバい』作品をつくろうとしてきたが、今は『エモい』方向性を目指している。『ヤバい』は価値基準が一軸だが『エモい』はさまざまな価値基準がある。複数の軸を持って、社員・会社・地域の幸せを実現しようとしているカヤックは『エモい』会社だなと。僕は社外取締役として、カヤックのエモさが世界に通用する強度を持つようにしていきたい」とのコメントを。
カヤックの柳澤・貝畑・久場からも小噺のあと、面白株主制度第7弾「取締役会 面白株主席」の発表を行いました。詳細はこちらをご覧ください。
そして「株主オフ会」の会場へ。かねてよりお知らせしておりました面白株主制度第6弾の取組です。
会場は、建長寺の門前に佇む「点心庵」。建長寺第240世住持 吉田正老大師が名づけたという店名は、禅の言葉で「空腹に小食を点ずる」を意味する「点心」に由来するそうです。北大路魯山人の窯を継ぐ北鎌倉 其中窯の河村喜史氏の陶器を使い、鎌倉の食材を多く使用しています。
鎌倉のクラフトビール「鎌倉ビール」をお楽しみいただきながら、お庭の見えるお部屋で、面白株主の皆さまにご団欒いただきました。
面白株主の皆さまとともに、世の中を「面白くする」取組をひとつでも多くつくれるように、これからも精進してまいります。これからもカヤックをどうぞよろしくお願いします。