面白法人に込めた想い
会社にもひとつの人格がある。それを法人格という。
これは、僕らがカヤックをつくるときに知ったことです。
よしっ!
であれば、こう名乗ろう。
面白法人
創業期からずっと自分たちの法人をそう呼んできました。
この法人格を成すために、必要となる3段階のステップがあると考えています。
- 1段階目は、カヤックのメンバーが面白く働くということ。
- 2段階目は、自分たちだけが面白いのではなく、周囲から面白いと認められること。
- 3段階目は、「人生が面白くなりました」という人を1人でも増やすお手伝いをすること。
マズローの欲求段階説のように、このステップが面白法人の成長であると考えています。
代表メッセージに代えて、この面白法人が目指す3段階の目標を解説したいと思います。
1段階目「自分たちが面白く働くこと」について。
自分を愛していない人が人を愛せないと言われているように、自分が楽しんでいない限り、人を楽しませることなんてできないと思います。もちろん、自分がものすごく不幸だと感じていても、人を幸せにすることができる人が世の中にいるかもしれません。ですが、大半の人は、自分自身を先にどうにかすることが先決でしょう。だから、「面白法人」と名乗るからには、僕らが楽しい、面白い、と感じていなければならない。
でも、この「自分が楽しむこと」こそが、簡単そうに見えて深い。
楽しく働くためには「とにかく好きなことをやることです」と強く勧める人がいます。僕らもそう思います。
人には必ずその人にとっての天職というものがあり、それに巡り合うことが重要です。
だからカヤックでは自分の仕事が天職である人達だけの集団にしたいと思っています。
でも、それだけでは足りないと思うのです。
どんな仕事においても自分なりの楽しみを見い出すこと。
これが大事です。極端な例ですが、1日10時間も同じネジをはめ続けるだけの仕事であっても楽しむ。仕事を楽しむというのは、そういう覚悟のことだと思うのです。
2段階目は「自分たちだけが面白いのではなく、周囲から面白いと認められること」。
自分で自分のことを「面白い」と言う人は、たいていが面白くないものです。これはわりと一般的な法則なので、僕たちも下手をするとそう思われます。 ですから、自分で「面白法人」と名づけることには勇気が必要でした。それでも、覚悟を持って名づけました。
では、なぜ自分で自分のことを「面白い」と言う人は、たいていが面白くないのでしょうか?
それは、きっと自己認識が他者認識とずれているから。
自己認識とは、『自分はこういう人間だと感じている自分』のこと。
他者認識とは、『〇〇(自分)さんはこういう人だと他人が思っている自分』のこと。
僕らは、自己認識と他者認識のどちらでも「面白い」となる会社を目指す、これが2段階目の目標です。
そんな僕らが他者に「面白い」といわれるためにやっていること、それは、ほんとに面白法人にしかできないことは何なのか?その個性を大切にすることです。とにかくオリジナリティがある人、つまり他に類する存在がない人は、見ていて面白いですよね。
だから、面白法人であるために、「オリジナリティ」を大切にしています。
しかし、オリジナリティに重きを置く時に気を付けなければならないことがあります。それが、わかりやすさ。オリジナリティを追求した結果、マニアックな方に傾き独善的になることは避けたい。
そこで、「わかりやすいオリジナリティ」、これがカヤックのキーワードです。
オリジナリティを追及し、カヤックという会社がとびっきりユニークな存在になる。
ちなみに、そんなオリジナリティのある組織を作ったらどんないいことがあるでしょうか。
それは、仮に組織が解散したとし
ても社員の経歴にはきっとプラスになるということです。
つまり、社員が再就職する場合には、履歴書にカヤック出身と書い
ただけで、「どれ、会ってみようかな」と思ってもらえるような状態になるということです。
そういった誰もが興味をもって頂ける会社にすること、それが面白法人の経営陣である僕らとしての責任だと考えています。
※ちなみに、Google Yahoo!で、「面白い 会社」というキーワードで検索してみてください。
検索結果の1位には、カヤックの名前が表示されているはずです。(2011年7月7日)
この事実をもって、「カヤックは日本一面白い会社です」とかぶく事にしています。
そして、最後。
3段階目は、「人生が面白くなりました」という人を一人でも増やすお手伝いをすること。
1つ目のステップで自分自身を鍛え、2つ目のチャレンジで周囲に自分を認めさせ、3つ目で周囲に影響を与えていく。
これについてはまだまだ語れるレベルではなく、僕らがこれから挑戦し続ける課題です。
以上の3つが、面白法人という言葉に込められた思いです。
最後に。
1998年に創業し、このステップに沿って成長することを目指してきました。今ようやく、3段階目にチャレンジをすべき責任のある会社になってきたと思います。だからといって1つ目2つ目のステップを完全にクリアしたのかというと、そんなことはありません。
2つ目に移ったと思ったら、1つ目に逆戻り。毎年毎年がチャレンジであり、常に背伸びをした挑戦をしていると、会社がなくなってもおかしくないようなピンチも頻繁に訪れます。でもそのたびに、変化を恐れず挑戦し、「面白法人としてどうあるべきか」、それを問いかけるのです。そしてそのたびに面白法人という言葉にこめられた新たな意味に気づきます。
たとえば、上記で1つ目のステップについて、最近考えたことがあります。それは、自分が面白がるための方法論です。それは視点を増やすこと。
「これはけしからん」とか、「もうだめだ、行き詰った」とか、そんな風に思ったときに、視点をちょっと変えてみる。別の視点からみてみると、ひどく滑稽だったり、面白かったりします。つまり面白がるためにはいかに物事を見る視点を増やせるかどうか、これも面白く働くための秘訣なのかもしれません。
でも一方で、いろんな視点が増えるということは、今まで正しいと思っていたことが、逆に正しいとは思えなくなるということでもあります。年齢を重ねれば重ねるほど、何が正しいか正しくないかがわからなくなるのも、視点が増えるゆえだと思います。
とはいっても、これだけはどう考えても正しいと思うことが必ずあります。
たとえば、「ありがとう」という言葉。
人は感謝をされると、気持ちよくなりますし、感謝をした方も気持ちがよくなります。
そこで、最後に言わせてください。
面白法人カヤックに興味を持っていただきありがとうございました。
2011年7月7日 代表取締役 








