代表からのメッセージ

面白法人。

我々は自分たちをそう呼んでいます。
創業期から、ずっとです。

自分で自分のことを「面白い」と言う人は、たいていが面白くないものです。
これはわりと一般的な法則なので、下手をするとそう思われてしまうリスクもあります。
それでも名づけてしまいました。

「面白い会社だと言わせたい」、そして「人を楽しませたい」。
そういう強い願いを込めて。

でも、もしも誰も「面白い」と言ってくれなかったら?

よし。その時は、自分たちがとびっきり楽しそうに、面白そうに仕事をすれば、それでいいじゃないか。
そう覚悟を決めて。

そんな面白法人カヤックも
1998年に資本金3万3000円で合資会社としてスタートして、
2005年には株式会社化し、2008年、丸10年を迎えました。
(10周年を自らお祝いするサイトも立ち上げました。)

そのあやしいネーミングもあって、そもそも何を生業としている会社なのか、と訝しがられることも多かったのですが、
「継続は力なり」とはよく言ったものです。
継続してきたことで、以前より少しだけ、評価していただけけるようになったと感じています。
サイコロ給など、一聞しただけでは不謹慎と思われるような仕組みも、
継続性と組織の規模が拡大することによって、認められるようになってきました。

本当に心から感謝申し上げます。
ありがとうございます。

我々自身今までを振り返ってみると、本当にあっという間でした。毎年毎年がチャレンジの連続でした。

その状況は、10年経った今でも何ひとつ変わっていません。
「鎌倉本社で不便はないですか?」「社員が1ヶ月ちかく海外で仕事をする制度なんてよくできますねー」
とよく言われますが、やっていけているというより、“とにかくやりたいから挑戦中”
という表現が正しいかもしれません。

だから、10年続いたといっても来年どうなるかはわかりません。
カヤックという組織はいつなくなってもおかしくない。
そのようなことをいつも、僕は社員に対してもメッセージとして発しています。

「実際はそう思ってないんでしょ。」なんて言われることも多いのですが、
いえいえ、そんなことはありません。本当にそう思っているのです。
なぜなら、常にちょっと無理をしているから。
自分や会社の成長に伴い、常にすこしだけ背伸びしているから。
「これ失敗したら会社なくなっちゃうかもなー」と思うことを、常に続けるようにしているから。

でも、私は、それでいいと思うのです。
安定した組織がよいと思ってしまったら、本当にまずい。
不安定であることを恐れないことこそが、もっとも安定した状態ではないかと思うのです。

終身雇用なんてものは保証できるわけもないし、保証した時点でうそつきです。

また、終身雇用をアテにするような人とも働きたくはない。自分がなんとかしてやるぞ、というのならまだしも、
そんな他人任せな人と仕事をしても、きっと楽しくない。

だからカヤックの仲間には、カヤックが解散しても、どこでも十分活躍できるだけの人であってほしい。

そう思っています。
「どこでもやってける」、カヤックの社員が少しでもそうなるように協力するのが僕の責任です。

ただし、常に不安定な状態の組織において、道を誤らないための、重要なキーワードがカヤックにはいくつかあります。
その中でも、もっとも重要なもの。
その会社がどこへ向かうかの羅針盤となるもの。
それが経営理念です。

経営理念については経営理念のページに魂を込めて書いていますのでそちらをご覧ください。

そして、この経営理念ですら、我々は何度も過去に見直しています。
本質的に言っていることは変わっていません。が、表現を洗練させたり、論理的に弱い部分を
したり、自分の強みを再認識しては、よりシャープな表現になおしたりと。

経営理念を見直すというのは、本当につらい作業です。
自分が成長していない限り、見直そうとしたところで何も思いつかないし、直しようがない。
だから、できればこのやっかいな「経営理念を考える」という作業は
会社設立時だけにしておきたい。
それが、経営者の本心だと思います。

ですが、今後もカヤックはそこを避けて通らずに、見直し続けたい。

そして進化し続けたい。変わり続けたい。

変わり続けられる会社こそが、不安定をおそれない組織になると思うからです。

今後もカヤックは変わり続けたいと考えています。

最後に、
個人的な話ですが、この年(といってもまだまだ若造ですが)になってわかったこと。
それは、どうも年とともに人には物理的につらいことが増えてくる。
でもその分、精神面が成長するので、つらいことも乗り越えやすくなるということ。
むしろ、精神面を成長させていけば、毎年毎年、楽しくなってくる。

成長するということは、「自分を変える」ということです。
変わり続けることによって得るものも、ますます大きくなります。
そして、「自分を変える」ために必要なこと。
それが「ありがとう」だと思います。

人は感謝をされると、気持ちよくなりますし、感謝をした方も気持ちがよくなります。
そうすると、(今の自分より)もっと自分を好きになります。

自分を愛するということ。
いい自分もだめな自分も含めて全部自分をとにかく愛する。
自愛を強くしていくと、毎年毎年楽しくなってくる。

だから、自分を好きになるために言わせてください。

面白法人カヤックに興味をもっていただき、ありがとうございました。

2008年10月1日 代表取締役柳澤大輔 貝畑政徳 久場智喜