2010.01.09
荒賀謙作のお悩み相談
過去の栄光を捨てることができないため、前に進めなくて困っています。
僕は社会人になる前、巷では有名なマッチョでした。
それはもう、1時間以上鏡の前に立っていても飽きないくらい見事な大胸筋にソウボウ筋、腹直筋、、、
人前で裸になれる場所を求めて、1週間に6回以上ジムに通っていました。
スポーツをすると少し暑くなっただけで、すぐに裸になってました。
そんな僕ですが、社会人になって5年経った今、巷で有名なメタボです。
それはもう、1秒だって鏡に映る自分を見たくないくらい見事な下っ腹に女性のような胸、頼りない背中。。。
人前で裸になるのが辛くて、もう1年以上ジムには足を運んでいません。
スポーツをすると少しでも暑い方がやせそうな気がして意地でもジャージーを脱ぎません。
もちろん、僕はもう一度あの頃の自分に戻りたいと強く思っています。
目を見張るような上腕二頭筋、男らしい広背筋、あ~取り戻したい。
わかっています、今すぐトレーニングを始めれば良いんです。
またジムに通えば良いんです。
でも、ジムに行くと思い出してしまうんです。
あの頃の筋肉を!!
思い出してしまうと、現実の自分を認める事ができず、どうしてもジムに行くのがイヤになってしまいます。
どうすれば、昔、ジムで主といわれ恐れられた自分の筋肉を忘れて、初心者になった気持ちで一からジム(筋トレ)とつきあう事ができるでしょうか?
筋肉の鍛え方は、やなさんと同レベルくらい熟知しております。
僕が知りたいのは心の持ちようの問題です。
どうか宜しくお願いします。
すばらしい筋肉的なる質問をありがとうございます。
筋肉についてそこまで考えられている貴兄であれば、あらためて私が申し上げることなどなさそうなものですが、僭越ながら私見を述べさせていただきたく存じます。
まず、私がこのお悩み相談で気になったのは
>スポーツをすると少し暑くなっただけで、すぐに裸になってました。
ここです。これは私は間違っていると思う。誰も貴兄の筋肉なんて見たくないのであります。
まずその部分で性根が腐っております。
そもそも筋肉はみせびらかすためにあるのではなく、自分自身のために存在するものなのです。
そんなことはそこまで上り詰めた貴兄であれば十分わかっていらっしゃるでしょう。
私も確かに筋肉を愛でています。ですが、他人様にひけらかそうなんて気持ちは、さらさら、いやあったとしてもそれは、せいぜい、ぜんいん社長合宿でホテルに宿泊した際に、共同風呂で、少しうろうろしながら、「やなさんいい体してますねぇ……」って言われるのをまつために、ちょっと人より長めにお風呂にはいろうというぐらいなものです。
汗をかいたことを言い訳に無意味にTシャツをぬぐなんてもっての他です。
そのような本末転倒、目的を履き違えた行為が、現在の怠惰な状況をあらわしているのです。
まず、筋肉とは何のためにあったのか?人のためか?自分のためか?
それを真剣に自分に問いただすことからはじめてはいかがなものか。
きっと貴兄であれば、わかって頂けると思う。
ジムで、「ナイスバルク!」といっている、光景が私にはもう浮かんでいますよ。
回答者:代表 柳澤大輔