ビフォー
自分らしさって…?個性派のプライドが崩れ去り、焦る日々
2 探していた自分は最初からここにいた ー中森源の衝撃ー

父はデザイナー、母はピアノ教師。

そんな家庭に育った中森源 (ゲン) は、デザインと音楽が大好きな少年だった。

やがて美術大学に進学し、ウェブデザインやアプリをつくることに興味を持ち、卒業後カヤックに入社する。周りには個性的で尊敬できる人たちがうじゃうじゃいる。

「いままで自分のことを標準以上には個性的だろうと思って生きてきたけど、世界は広いんだな。よし、僕も頑張ろう。」

お客さんとの打ち合わせ。気合を入れ、背中にドクロマークが入ったスカジャンを着用する。
ところが、「お客さんに会うのにその格好はないな。」と先輩に注意を受けてしまう。

「いやいや、個性ってこういうことじゃないよな…。」

自分は、自分にしかできないことをしているか?自分らしい仕事ができているか?
そんな自問自答に陥ってしまう…。

そんなとき、小原さんという先輩デザイナーの存在を知る。

小原さんは、もともとエンジニアとしてカヤックに入社し、その後デザイナーに”社内ジョブチェンジ”した人物。

デザインをするときに、エンジニアの気持ちがわかる。自分のデザインを自分で形にすることもできてしまう。

そんな小原さんを見て、ゲンは衝撃を受ける。

「デザインを勉強したらデザイナーになるものだと思っていたけど、こんなのもアリなのか」

うすうす、熱しやすく冷めやすい自分の性格を、ひとつのことを突き詰めるのには向いていないのかもな、と感じていた。

でもそれは、逆に言えば「色々なことができる」という強みになるのかもしれない。
ゲンは、自分もあんなふうに領域を横断して活躍したい、と思うようになる。

「新卒はなるべく、社内の色々な人とご飯に行って、色々なことを話したほうがいいよ」

そう先輩からアドバイスを受け、日頃から会社の人と積極的に話すように心がけていたゲン。

「ゲンは学生時代、何やってたの?」

世間話をきっかけに、だんだんと、昔から趣味でつくっていた動画や音楽について相談を受けることが増えていく。

『社内ジョブチェンジ』ワークスタイルとの出会い

デザイナーとして参加した「ダンボッコキッチン」のプロジェクトでは、ウェブサイトに自分の得意なGIF動画を組み込む提案をする。

商品を使っている様子が一目で伝わるようになり、かつ普通の動画を埋め込むよりサイトが軽い。

そんなGIF動画の良さがぞんぶんに生かされたサイトは、仲間からもユーザーからも好評を博す。

こうして、ゲンのもとには、デザイナーの枠に
囚われない仕事がどんどん舞い込むようになる。

「仕事で映像や音楽をやっているときの記憶って、なんかキラキラしているんだよな」

いま、ゲンには新しい夢がある。それは、自分ひとりでひとつのものをつくれちゃう人になること。
誰かと比べて自分がどうだと落ち込むのではなく、ただ自分の好きなことに素直になって、好きなものをつくっていこう。

アフター
デザイナーの枠を超え、音楽や映像の分野でも活躍──!!

きみにも漫画のような成長ストーリーが待っている

カヤックの制度紹介

社内ジョブチェンジ

職種の枠はありません!

カヤックでは、エンジニアからデザイナー、デザイナーからディレクター、マークアップエンジニアからiOSエンジニアなどなど、ジョブチェンジが活発に行われています。
職種の枠に閉じることなく、自分の強みを生かしてクリエイターとして成長していくための制度です。

師弟制度

師匠の背中を見て学ぼう

新人には、必ず師匠がつきます。
同じプロジェクトを一緒に進めることで、仕事の仕方を学ぶOJT制度です。

中森源のカヤックでの仕事