新卒採用にエントリー

カヤック1年目だけど質問ある?

橘俊明(しゃっく)
面白法人カヤック 企画部ディレクター。京都精華大学デザイン学部出身。クライアントワーク事業部で、「BiSにJKが正式加入!」などさまざまなキャンペーンを手がける。
藤澤伸(のびー)
面白法人カヤック HTMLファイ部 エンジニア。慶応大学環境情報学部(SFC)出身。「暗殺教室 秋の体験入学 特設サイト」や「年賀状2014.psd」など、HTML5を駆使した実装を得意とする。
横山千裕(まっきー)
面白法人カヤック 意匠部 デザイナー。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科出身。現在「冒険クイズキングダム」のリードデザイナーを担当。リングネームは「カテーテル・マキ」。

1社だけの合同説明会の数あるブースの中でも、学生に人気だったのが2013年度新卒入社のフレッシュな社員が登壇する「新卒ブース」。入社1年目で活躍する、ディレクター、デザイナー、エンジニアたちが、みんなの気になる質問に正直に答えます。今回は、その中でも質問の多かった3つの質問を大公開!

ディレクターに必要なのは「話しかけられ力」?

質問 : Webのスキルや知識が無いんですけど、ディレクターになれますか??

しゃっく

ディレクターは自分でデザインできなくても、プログラムを書けなくても問題はないですね。Webの知識は、もちろん詳しいに越したことはないんですけど、仕事をしていれば嫌でも身につくからまあ大丈夫です。

僕も入社するまでは、Facebookの認証がどうのこうのとか言われても、やったことがないのでわからなかったんですが、仕事を通してわかるようになりました。今までに知らなかった知識は、仕事でみんなに怒られたり教えてもらったりしながら身に付ければいいんですよ。

これは僕の持論なんですが、一番大事なことは、怒られやすいというか、みんなが話しかけやすいことだと思うんです。文句が言いやすいと、周りのみんなが「なんでこんなことが分からないの?」と注意してくれたり、教えてくれたりするんですよ。そこで注意されたことを忘れずにいれば、もうそれは身についたことになりますよね。とにかくその積み重ねです。

制作進行をするときも同じで、もしディレクターが話しかけにくいキャラだったら、「この企画面白くないよ」とか「納期に間に合わないからやばいです」とかも、言いづらい。

「ここはイケてないよ」とか「もっとこうしたらどう?」とみんなが言いやすいと、企画がディレクターだけのものにならないから、制作メンバーみんなが楽しくやれるんですよ。企画だけ先に決まっていて、制作陣はただその通りに実装するだけ、なんて面白くないし、いいモノはできないでしょ。

のびー

「BiSにJKが正式加入!」を制作しているときは、メンバー全員ずっと楽しそうだったね。

しゃっく

この案件は、クライアントさんだけではなく、アイドル事務所、施工会社、イベント会社、警備会社、消防署、ジャスラックとか、たくさんの関係者さんたちがいて、1日に100通くらいメールのやりとりをしていたんですよ。僕にとって、はじめてのことばっかりで不安しかなかったですね。

でも、その状況を乗り切れたのも、制作陣だけではなく、クライアントさんや、マネージャさんや、パートナーさんなど関係者さんたちと仲良くなって、一緒にものづくりをできたのがよかったんだと思います。この前もこの時一緒だった方とお仕事する機会があったんですが、半分以上雑談でしたからね(笑)

僕はチームみんなが面白いものをつくれる環境をつくるのが好きなんですよ。ただ、クライアントワークだと、どうしても短期間でチームが解散しちゃうのがちょっと残念で。これを長期間でやりたくて、この間「ゲームチームのディレクターをやりたい」とリーダー陣に直接相談しました。結果、その相談を聞き入れてもらえて、いま進めている案件が終わったら、ゲームチームに異動することが決まりました!

「化け物級美大生」と戦うためのポートフォリオ戦略

質問:私はデザイナーを目指しているのですが、ポートフォリオ制作のポイントを知りたいです。

まっきー

一番大事なのは、楽しんでポートフォリオを作ることですね。ポートフォリオ制作は、自分自身と自分の作品を見つめなおす苦しい作業です。無理にかっこつけたり体裁を整えようとせず、自分楽しんでつくれるようなポートフォリオにすると、他の人が見ても楽しめるポートフォリオになりますよ!

それに、変に格好つけてもバレちゃうんですよね。「この業界だからこう見せないといけないのかな?」みたいなことは考えずに、描いてないものは描いていないと割りきりました。就活のポートフォリオは、作品をかっこよく見せる作品集ではなく、自分自身がどんな人間なのかを伝えるものだと思っています。だからかっこつけないで、ありのままの自分をさらけ出すのも手ですよ!

のびー
(実物を見て)すごい、プロレスばっかり。
まっきー
ありのままの自分をさらけ出したらこうなりました。
しゃっく
(笑)まっきーはカヤック以外にどんな企業を受けていたの?
まっきー

ゲーム業界を中心に受けていました。Web系の会社は2社だけ受けて、カヤックはゲームもWebデザインもできるので、入社を決めました。

ゲーム業界では、とにかく物量を見られていましたね。日本画や油絵といったファインアートをやっていた学生たちは、レベルが段違いで、まずポートフォリオがやたら分厚いんです。それが何冊もあったりして…。それでいて、1枚1枚の絵も見るだけで圧倒されるようなものばっかり。そんな、化け物級の学生と戦うことになるわけですよ。だから、自分も負けじと物量は大事にしていました。実際、企業側でどの作品が評価されるかも予測できないので、とにかく詰め込みました。

しゃっく
そんな化け物級の人たちと戦うためにはどうすればいいんですか?

まっきー

デザイン科だったので、絵だけではなくデザインまで幅広くやっていたことをアピールしました。作品をどーんと見せるだけではなく、コンセプトをちゃんと書いて、どういう思いでつくったか、どんな問題を解決するためにつくったかが伝わる構成にしました。説明もいらないくらい作品で圧倒できる人は作品を見せるだけでいいかもしれないんですけど、そこまでの人はなかなかいないので。

ポートフォリオを見てくれる人のことを考えて、わかりやすくつくることも大事ですね。私は、見出しを色分けしたり、作品情報のデザインフォーマットを統一したりしました。企業の人がポートフォリオに目を通してくれる時間って、本当わずかな時間だと思います。その短時間の中でも伝わるようにしないといけない。絵を大きくしっかり見せたり、実物を見せたりしたところもこだわりです。

しゃっく
最終的には何が採用の決め手になったんだろうね。

まっきー

未だにわからないんですけど…。多分、「この人はプロレスのことしか描いていないけど何者なんだ?」とは思ったんじゃないかと。「プロレスの横山さん」と印象づけられたんじゃないですかね(笑)

エンジニアは、カヤックに面白い話を聞きに来ている?

質問:1年目では、どんな仕事を任されるんですか?1年目にした仕事で一番自慢できる仕事を教えて下さい。質問

のびー
「暗殺教室 秋の体験入学 特設サイト」なんかは、ひとりで実装を任されたので、印象に残っています。でも、「どの案件が一番」というよりも、最初の1年で案件をこなした数と幅ではだれにも負けないんじゃないかなと思っています。メインの仕事は、Javascriptなどフロントの実装なんですが、Perlでサーバサイドのプログラミングを担当したこともあれば、作曲の仕事もやりました。さらに、来月からは「Lobi」というコミュニティサービスのAndroidエンジニアに転向します。

しゃっく
幅広いなあ。なんでそんなに数と幅をこなせたの?

のびー

とにかく手をあげることですね。カヤックは手をあげれば好きなことをやらせてもらえるので。

オフィスでは、常に「こういう面白い仕事の相談が来てるよ」とか「こんなアプリがあったら流行るんじゃない?」みたいな話が飛び交ってるんですよ。そういう面白い話があったときに、「これはこの技術がないとできないから、僕は関われない」っていうのがどうしても嫌で。面白い話には全部絡みたいんです。

しゃっく
自分の技術不足が原因で乗っかれないのが嫌だと。
のびー

そのためには日頃からなんでもやっておくように心がけてます。おかげさまで、「暗殺教室 秋の体験入学 特設サイト」や「EBICHU CUBE」など、大好きな漫画やアイドルの案件に関われています。業務外でつくった「お好き玉」なんかは、仕事中に隣の席の人としていた雑談から生まれています。

僕は、カヤックにはそういった面白い話を聞きに来ていると思ってるんです。エンジニアの仕事はコードを書くことなので、基本的に家でもできますよね。でも、なんでわざわざ会社に来て仕事をしているのかというと、他の人の話を聞いて、「面白そうな仕事があるな」とか「面白そうなアイデアを考えている人がいるな」とか、アンテナを張れるからなんですよ。

その結果、自分の書くコードがもっと面白くなったり、自分がいることで他の人のアイデアを形にできたりする。そのために会社に来ています。

・・・というような具合で、新卒ブースはQ&Aを中心に進んでいきました。もしあなたが、カヤックに入社したらどんな1年目を過ごすでしょうか?同じ1年目でも、やっていることも考えていることもそれぞれ違いますが、少しでも参考になれば幸いです。

カヤックでは「1年目」という枠にとらわれずに挑戦できる方を募集しています。この記事を読んで、少しでも興味を持ってくれた方は、ぜひ、エントリーしてみてください!

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