その場で内定者も出た!1社だけの合同説明会の裏側 | 面白法人カヤック

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2014.03.27

その場で内定者も出た!1社だけの合同説明会の裏側

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1月11日、秋葉原UDXにてカヤックの2015年度会社説明会を行いました。「旅する会社説明会」など毎年他社にはない形を取ってきたカヤックですが、今年は、合同説明会という名前ながらすべてのブースがカヤックというなんとも不思議な「1社だけの合同説明会」
1日で600人を超える方に来場いただいた説明会について、この企画を担当した人事部 三好晃一に聞きました。

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人事部初、現場を巻き込んだ会社説明会—— この企画を思いついたきっかけは?

三好
企画の元になったのは、ある仕事で訪れた合同説明会中の雑談でした。カヤックはこれまで一度も合同説明会などに参加したことがなかったので、広い会場にブースが並ぶ様子がとても興味深くて。そんな中でふと「このブースが全部カヤックなら面白いんじゃない? 」という話が出たんです。

僕自身、これまではよほどのことがなければ、企画からディレクション、制作までほぼ一人で進めてきました。過去の説明会も人事部で完結する内容で、現場のクリエイターに参加してもらうことは少なかったんですよね。ですが、今年はまったく正反対の形にしてみたくて…。人をたくさん巻き込んで、現場の社員を前に出す形にしたいと思ったのです。

そして「ブースがたくさん出る合同説明会」という器だけを提示し、その中身は社員のアイデアに委ねてみようと考えました。日常の仕事ぶりも見ているので、信頼感もありましたし、面白くなる可能性さえ見せれば、彼らなら自由にやってくれるはず。

事実、企画提案後早々に柳澤からは「退職者ブース」や「最終面接ブース」、デザイナーの喜納彬光からは「ジョジョブース」を開きたいとのアイデアが出てきました。

ちなみに「内定辞退者ブース」を担当したiichiのディレクター重松泰斗さんや、「クライアントブース」で参加してくださった方々は、「1社だけの合同説明会」のWebサイトを見て、面白そうだから参加したいとの申し出をいただきました。人事部としてもとても嬉しく、ありがたい出来事です。

3転、4転したWebサイトのデザイン結果的に、ブース企画を強力に後押しする存在となったWebサイト。しかし、実際のオープンまでには相当な紆余曲折があったそうです。

—— Webサイトの制作は苦労したそうですね。

三好
はい、実は最初は「面白企業大集合の合同説明会」という体裁で考えていました。合同説明会だと思ってサイトを見てみたら、「カヤックしかいないじゃないか!」とユーザーにツッコんでもらって、それでがバズになればいいな、という想定でした。

ですが、ツッコんでもうらことが目的ではなくて、イベントに来たいと思ってもらうことが本当の目的で、ブースがちゃんと目立っていて、見た人のテンションも上がり、『来たい』と思わせられる内容が大事じゃないかとデザイナーの佐藤ねじがアドバイスをくれて。

その後、できあがったデザインが、一目見て「これでお願いします!」と言ったほどしっくり来るデザインでした。そこから超特急で作業してもらい、何とか完成できたんです。
結局イベントの名前も「1社だけの合同説明会」というアイデアが最後の最後に出て、そちらに変更しました。

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「つくる人を増やしたい」という無意識の思い—— 各ブースで話してもらう内容などはどのように決めたのですか?

三好
基本、すべてお任せです。内容チェックもしていません。ただ、趣味をいくら押し出して構わないから、仕事の話に繋げてほしいということだけ伝えました。だから、内容はさまざまに広がっていきましたが、自由な中にもカヤックの経営理念である「つくる人を増やす」を意識した内容が多かった気がします。

みんな「つくる人になってほしい」という気持ちが一番で、「カヤックに入ってほしい』はその次くらいだった気がしますね。もちろん一緒につくれたら嬉しいですが、それよりもっと手前にある、つくるって楽しいんですよ、と思ってもらおうと思っていたのかもしれません。

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▲パンフレットには、「合同説明会の歩き方」のほか、サイトに掲載されていないブースの解説が満載(掲載済みのブースも説明が異なります)。

たくさん参加していただいても、入社できるのはほんの数人。それなら、会社の話をするよりも、自分の仕事について喋りたいことを喋ろう、学生さんが嬉しい話をしようと考えた人が多かったと思います。

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▲BiSなどの企画を手がけた、カヤック随一のドルオタが集ったブース。

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▲日常にも役立つ発想術を披露した佐藤ねじと、趣味のプロレスを介してゲームデザインの組み立て方を語った横山。

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▲元社員が3名がカヤックのあれこれについて解説。3人の在職中のエピソードはこちら(→鈴木啓央/→堤修一/→佐久間祐司

三好
デザインアイデアブースや退職者ブース、コピー部ブースなどでは、毎回立ち見が出るほどの盛況ぶり。また、就活生のフレッシュな空気に負けじと、どのブースも熱のこもったトークが繰り広げられました。

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▲「面白さとは何か」をテーマにした対談。バーグハンバーグバーグのシモダテツヤ氏、LIGの岩上貴洋氏と代表の柳澤が集うとあって満員に。

採用の場としての挑戦、そしてもう一つの…。—— 採用面での反響はどうでしたか?

三好
最終面接ブースではディレクターの採用が実際に決定したほか、現在も選考中の採用候補者10数人を集められるなど、採用面でも大きな手応えを得ることができました。柳澤からは採用の場として来年も続けてほしいと言われました。企画を連続するのは初のことですし、嬉しい評価だと思っています。

あと実は、人事予算でイベントか何かを開催して、社員が楽しんで発表やものづくりができれば、自らよい人材だと思う人を呼んでくれるという仕組みがつくれるんじゃないかと考えていました。

社員満足度が上がれば、退職率も下がりますし、好きなことができるのでモチベーションも上がる、さらによい人材と繋がる可能性も生まれる…そんな好循環をつくれますよね。

—— 社員からの反響はどうでしたか?

三好
合説が終わった後、「普段の自分が何を考えて仕事をしているか、それを振り返る機会ができてよかった」というメールが社内から届いたんです。

もともとカヤックの社員は、自分がブースを出すと決まれば、「有益な話をしたい」「他の社員に負けない内容にしなければ」と思う負けず嫌いのクリエイターたちです。

改善点も多いですが、この一年はこうした採用企画などを増やしつつ、社員には会社に愛着を感じてもらえる環境づくりを進めたいですね。こうした方向性に確信を持てたことが、今回の最も大きな発見でした。

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▲2日前に突如思い付いて依頼し、当日の朝8時に完成したので手搬入した。

当日遊びに来て、そのままスタッフやアテンドとなってくれた社員も多数。気づけば、社員の60数名がこの説明会に参加していました。入口の看板に書かれた『面白法人カヤックの、一番面白いコンテンツは、仲間です。』それを表現できたのではないか…社内でもそう実感できる一日となりました。

当日の様子をレポートにまとめていますので、サイトのほうも観てください。

1社だけの合同説明会レポート
http://www.kayac.com/company/fresh/2015/

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