Konchi Makes a New Splash

神業的な丸みを帯びたオニギリの形状、その愛くるしい表情で世界中の話題をさらっている奇跡的な生物がいる。日本生まれの珍感覚ペット「コンチ」である。アメリカニューヨークをはじめとする、世界の主要都市で熱狂的なファンを生み、あらゆる大手企業がスポンサー契約を求めやまない「コンチ」がこの度、満を持して、日本にも逆輸入という形でもたらされたようだ。コンチの熱狂的な支持者の一人であるアメリカ大統領オバマも、「黒人のコンチも白人のコンチもラテン人のコンチもアジア人のコンチもなく、ただ“コンチ”があるだけだ」と声明のなかで述べている。

70年代、ロンドンをスリルと興奮で巻き込んだパンクロック。そんなパンクの象徴はもはや、モヒカンでもなければ、中指をたてることでもない。「モヒカン?コンチこそ愛のシンボル。パンクの生き様さ。」そう言いながら、ズボンのベルトをゆるめ、お尻を出しコンチタトゥーを見せてくれた若者。コンチは流行の最先端をひた走るここロンドンにおいても熱狂的な支持を得ているらしい。

米国時間4月1日は、Apple Computerにとって奇跡的な一日となった。世界のラブシンボル、コンチを起用した同社の新しい広告キャンペーンが、この日からスタートしたのだ。 このCMには、原色のバックを背にして曲に合わせてリズミカルに踊るコンチのシルエットが映し出されている。様々な大手企業が億単位の金を積み、PRのキャラクターとして獲得に名乗りをあげていたにも関わらず、万人における愛のシンボルということで出演を拒んでいたコンチにとって、今回のApple、CM出演は様々な業界に波紋を呼んでいる。

珍感覚ペット「コンチ」がフランス、パリ時間4月1日、フランス・パリで開催された世界的ファッショショー・パリコレにモデルとして初参加した。仏メディアは「ファッションビジネス界は一皮剥けた」「痙攣した」などと、ファッション業界で知名度が低かったコンチの素晴らしさを一様に伝えた。ニューヨーク・タイムズ紙は「穏やかなユーモアを織り交ぜ、厳粛な美の曲線をもったコンチは過去、類にみない新進気鋭の名モデルだ」と紹介。満員となった熱気溢れるステージに異様な出で立ちで登場したコンチはパリコレデビューを華々しく飾ったようだ。

ロイ・ジェイコブス(左)とUSHIKI(右)が09年春パリ・コレクションで行われたヴィトンのファッション・ショーに出席。

日本時間4月1日、コンチがその姿を一目見ようと、東京・渋谷109前周辺にコンチTシャツを着た約10万人が殺到し、「コーンーチ!コーンーチ!」の大合唱を巻き起こした。コンチは頭をペコペコと横に揺らしながらそれに応えていたが、コンチのサプライズ登場に、周囲は一時騒然となり、失神者が続出、機動隊が登場する一幕もあった。海外で大ブレークを果たした日本生まれのコンチ、愛のシンボルにふさわしくその姿を待ちわびていたファンに囲まれながら、ド派手なPRで“渋谷ジャック”は大成功に終わったようだ。