物事の見方を変えれば生き方は変わる

経営書として名著である『ビジョナリー・カンパニー』に「アンドの思想」という考え方が登場します。
どちらか1つを選択するのではなく、どっちもやりたい、であればどちらも(アンド)できるように頑張ろうという思想のことです。

このキーワードには、カヤックも「アンドの思想」で仕事をしていこう、という意志が込められています。
鎌倉に住みたいから鎌倉に本社を置くという意志。つまり鎌倉に住みたい人大歓迎です。

また、このキーワードにはもうひとつ伝えたいメッセージがあります。それはモノの見方を変えることで人生は豊かになるということ。

T-SELECT」というサービス運営していたころ、僕は何年間も、毎週日曜日の深夜決まった時間に必ずネットをつなぎ、メルマガの編集作業をしていました。そのサービスの仕組み上、どうしてもその時間に対応しなければならなかったのです。まだISDNの時代の頃には、出先で必死に公衆電話を探してノートPCにつないで作業、なんてこともよくありました(今のように無線のネット接続サービスなどなかった時代ですから)。

「どんなことがあっても毎週日曜日の夜に必ずネットにつながっていなければならないって、すごいストレスになりませんか?」と人から言われることもありました。確かに見方によってはストレスと感じられるかもしれません。でも一方で、インターネットにつなぐことさえできればどこにいてもいい、とも考えられる。インターネットにはどこでも仕事ができる良さがあるから、仕事を抱えたまま海外にだって行けるよね、と。

どんな職業にも良い点と悪い点がある。たとえば、農業従事者なんて土地から離れられませんから、そもそも長期間海外に行くことなんて、なかなかできません。でもそのかわり、毎日安全で新鮮な食材を食べることができる。これは非常に魅力的。食の価値は今どんどん高まってきていますから、その生活をうらやむ人も依然より増えてくるのではないでしょうか。

つまり、そもそもストレスのない生き方なんてものはないんです。ストレスに対する見方を変えることで、メリットにもデメリットにもなる。だったら、最大限メリットとして捉え、それを生かした働き方にしてみよう。そんな意志を含んだキーワードでもあります。

きっと、あらゆる職業の人が、見方を変えて、自分の職業ならではのメリットを引き出していく、自分の職業ならではの働き方を追求していく。そうすることで、今よりもいい社会になると思っています。

なお、この鎌倉本社というキーワードについては、2011年3月11日の東日本大震災が改めて見つめ直すきっかけとなりました。果たして本社が鎌倉でいいのか?と。今後のカヤックの世界展開を考えて議論となりました。
それまでは、世界的なクリエイターを鎌倉に集めることをカヤックの採用戦略とし、その受け皿として鎌倉は世界でも十分通用する場所だという確信がありました。
しかしながら、この震災をきっかけに、海外から見た時に、海外のWebクリエイターにとって鎌倉に行くということが心理的ハードルを生むようになったことは否めません。
戦略の見直しは随時行っていく可能性はあります。

なお、以下がヤックの海外戦略についてまとめた僕のブログの記事です。

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