サイコロ給がもたらした効果

サイコロ給については、幸い、これまでにいくつものメディアで取り上げていただきました。他にはなかなかない仕組みだと思います。

そんなサイコロ給を通して気づいたこと。

僕はカヤックをどのような企業にしたいか?それを常に深く考えてきて、他社の事例も研究し、これまで様々な社内制度を試してきました。
その結果わかってきたことは、給与制度はその企業の思考が最もよく表れるものの1つだということでした。

どのような項目があるのか、どういう人を評価するのか、それがそのままその会社の性格になるのです。
そして、企業は常に変化し続けます。成長に伴い、制度は変わっていくものです。
ですが、その企業の根底の思想に沿って深く考えられている制度は、企業が変化しても残り続けます。

カヤックにおいてはそれがサイコロ給なのです。

そしてこのサイコロ給が頻繁にメディアで取り上げられる理由は、単に面白いからだという以上の意味があることにも気が付きました。
それは、この制度がお金にまつわる制度だからです。

お金は力を持っています。
サイコロ給の思想の根底には「お金より大事なものがある」という思いが込められているのにもかかわらず、この制度がお金にまつわるものだからこそ、より興味をもっていただけるのだと思います。
であれば、少しでもその企業の理想に向かってポジティブに、お金の魔力をいかせないか。そんな思いもサイコロ給にはこめられているのです。

実はもうひとつ「スマイル給」について。
これもそうです。定着した理由のひとつも、ただ褒めあうのではなく、給与としての意味を与えたことがあったように思います。
お金の価値をうまく利用して、給与明細を開くという重要なタイミングで支給することで、ゼロ円の価値はそれ以上のものとなりました。

ちなみに、カヤックには「スマイル給」と同時に支給される「コブシ給」というものがあります。
これは、スマイル給とは反対に改善した方がいいところを愛情をもって指摘する制度です。
褒めた後に指摘したら素直に聞くという人間の特性をいかそうとしています。

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