

言わせてください。「この漢(ヲトコ)は最高です」
「私の、私自身が気づいていないまだ眠っている才能をカヤックで開かせてください」入社面接の時に、この御仁が放った言葉です。
当時30代半ばだったかと思いますので、ややもすると常識的にはあきれた話ともとれます。しかしながら、カヤックにおいては年齢を問わない謙虚さ、素直さをとても大切にしていますし、この御仁、もしかしたら本当に秘めたる才能があるんじゃないか・・と感じさせるだけの何かをもっていました。
まず第一にその経歴。
日本最高峰の芸大を現役で受かったかと思えば、卒業後はタクシー運転手にコンバート。勤務中にたまたま出会った乗客のすすめで、その乗客の会社に入社。そこでプログラマーとしての第一歩を踏み出してみるも、あっさり倒産。このドラマチックエピソードからして、まずは大いに期待できそうと感じたのでした。
そして第二に写真写りのテクニック。
履歴書の写真はもちろん、社内イベント等での写真をみると、あきらかに実物の数倍の眼力を発揮した写りとなっています。本人は気付いていないのかもしれませんが、もはやその変わり身はトランスフォームと呼んでもよいでしょう。
そして第三に、機械仕掛けのワークスタイル。
毎日朝8時半に出社し(ほぼ社内で1人)17時きっかり(ほぼ5分の誤差もなく)にあがる不動のスタイル。体調不良などもほとんど聞いたことがありません。黒川さんが帰宅準備をはじめると「あ、もう5時か」という、時報の役目も果たしています。そのマシーンのようなワークスタイルには当然デメリットもありますが、僕の口癖である「中途半端は一番よくない」という考えに対してちゃんと答えてくれているものであり、その継続性、ストイックさには頭が下がります。
入社当初は、使い慣れないプラグラム言語での開発に苦しんでいた事もあったようですが、最近では自分の取り組んでいるプロジェクトに並々ならぬ情熱をもってくれているのが伝わってきます。さらには、ほかの技術陣の評価を聞いても、「黒川さんの書くコードは美しい」ともっぱらの評判で、そのあたりは芸術家ゆえの美質かと感心しています。
ちなみに僕は、僕が気がつかないカヤックメンバーの「あいつのここがすごい」バナシを耳にするとすごくうれしくなります。たとえば一緒にやってる貝畑に対して、「プログラマーとして天才的にスピードが早い。その分コードはそんなに奇麗じゃないのだけど、かといって論理的な粗はなぜか見当たらない。」という具合の技術陣達の評価を聞きつけ、ヒジョーにうれしい気持ちになります。そういう話をどんどん教えてプリーズ。
・・と完全に脱線しました。
でもまだ残念ながら、黒川氏の眠っている才能は引き出せてはおりません。まだまだこんなものじゃないはず。何かがあるはず。何かありそうだと常に期待されているような永遠の大器晩成型。それはそれで重要なミッションです。だって、大器晩成と思われ続けるのって結構大変ですよ。もう伸びそうにないなと思われてしまっては終わりということですから、常に「今年こそは何か出てきそうだぞ」と思われるよう、進化し続けていなければならない。
あ、でも、去年よりは今年の方が期待できそうな気はしてます。だから来年の方がもっと期待できる。そういう意味では、
この先どこまで伸びていくのか!?という末恐ろしさを覚え、武者震いさえ感じております。
せん越ながら、今後も今の自分に満足することなく、謙虚さ、素直さを忘れず、常に変化し続けていって欲しいという思いと共に、万歳三唱を贈りたいとおもいます。
賛辞者:代表 柳澤