「海と漁師と私」 Vol.1 by 長谷川裕子(Director/湘南Clip担当)
カヤック企画1部の長谷川裕子です。7月7日にオープンした湘南Clip(http://www.shonan-clip.jp)のディレクターです。私はもともと、湘南に住みたいという動機からカヤックに入社しました。
今回は私がなぜ、湘南に住もうと決意するに至ったかについてお話したいと思います。
私は子供のころ、海や山に連れて行ってもらったことがほとんどなく、その反動か、大人になるにつれて積極的に自然の中に遊びに行くようになりました。
特に好きなのは伊豆大島。都心から船で2時間なのに、島に信号は3つ、コンビニは0軒。海沿いの道は、南の島の香りを感じなくもないけれど、リゾート感は皆無。さびれた低い建物のおかげで空は広く、雨上がりに見た大きな2重の虹や、三原山の頂上から見た夕焼けの美しさは、どこか切なくて、暖かくて、印象的でした。海では、カクレクマノミ(ファインディング・ニモで有名)を見て、無知な私はグレートバリアリーフにしかいないと思っていたのでかなりリアクションでかくはしゃぎました。
スーパーではみんな知り合いだし、岩場では知らない子供が採った貝を持って「お姉ちゃん、これ食べる?内緒だよ」ってくれる。人々の温かさと、笑顔、不便さすら楽しんでいるような姿。すべてが心に響き、こういうところに住みたい!と初めて強く思ったのです。
そんなある夜、地元の方と飲む機会があり、その中に40代くらいの漁師の方がいました。彼は昔からのサーファーで、今はサーフィンといえば新島が有名だけれど、新島のコンテストは元々は大島でやっていたということ、大島には3〜4年に1度、3階くらいの高さのものすごい波がくること、俺も昔はそんな波にのってたんだぜ、ということ、そんな話を私たちにしてくれました。
「昔は俺も悪いことをたくさんしてきたよ。クサもやったし、コナもやった。」
え、まじで!
「コレになったこともあるよ。」
(右手と左手の手首を合わせて)
えー、まじで!!
「それでも悪い道に走らずに戻ってこれたのは、海があったからなんだよ。やっぱり海は最高だよな。」
そして、ワイルドに果物をナイフで切り、
「食うか?」
かっけーー!漁師かっけー!!!
ちょっと話を省略しすぎましたが、自分の関わっているものごとを心から愛し、夢中になって生きている姿は力強く、魅力的です。そして大島には自分たちの土地を愛し、自然と共に生きている人が男女限らずたくさんいました。
それからは、そんなにまで人の心を魅了する海の魅力をもっと知りたい!と、再び伊豆七島に足を運んだり、近場の湘南にサーフィンの練習をしに行くようになりました。それがきっかけで、湘南にも島の空気につながる独特の海辺の田舎の香りを感じ、同時に都内との近さや便利さもあって、湘南に住みたい、と思うようになりました。仕事が多忙を極めるにつれ、その思いは膨らみ、冒頭のとおりカヤックで働くに至ったのです。
今私が住んでいるところは、人の温かさや少しさびれた雰囲気が島で感じた空気に近く、海にも歩いていけます。R134沿いのどこか西海岸ぽい雰囲気や、江ノ島の射的屋などのある昔ながらの観光街の風景も大好きです。日々潮の香りを感じ、週末は自転車で海へ。そして大好きな湘南という土地を盛り上げる仕事。そんな夢のライフスタイルを、今送っちゃってます。
そして腰越漁港あたりでいい漁師と出会わないかな、とわくわくしています。
次回はその腰越漁港に行って漁師レポートを書いてこようと思いますのでお楽しみに!
「海と漁師と私」 Vol.2 by 長谷川裕子(Director/湘南Clip担当)
前回、「漁師に会って来ま
す!」と高々と宣言した長谷川です。
はたして、心ときめく運命の漁師と出会う事はできたのか!?
もちろん、向こうから会いに来る事はありませんから、綿密(?)な出会い計画を立て実行したのです!
ある日は会社を午前中抜け出し漁港に行く予定を立て、いざ当日の朝に大雨が降って失敗。
またある日は漁港に行ってはみたものの、みんな漁に出てしまっていて独りしょんぼりと、とんぼ帰りをしてきたり…。
夏休みに旅をした島でも漁師を探しましたが、結局出会うことができず、会えそうで会えない、寸止め状態が続
いています。
そんな状況が私の漁師熱を逆に高めさせ、このなかなか会えない現状も劇的な出会いへのプレリュードなのでは
ないかという確信が芽生えつつあります。
いつどんな風に出会うのか。。出会っちゃってどうなっちゃうのか。。。
漁師・・・そう、それは海の男。海の男こそ男の中の男。
そんな彼を支えるのがあたいの生きがい。
彼は毎日荒波にもまれながら、それでも強くたくましく、そして必ず獲物を持って帰ってきてくれるの。
もちろんそれは、あたいのため。(漁師と結婚10年目の設定)
ある日、彼はテレビ番組の漁港レポートで取材を受けたの。
「漁をなめちゃいかん。一歩海に出てみろ、そこはもう俺たちの領域じゃねえ、自然の領域なんだ。
命(タマ)を獲るか獲られるか。全てを賭けた戦いなんだ。なんどもヤラれそうになった。船だって何度ぶっ
こわした事か。網が破れ漁に出れない日だってあった。…でもここまで続けてこれたのは…コイツがいつも一緒に
支えてくれたからだけどな」(旦那)
「いやんだぁ、あんた、何馬鹿なこと言ってんだい。そんなたわけた事言ってる暇があったら、もっとでかい獲
物獲って来な!」(私)
ひーー。たまらん。
漁師町で、忙しくも幸せな二人三脚ハッピーライフ送りたいです。
そんな妄想醒めやらぬある日のこと。
カヤックでは定期的にイベントを開催しているのですが、そのイベントのために漁港にしらすを買いに行った社員に、私は鼻息で買って来たしらすを吹き飛ばすほどの興奮状態で「どうだった?どうだった??」と海に生きる人たちの事を尋ねたところ、衝撃の事実が発覚しました。
漁師の嫁=角刈り
らしい。
それからはカヤック内でも長谷川=角刈りのイメージが一部の間でできているようです。
角刈りか。そうよね、潮で髪、痛むもんね。角刈りのが便利だよね。
ショートカットじゃん、ボーイッシュでかわいいじゃん。
いいじゃん角刈り。角刈り上等だよ。いいんだYO!グリーンだYO!!!
そんなわけで、漁師に出会うための長い長ーい旅は始まったばかり。
鎌倉本社のカヤックで働いている私は、立地からして漁師好きシティガールよりもずっとアドバンテージがある
はず!
いつか、カヤックスタイルのひとつ「鎌倉本社〜24時間遊び24時間働くスタイル〜」の一例として“漁師の
嫁業と湘南Clipディレクターを兼任している長谷川さん(角刈り)”が紹介されるのが夢です。
そして次回こそ出会い編をお届けしたいと思っております。
もしかしたらいきなりゴールインしちゃってたりして!!
「海と漁師と私」 Vol.3 by 長谷川裕子(Director/湘南Clip担当)
この間の日曜日、腰越漁港で釜揚げしらすを買ってきました。
海辺に小さな漁船が並んでいる風景や、あがったばかりの魚介類を干している網。 こじんまりとしながらも活気あふれる雰囲気。 漁港にはどことなくノスタルジックな空気が流れています。 漁業という古来から続く原始的な活動形態から、昔ながらの日本の姿を垣間見れるからかもしれません。
漁で生きている人たちはおしゃれとは無縁だし、奥さんたちはお化粧なんてしていないし(実際に髪型角刈り
だったし)、PCとか携帯とか持っていなさそうだし(さすがにそんなことはないのだろうけれど)。でもみんな
目が輝いていて、ぶっきらぼうだけど優しくて、人なつっこい。どこか懐かしい漁港の風景と、太陽の光できら
きらと光る海の表面の色があいまって、胸がきゅんとした日曜日の午後でした。
※角刈りについて 「海と漁師と私」vol.2参照
以前に出会った漁師と話した時にも感じたのですが、彼らは人間が自然の恩恵を受けて生きていることを当然の こととして理解し、尊敬し、共存している。それは「スロウライフ」とか「ロハス」とかっていうよく聞く表現 とも違って、かといって大げさでも深刻でもなくて、あくまで自然体。海について真剣に話す姿を見て、つい私 も漁師の嫁になりたい!と思ったのでした。
私はいつからか田舎の海と暖かい人たちを求めて島を旅することが増え、今年の8月にも御蔵島という、野生の イルカが生息することで有名な伊豆七島の小さな島へ、東京から片道7時間半、船にゆられて行ってきました。
御蔵島は切り立った島全体がうっそうとした森で(巨木が多いことでも有名)、まさに「秘境」といった趣き。 ジブリ映画に出てきそうな風景があちこちにありました。村は30分程で歩き回れるほど小さく、食堂は島に1件 だけ、飲み屋は村営パブ1件だけ。当然コンビニはなし(「西川商店」という『動物の森』に出てきそうなこじ んまりとした商店はありました)。イルカと泳ぐ「ドルフィンスイム」では、目の前までイルカが近づいてきた り、10匹以上の大群を目の当たりにしたり、海ガメが並んで泳いでいるのを見たり。興奮しすぎて記憶が曖昧で すが、文章ではとても表現できない、なんともいえない感情でいっぱいになりました。
宿泊した民宿のお父さんはドルフィンスイムで乗った漁船の船長さんでもあり、漁師でもあり、農業もしてい て、夕飯では釣った魚や育てた野菜、「亀の手」という亀の手みたいな形の貝のお味噌汁もいただきました。一 見寡黙で頑固そうで、最初は話しかけづらかったのですが、少し打ち解けてきたら結構おちゃめで、松井秀喜と 撮った写真自慢してきたり、かわいいところのあるヤツでした。気づいたら一緒にドルフィンスイムをしたみん なともすっかり仲良くなって、帰りの船では本当に寂しくて、ひと言で言うならば、あれはプチ・ウルルン滞在 記でしたね。1ヶ月以上経った今も、御蔵島のことを思い出すと切なくなります。
あ、気づいたら旅行記になってしまいました。
とまあ、散々田舎好きアピールをしてきましたが、なんだかんだいって東京生まれヒップホップ育ちのオレ、都 会も大好きです。私はカヤック入社を機に湘南に引っ越してきましたが、湘南は都会と田舎のどちらも「いいと こどり」できちゃう場所だと思います。その土地柄からか、たとえばレストランひとつとっても、おしゃれだけ れど都会よりもアットホームな、絶妙なラインでの「都会×田舎ミックススタイル」が確立されています。「こ ういうお店は都内にはないな〜」というお気に入りのお店をすでに数件見つけましたが、まだまだ発掘中。カ ヤックのサービス「湘南Clip」のディレクターをしている私は、お気に入りを見つけたらどんどん湘南Clipに紹 介しちゃっています。つまり湘南をたくさん知ることはそれすなわち私の仕事でもあり、カヤックスタイルで言 うならば「24時間遊び24時間働く」スタイルを実践できる状況になりつつあります。
四季の移り変わりを実感できて、いつでも海を眺めることのできる環境のおかげで、都内にいたころよりも日々 の中で微笑んでしまうような、もしくは切なくなるような、ちょっとした感動を感じる回数がずっと増えたよう に思います。
「海と漁師と私」 Vol.4 by 長谷川裕子(Director/湘南Clip担当)
このコラムも4回目。
「Worker's Columnのルール」として、毎回カヤックスタイルに結びつけるというものがあるのですが、今振り返ってみたところ、私は毎回「鎌倉本社〜24時間遊び24時間働く」を選んでいることに気がつきました。実際に、私が一番好きなカヤックスタイルはこの「鎌倉本社〜24時間遊び24時間働く」なのですが、かといって毎回このテーマだとネタも尽きてしまうので、今回はカヤックスタイルを選んでからコラムを書いてみようと思います。
そこで試しにカヤックスタイルのひとつ「漫画」をテーマにしてみようと思い、「漫画 漁師」というキーワードでgoogle検索してみたところ、なんと8位に「湘南Clip」の私のプロフィールページがかかっている!!
http://www.shonan-clip.jp/profile/yuko
※「湘南Clip」はカヤックが運営する、みんなでつくる湘南密着型のウェブサイトです。近日グランドオープン予定ですのでお楽しみに!
ちょっと他のキーワードでも試してみよう、と今度は「漁師 嫁」で検索してみたら、今度は6位にこのWorker's Columnのバックナンバーページがかかっている!!
http://www.kayac.com/news/wc_bn/wc_hasegawa.html
しかも、「漁師 湘南」だと1位と2位占領ですよ!!!あたいってば。
そういえば、mixiの自己紹介でも「漁師の嫁になりたい」と書いているのですが「オレ漁師になろうとしてます。お話しませんか?」というメッセージがきたことがありました。他にも、友達の漁師紹介するよ、とか、漁師の行き着けの飲み屋教えてあげるよ、といった話もちらほら出てくるようになり、口や文章で何度も言っているうちに単なる妄想や思い込みが、ちょっとずつ現実になっていくのを実感する今日この頃です。
「思い込み」という言葉が出てきたところで、「思い込み倶楽部」というカヤックのサービスをご存知ですか?
⇒ 「思い込み倶楽部」
(以下、サイトより抜粋)
『思い込み倶楽部とは?
古来から、人間は多くの夢を叶えてきました。イメージすること念じること。
その人間の“思い”こそが原始的でありながら、最も強いエネルギーなのです。
ここは、その原始エネルギーをみんなで増幅して、有効利用するための機関です。』
つまり、強く願っていればそれは現実になるということ。
漁師の嫁になりたいと強く思っていればそれも夢じゃないかもしれない。
このコラムや湘南Clipがきっかけで、漁師が殺到して本当に漁師の嫁になっちゃったらそれこそ「漫画」っぽいですよね!
※このコラムは11月20日に書かれたものです。
「海と漁師と私」 Vol.5 by 長谷川裕子(Director/湘南Clip担当)
最近、会社の近くに引越しをしました。
新居の窓からは、ほんのちょっとだけ海が見えます。そう、オーシャンビューなんです!(一応)
毎日朝起きてカーテンを開け、ほんのちょっとの海を眺めては顔が勝手に笑ってしまいます。
引っ越してからは、自転車通勤になったので、毎日早く起きて海に立ち寄ってから出社することを日課にしています(その様子はこちらのブログから)。
早起きして海を眺める、ということは身体にもよい影響を及ぼすようで、最近は体調がすっきり。肌の調子もすこぶる良いです。やっぱり海には不思議なパワーがあると思います。
さて、毎回腰越漁港の漁師の話をしているこのコラム。
そもそも湘南にゆかりのない方にとっては、腰越漁港っていったい何が名産なの?と思う方もいるかもしれません。
お教えしましょう。それは、しらす!
腰越漁港は、湘南周辺の方なら誰もが知っているしらすで有名な漁港です。
採れたしらすはちりめんじゃこやたたみいわしなどに加工されたり、釜揚げしらすになったりします。
この釜揚げしらす(生しらすをそのまま茹でて水切りしたもの)はふかふかしていてほんのり甘みがあって、これとご飯だけで何杯もいけるくらい、本当に美味しいのですが、一番の名物はやっぱり「生しらす」!
私はトビウオが苦手なので見た目的に食わず嫌いをしていましたが、去年初めて食してみたところ、めちゃくちゃおいしくてびっくりしました。
漁港からほど近い江の島周辺には生しらすを出すお店がたくさんあります。江の島周辺に遊びに行く機会がありましたら、みなさんもぜひ一度生しらす丼を食べてみてください。
中でも、たびたびマスコミにも取り上げられる有名なお店は“とびっちょ”。
長蛇の列を覚悟しないといけませんが、ボリュームたっぷりの地元のしらす丼は本当に美味ですよ。
最近、友人にしらすの話をしていたら、江の島にそんな名産があるなんて知らなかった、と言われました。湘南にはまだまだ知られざる名産物や絶景スポットがたくさんあるのだなと思います。
そんな湘南の情報コミュニティサイト『湘南Clip』がこのたび、グランドオープンしました!
SNS、ブログ、タウン情報をひとつのサイト内で提供する、三位一体型のポータルサイトで、人と人、人とまちがどんどんつながっていくことができます。
湘南に住んでいる方はもちろん、湘南が好きな方、湘南に興味のある方、ぜひ一度遊びに来てください!

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